ゼネコンがやばいといわれる7つの理由や働く魅力などを解説!

ゼネコン業界は「やばい」という評判を耳にすることが多いかもしれません。

確かに、長時間労働や休日の少なさ、体力的な負担、旧態依然とした体質など、働く人にとって厳しい環境である一面は否定できません。大規模な建設プロジェクトを担う現場では、天候や予期せぬトラブルに左右されることも多く、その分だけ働く人への負担も大きくなります。

一方で、高い収入や充実した福利厚生、社会に残る仕事をする達成感など、他の業界にはない魅力も数多く存在します。

この記事では、ゼネコン業界の実情について、良い面も悪い面も率直にお伝えします。就職や転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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ゼネコンがやばいといわれる7つの理由

ゼネコン業界には「やばい」と言われるいくつかの理由があります。長時間労働や休日の少なさといった労働条件に加え、体質の古さや安全面での不安も懸念される点です。

ゼネコン業界の現実について、より詳しく解説します。

労働時間が長い

ゼネコン業界で働く人の最大の悩みは、長時間労働です。建設現場では工期が決まっており、その期限内に仕事を完了させる必要があります。天候や予期せぬトラブルによって作業が遅れると、残業や休日出勤で取り戻すことになります。

特に工期が迫ってくると、朝早くから夜遅くまで働くことも珍しくありません。現場監督や施工管理者は、作業員が帰った後も報告書作成や翌日の準備で残業することがあります。

また、取引先との打ち合わせや、急な設計変更への対応も業務時間を延ばす原因となります。このような長時間労働は、心身の健康に影響を及ぼす可能性があり、ゼネコン業界の大きな課題となっています。

休日が少ない

ゼネコン業界では、長らく休日出勤が当たり前という文化がありました。特に工事の大詰めの時期には、土曜出勤が続くケースも多く見られます。

近年は「4週8閉所」という取り組みが進んでいますが、まだ完全に定着しているとは言えません。4週8閉所とは、4週間で8日間現場を閉めるという取り組みで、実質的に週休二日制を目指すものです。しかし、現場の状況や工期の都合により、急な呼び出しもあり、予定していた休日が潰れる場合もあります。

家族との時間や自分の趣味に使える時間が限られてしまい、プライベートの予定が立てづらい状況です。改善の兆しはありますが、依然として年間の休日数は他の業界と比べても少ない傾向にあり、心身のリフレッシュが十分にできないという課題が残っています。

責任が大きい

ゼネコン業界で働く人々は、非常に大きな責任を背負っています。建設プロジェクトは多額の資金が動き、1つのミスが大きな損失や事故につながる可能性があります。

現場監督や施工管理者は、工期内に高品質な建物を完成させるというプレッシャーの中で働いています。また、安全管理を怠って事故が起きれば、その責任は現場の責任者に及びます。

取引先からの厳しい要求に応えたり、コスト削減と高品質のバランスを取ることも難しい課題です。厳しいノルマに加え、自分の判断が多くの人に影響を与えるという重圧は、精神的ストレスの原因となります。

旧態依然の体質が残っている

ゼネコン業界は、他の業界と比べて古い体質や慣習が残っているといわれています。厳格な階層社会があり、年功序列の考え方が強く、若手の意見が通りにくい場合があります。

さらに、パワーハラスメントやセクシャルハラスメントが他業界より多いという指摘もあります。上下関係が厳しく、現場では荒々しい言葉遣いが日常的に使われることもあるためです。このような環境は、特に若い世代や女性にとって働きにくさを感じる原因となってしまいます。

事故の危険が伴う

建設現場は本質的に危険と隣り合わせの職場です。高所作業、重機の操作、重量物の運搬など、日常的に危険を伴う作業が多くあります。

転落、巻き込まれなどの事故リスクは常に存在し、最悪の場合は命に関わる事故も起こりえます。また、建設現場では粉じんや騒音、振動など健康被害につながる要素も多く存在します。

