完全無料でサポート体制も手厚い施工管理アプリ「クラフタ」とは?料金や特徴など直接お伺いしました

世の中に多くの施工管理アプリがリリースされている昨今、「職人さんでも使いこなせる」をテーマに無料・かつ電話番号だけで使える施工管理アプリ「クラフタがあると聞き、株式会社グローバの代表取締役 小河泰史氏にインタビューをお願いしました! サポート体制も手厚いこちらのサービス。ぜひ最後までご覧ください!

会社の概要

御社がどのような事業を行っているかについてご紹介をお願いします

我々は創業してからずっと建設業の企業様向けにITサービスを提供しております。 元々はリフォームガイドという、リフォームしたい人とリフォーム会社さんとのマッチングサービスを運営していました。

それからクラフタという、今日ご説明させていただく無料施工管理アプリを作り、3番目の事業として建設業務向けの人材事業建設キャリアというものを始めました。 最初の事業自体は大手さんに事業譲渡いたしまして、今はクラフトと建設キャリアという2本立てで事業を行っています。

会社のミッションはどのようなものですか?

弊社が掲げているミッションは【人とテクノロジーの力で建設業界の未来を作る】というものです。

やはり、企業は人金情報が重要と言われている中で、建設業界はそのデジタル化や人不足といった課題が非常に大きいので、その2つをしっかり我々としてサービス提供していきたいと思っています。

あとは人という点では、何かそのデジタルサービスアプリがあったとしても、それだけで業界が変わるということはないと思っています。 そこにしっかり我々自身が寄り添っていくことによって、その業界をより良い方向にしていきたいと考えています。

サービスの概要

クラフタのサービス概要についてお教えいただいてもよいでしょうか。

クラフタは住宅業界の方々向けのサービスになっております。そのため、新築で家を立てる工務店さんや、そのリフォームをするリフォーム屋さんなどに利用して頂いています。

どちらかというと大手さんというよりも、中小や中堅の会社さん向けのサービスという形になっています。また、無料で使えるということが大きな特徴です。

また、そういう会社さん基本的にLINEとかでお仕事されているのですが、LINEだととやり取りした図面が消えてしまうだとか、情報がどんどん流れていってしまうという課題が生まれます。

そういった部分に対して、しっかりそれぞれの現場単位で情報の管理ができたり、チャットについてもその現場に紐づく形でできたりと、イメージとしては「建築版のLINE」のようなイメージでお伝えすることが多いです。

さかづめ
さかづめ

無料で使えるというところも大きな違いですね!

なぜ無料で使えるようにしようというところに行き着いたんですか?

これは、元々このクラフトを思いついたきっかけでもあるのですが、創業した頃はまだ今ほどスマホも使われていなくて、この業界の方たちはFAXを使っていました。社長と話していたら、「いやこの業界は絶対FAXなくならないよ」と当時言われてて、そうなのかなと思いながら聞いてたのですが、だんだんそこが変わり始めてきました。

FAXもそうなのですが、やっぱり“みんなが使ってるから便利”ってあるじゃないですか。それと同じように、やはり情報のやり取りなどは「A社はA使ってます」「B社B使ってます」だと、職人さんからすると「A社のときはA、B社の時Bか」…みたいな感じでやっぱり使いにくいというのがあります。

コミュニケーションは誰でも普通に取れるようにするのが便利だなと。コミュニケーションという点では、みんなが無料で使ってもらえばより便利になるんじゃないかと思います。そういうところからスタートという形です。

クラフタにはどのような機能があるのでしょうか。

一般的に「施工管理アプリ」みたいな感じでよく言われるような、例えば案件の管理やチャット、顧客情報の管理などは一通りできます

そして、「他と違ってそれ面白いね!」というような感じで言われる点は、我々は協力会社さんとか職人さんにとって使いやすいというところにこだわっている点です。

実は職人さん達は、メアドを持ってなかったりするので、我々はメアドとかがなくても使えるようにしているんですよ。職人さんも電話番号は持っていると思いますので、電話番号だけ入れて、SMSとかで確認コードが来てポチッとすれば、それだけで使えるようになります。

よくありますが、メアド持ってない人にメール取ってもらってとか、パスワード忘れたから再発行してとか、電話番号で招待して、ダウンロードして電話番号入れて…といったやり方ではなく、すぐ使えるので職人さんが困らないという点は、機能的にもこだわってやっているところではありますね。

クラフタを使用するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

まず元請けさん側からすると、例えば「こういう現場で、住所はここです、地図はこれです」みたいなことを、人によっては一人一人にLINEに書いて送っていたり、あとはこの人にはLINE、この人にはメール、この人にはFAXみたいな形でやりとりを行っていました。

それがこのアプリでは、情報を1回入れてしまえば、その現場に入る人をタップするだけでもう情報共有が完了します

それがあると今度は職人さん達や協力会社にとっても便利です。LINEとかで受け取っていると、いろいろやり取りするうちに「もらってたんだけど、いつもらってたっけ?」と過去に遡ることになります。

たまに笑い話なんかであるのが、最新の図面と昔の図面で、間違えて昔の図面見ちゃって対応していたということがあります。 クラフタは、チャットはチャット、現場情報は現場情報で分かれていて、現場情報を見ると最新の資料がその中にあるので、自分が仕事の時にそこを見ればよいだけです

かつ、職人さん側にお願いしているのは、1日の仕事が終わったら現場を写真に撮って、チャットに放り込む感覚で上げてくださいという点です。

そうすると、現場監督さんって、今までは担当する現場が5個あれば5個全部直接見に行かないとわからなかったのが、日々の進捗状況がその中で報告されるので、「じゃあここは見に行こう」とか、「ここは問題がなさそうだから見に行かなくてもOK」という感じになります。

そうすると、管理できる物件数等が、3割増しとか5割増しとかになるんですよね。

なるほど、1人当たりで管理できる現場が増える分、人件費の削減等にもすごく繋がりそうですね。

そうですね。職人さんとか協力会社さんって、現場に行ってみないと現場の状況って当然わかんないですよね。

なので、行ってみると「あれ、なんか思ったように終わってないな」みたいなケースがたまにあります。 クラフタだと日々の進捗が上がってくるので、それを見て「あれ、これ終わってなさそうだな」と思うと監督さんに連絡するとか、「これ明日本当に午前中から行っていいの?」みたいなコミュニケーションがそこで出きます。

そうすると監督が見て、「ごめんじゃあ午後からにしてくれる?」などといった形になるので、職人さんや協力会社さんも行く前から現場が分かったりとか、この現場ならこれ持って行った方がいいなみたいな判断ができます。

そもそも今まで現場は、行くまで見えなかったですし、どうなってるのかが中にいる人しかわからなかったのですが、クラフタを使うとチーム全体にその現場が可視化されます。 もう完全に、今までとは違った仕事の仕方になってきています

まさに現場の見える化ができるということですね!写真などの資料も、当たり前のように管理できるということですよね。

はい。おそらく皆さん、LINEで写真撮って送るじゃないですか。あの操作ができる人なら誰でも使えます。やってもらうことは、写真を撮って送信ボタンを押してもらうということだけです。それができればみんなが便利になります。

クラフタはどのような企業で導入されているのでしょうか。

住宅の業種の中でいくと、やっぱり新築とリフォームが一番多いです他には外壁とか塗装などの会社さんもいらっしゃいます。規模感的には、全国展開してるような会社さんっていうよりも、どちらかというと社員数が10名15名以下ぐらいの会社さんです。

そして、どちらかというと社内にIT部門とかがあるというよりも、「そういうの苦手なんだよね」とか、「うちの職人さん使えるかなぁ」と思っているような会社さんの方が圧倒的に多いですね。

クラフタはどのような職種の方が利用されるのでしょうか。

導入されている会社さんは中小企業なので、だいたいは社長も含めて現場に関わってらっしゃるんですね。なので社長も現場監督の方も営業の方も、社員の方々はほぼ全員が現場に関わっておられる。 あとは社外の方でいうと、当然大工さんもいらっしゃれば、左官屋さん、家を建てたりリフォームに関わる職人さん方の協力が必要ですから、皆さん一緒に使うという感じですね。

さかづめ
さかづめ

そうすると、社内の方はもう当たり前のように使っているような状態ということですね!