安全対策は年々強化されていますが、それでも建設業は他の産業と比べて労働災害の発生率が高い業界です。

体力的にきつい

ゼネコンの仕事は体力的にかなり厳しいものがあります。現場作業では、長時間立ちっぱなしだったり、重い物を運んだりすることが多くあります。

夏場は炎天下での作業で熱中症のリスクがあり、冬場は寒さと戦いながらの作業になります。天候に左右される屋外作業は、体への負担が大きく、体力のない人には向いていないと言えるでしょう。

また、現場監督や施工管理者も、広い現場を一日中歩き回り、階段の上り下りを繰り返すなど、体力を要します。若いうちは問題なくても、40代以降は体力面での不安を感じる人が増えてきます。

転勤や単身赴任が多い

ゼネコン業界では、プロジェクトごとに各地に赴任することが求められます。大手ゼネコンほど、日本全国、さらには海外にも拠点があり、転勤の可能性が高くなります。

転勤の頻度は会社によって異なりますが、2〜3年ごとに転勤するケースも少なくありません。家族がいる場合、子どもの学校や配偶者の仕事の関係で一緒に引っ越せないことも多く、単身赴任を余儀なくされることがあります。

ゼネコンで働く魅力

ゼネコン業界で働く魅力は、高い技術の習得や高収入を得られる機会に恵まれやすい点です。また、社会貢献やグローバルな活躍など、やりがいを感じやすい傾向にあります。
厳しい面がある一方で、多くの魅力もあるゼネコン業界の特徴について紹介します。

高い技術力を身につけられる

ゼネコン業界の大きな魅力は、高い技術力を身につけられることです。大規模なプロジェクトに関わる中で、一般的な建設会社では経験できない専門的な知識や技術を習得できます。

また、タワービル、ダム、橋、トンネルなど、社会インフラの建設に携わり、最先端の建設技術や工法を学ぶ機会が豊富です。現場では日々新しい課題に直面するため、問題解決能力も自然と高まります。

特に研修制度が充実しているゼネコンでは、若手のうちから専門的な教育を受けられます。このような環境で身につけたスキルは、建設業界でのキャリアアップに大きく貢献します。

高収入を目指せる

ゼネコン業界は、他の業種と比較して給与水準が高いことが特徴です。特に大手ゼネコンでは、基本給に加えて残業手当や住宅手当などの各種手当が充実しており、総支給額はかなり魅力的な水準になります。

技術力や経験を積むことで、年収アップの可能性も高まります。資格取得によって給与が上がる制度を設けている会社も多く、自己成長が収入に直結しやすい業界です。

さらに、ゼネコンは公共事業や大型プロジェクトを多く手がけているため、安定した収入を長期的に見込めるのも魅力の1つです。

福利厚生制度が整っている

大手ゼネコンでは、福利厚生制度が非常に充実しています。独身寮や社宅の提供、住宅手当、家族手当など、住居に関する支援が手厚いのが特徴です。

また、企業独自の健康診断や医療費補助制度、保養所の利用など、健康面でのサポートも充実しています。社員の自己啓発をサポートする制度も多く、資格取得支援や研修制度が整っています。資格取得に必要な費用を会社が負担したり、合格すると報奨金が出たりする制度もあります。

このような充実した福利厚生は、長期的なキャリアを考える上で大きな魅力となります。

社会貢献を実感できる

ゼネコン業界で働く大きな魅力の1つは、自分の仕事が社会に直接貢献していることを実感できる点です。道路、橋、トンネル、ダム、ビルなど、人々の生活を支えるインフラ整備に携われます。

また、自分が関わった建造物が何十年と残り続けることで、「自分の仕事が形になって残る」という大きな達成感を得られます。街を歩いていて、自分が携わった建物を見ると誇らしい気持ちになるでしょう。

このような社会的意義のある仕事は、仕事へのモチベーションと誇りにつながります。

グローバルに活躍できる

大手ゼネコンは国内だけでなく、海外でも多くのプロジェクトを手がけています。アジアをはじめとする新興国でのインフラ整備や、先進国での大規模建設プロジェクトなど、グローバルに活躍できる機会が豊富にあります。

海外プロジェクトに携わることで、異なる文化や価値観に触れ、グローバルな視点を養えます。また、海外での経験は語学力の向上にもつながり、キャリアの幅を広げる貴重な機会です。