現在の登録企業数とユーザー数はどのくらいですか。

登録企業には元請けさんとか協力会社さん、あとは個人事業主の方がいらっしゃいるのですが、だいたい1万ちょっとくらいです。 ユーザー数でいくと、すでにアカウントが発行されて使えるという状態になっている方々が、今2万数千人ぐらいです。

そういった方々が日々使われるアプリとなると、相当数の企業さんが導入して使ってらっしゃると。

そうですね。最近は、使っている方からご紹介頂いて次の導入が進むということも増え始めていますね。

現在、かなりのスピードでユーザー数が増えていっているのではないですか。

そうですね、やはり使える機能も増えてきたりしているので、使ってる方も増えてきました。昔と比べると全然認知のされ方が違ってきてるのですが、さらに知ってもらえると嬉しいなと思っています。

クラフタはどのような背景で開発することになったのですか。

総合リフォーム会社をやっていた時に、色々なリフォーム会社さんにお伺いして話をしてるんですよね。創業当時はガラケーの社長も多かったですし、この業界は絶対FAXがなくならないんだ、なぜなら…って語られてて。私もいろいろ聞きながら、社長が「我々は屋根とか登るから絶対ガラケーなんです、だって割れちゃうじゃん」とか言われると、そうなのかなって思っていました。

ですが、いつの間にかその社長もスマホに変わってるんですよ。そして、「小河さん、機種変えたからLINE設定してよ」「これがないと仕事にならなくて」みたいなことおっしゃってるんですよね。

「あれ、社長、LINEで仕事してるんですか?」と聞くと、それで施主さんや職人さんとのやり取りされているんですよね。いつの間にか、”アプリを使って仕事をする”というのが始まっているなと思ったのが、ほんと4・5年前です。

ただ、LINEでどうやって現場の情報送ってるのかを聞くと、「住所を手で書いてる」との話でした。「じゃあ10人いたらどうするんですか?」と聞いたら、みんなそれぞれに送ってると。お話を聞くと”FAXよりは便利だけどなんかちょっと不便だな”と思うところがありました。

その社長がスマホに移行したように、この業界は何かしらのコミュニケーションツールが進化して変わっていくという流れは変わらないと思いました。

このまま放っておくと、おそらく住宅業界のほとんどがLINEで仕事をするようになり、そうすると情報が消えちゃうとか色々な課題があると思いました。であれば、LINEに代わるようなものをみんなが使えるような形で提供すると”デジタル化の第一歩”になるんじゃないかなと思ったのが一番最初ですね。

LINEを活用した業務をさらに使いやすくするというところが、一番最初に着想としてあったわけですね。

そうですね。そもそも、LINEはプライベートで扱っていますが、どこの業界見ても、仕事で使うというのはあまりないですよね。

ですが、皆さんはLINEしか知らなかったのでLINEを使うようになったということだと思います。これがもう少し住宅業界向けになって、かつLINEと同じように使いやすくて無料だったら、幅広く使っていただけるなと思ったのがスタートでした。

サービスの成功事例

クラフタを活用したことによる成功事例はありますか。

やはり元請けさん的な立場からすると、今までは監督さんが管理してる現場を車で走らせて見に行かなければなりませんでした。よく聞くと、1日の中で車を運転してる時間が2・3時間ぐらいあったりするらしいんですね。

クラフタを使用すると、今まで行ってた全部の現場に行かなくて良くなります。そうすると、今まで10行ってたものが7ぐらいになります。今まで1日3時間、年間だと500時間ぐらいあったものが3割減るとなると、150時間=1ヶ月分ぐらい1人あたりの仕事の生産性が上がっています。

ただクラフタを入れてやり取りするというだけで、1ヶ月分ぐらい違ってくるというのは、分かりやすく成果が出ているとこではありますね。しかも車を使うためのお金、駐車場代やガソリン代もかかりません。新しい別の現場を持つこともできれば、その分営業することもできます。

さかづめ
さかづめ

しかも1個1個の管理の精度も上がっていくっていうところもあると思うので、メリットしかないですね!

他社のサービスとの違い

他のサービスと比較して機能の違いはありますか。

我々のこのクラフタは、職人さんとか協力会社さんにとって使いやすいという点を中心に考えています。他のサービスのお話で、職人さんはメアドを使ってないとか、パスワードを忘れちゃいました、という話を結構よく聞いてたんです。

クラフタは、利用するときにメアドもパスワードも必要ないんですよ。皆さん電話番号は持っているので、LINEと同じように電話番号を入れて確認コードを入れれば、それですぐスタートできます。これがおそらく他とは機能的に違う部分ではあるかなと思っています。

他には、人数制限が無いことも特徴です。会社さんによって、うちは協力会社さんが30人というところもあれば、100人というところもあるじゃないですか。クラフタは人数制限もないですし、電話番号などでお互い繋がっていれば使うことができます。そのようなつながりやすさのような点を機能的に充実させています。

他の施工管理アプリと比べてクラフタの強みはどのようなものなのでしょうか。

一番大きな違いで分かりやすいところでいうと、無料で使えるという点ですね。

無料といっても普通だと人数制限があるんじゃないかとか、登録できる案件数に制限があるんじゃないかと思われるのですが、それも全く無く何人でも何案件でも使えます

クラフタはどういった仕組みで無料にできているんですか?