ゼネコンに就職・転職する方法

ゼネコン業界への就職や転職を考えるなら、専門的な知識や資格の取得が重要になります。また、コミュニケーション能力やリーダーシップも欠かせません。

ゼネコン業界で活躍するために必要なスキルや心構えについて詳しく説明します。

専門的な知識や資格を取得する

ゼネコン業界では専門的な知識や技術力が高く評価されます。建築や土木の基礎知識はもちろん、実務経験を通じてさらに専門性を高めていくのが一般的です。

業界で特に重視される資格には、施工管理技士や建築士があります。1級建築施工管理技士や1級土木施工管理技士は現場を任されるために必須となる資格です。また、一級建築士といった高度な資格も、キャリアアップには有利に働きます。

また、BIMやCADなどのデジタルスキルも今後ますます重要になります。常に新しい技術や工法に関心を持ち、学び続ける姿勢が大切です。

人と関わる力を身につける

ゼネコン業界では、様々な立場の人たちと協力しながらプロジェクトを進めていく必要があります。現場では職人や協力会社との調整、発注者や設計事務所との打ち合わせなど、多くの人とコミュニケーションを取る場面が日常的に発生します。

特に現場監督や施工管理者は、異なる専門分野の人々をまとめる立場にあり、強いリーダーシップが求められます。指示を明確に伝える力、問題発生時に冷静に対応する力、チームをまとめる力などが重要です。

また、ゼネコンの仕事では予定通りに進まないケースも多く、臨機応変な対応力や交渉力も重要になります。自分の意見を的確に伝えながらも、相手の立場も尊重できる柔軟性が評価されるでしょう。

ゼネコンの今後

ゼネコン業界は今、大きな転換期を迎えています。

働き方改革の影響で労働環境は着実に改善され、週休二日制の導入やICT技術を活用した業務効率化が進んでいます。女性技術者の採用も積極的に行われ、多様な働き方が認められるようになってきました。
変化するゼネコン業界の現状と、未来の展望について解説します。

改善されている労働環境

ゼネコン業界の労働環境は、近年着実に改善傾向にあります。働き方改革の影響もあり、大手ゼネコンを中心に長時間労働の是正に向けた取り組みが進んでいます。

現場では週休二日制の導入が進み、土曜日も休める現場が増えています。また、ICT技術の活用によって業務効率化が図られ、書類作成などの事務作業の負担が軽減されつつあります。タブレット端末やクラウドサービスを活用し、現場でもスムーズに情報共有ができるようになりました。

女性が働きやすい環境整備も進んでおり、女性技術者の採用を積極的に行うところも増えています。働き方の多様化が進み、従来のイメージとは異なる新しいゼネコン像が形作られています。

ゼネコンの今後の課題

最も深刻なのは人手不足の問題です。建設業界全体で高齢化が進む一方、若手の入職者は減少傾向にあります。熟練技術者の退職により、技術や経験の継承が難しくなっているという現実があります。

また、建設コストの上昇も大きな課題です。資材価格の高騰や人件費の上昇により、従来の価格設定では利益を確保しにくくなっています。

これらの課題に対応するため、ドローンやAI、ロボット技術を活用した施工の効率化や、BIMの導入による設計・施工プロセスの改善が進行中です。また、海外市場への積極展開も加速しています。

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【まとめ】ゼネコンはやばいといわれる部分は改善されつつある!自分の目標を見極めキャリアを検討しよう

ゼネコン業界には確かに「やばい」と言われる側面があります。長時間労働や休日の少なさ、体力的な負担、旧態依然とした体質など、働く人にとって厳しい環境は現実として存在します。

しかし同時に、高い技術力を身につけられる環境や良好な待遇、社会インフラに貢献できるやりがいなど、魅力的な要素も数多くあります。

近年は働き方改革の影響で週休二日制の導入やICT技術による業務効率化が進み、労働環境も改善傾向にあります。女性技術者の活躍も増え、多様な働き方が認められるようになってきました。

ゼネコン業界は今、大きな転換期を迎えています。業界の課題を理解した上で、その魅力も正しく評価し、自分に合ったキャリアを選ぶことが大切です。

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