LINEって無料じゃないですか。それなのにLINEって結構儲かってるんですよ。でも皆さん、無料でもLINEをあまり疑問なく使っています。我々のサービスだと「本当に無料なの?」みたいに疑われたり、機能が少ないんじゃないかみたいと心配されるかもしれません。

ですが、LINEが儲かっているのはなぜかというと、使ってる中で一定数の人がスタンプを買うとか、広告が出ていたりとか、地域によっては住民票が取れたりという行政サービスが作れるようになったりとかという理由があります。

LINEが無料でも様々なことができるようになっているのと同じように、我々のこのクラフタも無料なんです。 例えば、住宅系の会社さんに対して広告を打ちたいと思っている会社さんも結構いらっしゃいます。多くの人が使えば使うほどその価値が高まるので、そのようなその他の部分での収益化が可能となっています。

そのようなことができるので、サービスを無料で提供できています。

そのほかにこだわっていることはありますか。

よくあるサービスは工務店さんとか元請けさんがお金を払うので、元請けさん達が使いやすいように、元請けさん達に求められるような機能をどんどん盛り込んでるんですね。

このクラフタが世の中に広がるかどうかは、元請けさんもそうですがやっぱり協力会社さんとか職人さんたちが使ってくれるかどうかだと思っています。 協力会社さんとかにとって「ちょっと難しすぎると思います」みたいな話であれば、それは職人さん・協力会社目線で実装しないという判断をしています。

お金をもらってると、どうしても元請け側の要望を重要視しますが、我々は必しも元請けさんだけではなくて協力会社さんとか職人さんが使いやすいように意識しています。

サービスの現状と今後について

現在、サービスの課題感はありますか?

いま捉えてる一番の課題は、その知名度の無さなんですよ。

なので、我々が「これが無料で使えます」というような話を打ち出しても、最初は「本当に?」のような反応です。クラフタを知ってもらえればどんどん広まっていくのですが、なかなか知ってもらえていないと思っています。

もっと多くの人に使って頂き、よりクラフタが便利になっていくには、知名度を上げていき、より紹介が入るような形にするというところが課題だなと思ってやっております。

クラフタは今後どのように進化していくのでしょうか。

このようなサービスが導入されて成果が出るには、アプリそのものと、その使い方という2軸があると思っています。そして、アプリの機能のところがよく注目されます。

しかし、うまくいくかどうかの7割8割は、どういう風に導入するかとか、どういうふうに定着させていくかという点で決まります。我々は無料サービスなのですが、導入の説明会を行ったりとか、その後のフォローをしたりという点を実は今まで徹底してやってきました。

というのも、無料アプリなので、使い続けて頂かないと広告を出すにしても意味がないという背景もあります。そのため、使い続けてもらうという点が事業継続の上でも非常に大事だと思っています。

サポートをする部隊がどういう進め方をするとよいかとか、どういう風に社会の形状を巻き込むかとか、そういうところにすごくこだわってやってきたので、そこはより強化してサポート体制を手厚くしていきたいなと思ってます。

さかづめ
さかづめ

ただ導入するだけで終わるのではなく、社内業務をちゃんと改善できているっていうところまでも伴走するような形を今後さらに強化していくということですね。

全体を通して伝えたいこと

最後に、全体を通して伝えたいことがあれば教えてください。

いま、LINEを使いながら仕事をされていらっしゃる会社さんはすごく多いと思うんですけども、クラフタでは”LINEと同じぐらいの使い勝手で、LINEよりももっと便利になる”、しかもそれが無料でできます。

もし少しでも「LINEより便利に使えるなら何か聞いてみようかな」とか、もしくは「施工管理アプリまではいかなくても、なんかLINEプラスアルファで何かできるんだったらいいんじゃないかな」という方がいらっしゃれば、我々特に営業っていうのやっておらず、基本的には”こういうものです”と案内しているだけなので、声かけいただけるとすごく嬉しいなと思います。

多くの人に使ってもらえば使ってもらうほど、より便利になるサービスかなと思ってますので、よろしくお願いします。