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建設キャリアアップには、技術者の経験や技術の証明、事務作業の効率化と言ったメリットがあります。登録した際には、キャリアアップカードが交付されますが、
- キャリアアップカードってどんなもの?
- キャリアアップカードを持っているとどんなメリットがあるの?
- どうやったらもらえるの?
といった疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。そこで今回はキャリアアップカードの仕組みや作り方について紹介します。
キャリアアップカードとは
キャリアアップカードというのは、建設キャリアアップシステムに登録した技術者に対して発行されるカードです。カードには受け取った人の個人情報が記録されています。内容は
- 氏名や住所などの個人情報
- 社会保険の種類
- 保有している資格
です。毎日現場に行ったときにカードをタッチすることで、データが蓄積されていきます。そのため、どこの現場でどれだけ働いたのかがわかるので、説明が難しい経験がどれだけあるのかも証明しやすくなるのです。
建設キャリアアップシステムとは
建設キャリアアップシステムはConstructionCareerUpSystemの略です。その人の経験や技術力を加味し、適切な待遇が受けられるように誕生したシステムになります。個人の能力をきちんと評価し、企業の育成や若い人の雇用獲得がしやすい環境を作ることを目的としています。2015年に建設業の環境改善を目的にシステムの構築が表明され、2017年に運営協議会が設置されました。国土交通省等や建設業振興基金を含め、複数の関係団体で運営を行っています。
キャリアアップカードを作るメリット
キャリアアップカードを作ることでいろいろなメリットがあるのですが、その1つが履歴書になるという点です。その理由は、キャリアアップカードは毎日仕事に行ったときに、タイムカードのようにカードリーダーにかざします。そうするとどこの現場でどのような仕事をしたのかが記録されていきます。履歴書にはとても書ききれない膨大な内容が蓄積されていくので、履歴書よりも自分のキャリアやスキルを詳しく知ることができる書類の代わりになるのです。
経験とスキルを自動登録
最近は転職をする場合、経験がないと採用してもらえない会社がかなり多くなっています。また、経営する側もじっくりと指導を行っている余裕がないので、経験豊富な人を採用したいと考えているのです。しかし、履歴書や職務経歴書だけでは、経験をしてきた内容を詳しく知ることができません。その点キャリアアップカードであれば、毎日仕事をしたときのデータが自動で蓄積されていくので、どのような立場でどういった仕事を行ったのかまで詳しくわかります。
自分のキャリアをいつでも確認できる
キャリアアップカードは、ただ自分が行った仕事の内容などが記録されるだけではありません。いつでも自由に自分のデータを閲覧できます。だからこそ履歴書や職務経歴書としても使用できますし、どういった経験を積んできたのかを改めて見直すことも可能です。パソコンやスマートフォンがあれば、いつでも自由に記録を確認できます。キャリアアップカードは目に見えない経験を説明できるツールなので、正しく自分の能力を評価してもらいたい人にはおすすめです。
異なる現場でもキャリアは引き継がれる
建設業は常に同じ現場で仕事をするわけではありません。建物が完成すれば、今度は別の現場で仕事をすることになります。このように別の現場で作業を行った場合でも、キャリアアップカードはきちんと引き継がれます。例えばAという現場で半年マンションの建築を行い、次はBという現場で1年間ビルの建築を行ったとしましょう。このような場合は、1年半分の経験がキャリアアップカードに蓄積されます。現場が変わっても、カードを新しくする必要は全くありません。
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キャリアアップカードの作り方と利用方法
建設業でどれだけの経験を積んでいるのかが簡単にわかるキャリアアップカードですが、これから利用したいと考えている人もいるでしょう。そこでキャリアアップカードの登録方法や利用方法について確認してみたいと思います。あらかじめ利用方法がわかれば、より安心してキャリアアップカードを使用することができます。
登録と申請
キャリアアップカードの登録申請をする場合、建設会社を経営しているのであれば事業者登録、それ以外であれば技能者登録を行います。技能者登録にも少ない情報のみで登録が可能な簡易型登録と、より詳しい情報が必要になる詳細型登録があります。事業者登録を行う場合には、関連付けを行うために元請け側なのか下請け側なのかを明確にしましょう。その上で商号や所在地などの登録を行います。申請をすると、大体1ヶ月ぐらいでカードが届きます。
現場や施工体制の登録
現場や施工体制の登録を行うのは、元請け側となります。工事が決まったら契約内容や工事の詳しい内容などを登録します。どのような工事現場で何を建設するのかなどの情報だけではなく、就業履歴蓄積期間などの登録も必要です。下請け会社に依頼をする場合には、下請け会社の所属技能者情報も登録しなければいけません。誰が、どの職種・立場でどのくらいの期間現場に入るのかを正確に入力しましょう。
就業履歴の蓄積
次に元請け側の会社がカードリーダーの設置を行います。最近はカードリーダーだけではなく、顔認証システムを設置することもあります。後は技能者が自分のキャリアアップカードをカードリーダーや顔認証システムにかざすだけで、自動的に情報が追加されていきます。
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建設キャリアアップカードの色とレベル
建設の仕事をこなせばこなすほど、どんどん経験が蓄積されていく建設キャリアアップカードにはさまざまな特徴があります。その1つが、色によってレベル分けを行うシステムが搭載されていることです。どのようにレベル分けがされているのかを詳しく見ていきましょう。
キャリアアップカードの色とランク
キャリアアップカードは、4段階のレベル分けが行われています。一目見ただけでもわかるように、色によってレベルが分けられているのも特徴です。
- レベル1・・・白色。初心者や見習いレベルであることを表しています。
- レベル2・・・青色。中堅クラスの技能者となります。
- レベル3・・・銀色。現場監督もこなせる上級技能者です。
- レベル4・・・金色。キャリアアップカードの最高レベル。高度なマネジメント能力がなければレベルアップすることができません。
色を変えるにはどうすればいい?
キャリアアップカードを利用しているけれど、レベルアップすることはできないのかという疑問を抱えている人もいると思います。キャリアアップカードは、その人の技術力や知識、経験をどんどん積み重ねていくための物です。そのため、レベルアップをすることも可能ですが、能力評価の申請を行わなければいけません。自動的にレベルアップすることはできないので注意しましょう。申請する場所は評価分野ごとに変わるので、国土交通省の能力評価分野及び申し込み先というサイトを確認してみて下さい。
ゴールドカードになるためには?
せっかくキャリアアップカードの登録をしたならば、最高レベルの金色のカードにしたいと思う人もいるでしょう。しかし、最高レベルのゴールドカードにするためには、登録基幹技能者でなければいけません。では、どのようにして登録基幹技能者になるのかというと、国土交通大臣が登録した機関が実施している登録基幹技能者講習を修了し、試験に合格している必要があります。他にも職長としての経験が一定以上、1級技能士などの特定の資格を保有していれば、登録基幹技能者になることが可能です。
【まとめ】キャリアアップカードを保有してキャリアを蓄積、証明しよう!
キャリアアップカードを保有することで、説明が難しい経験がどれぐらいあるのかを証明しやすくなります。自分でもカードの概要を簡単に確認できますし、経験を積めばレベルアップをすることもできます。レベルアップをするには申請が必要ですが、評価分野ごとに申請先が変わります。国土交通省のサイトで自分がどこの分野を担当していたのか、どこに申請するのかを事前に確認しておくとよいでしょう。キャリアアップカード最大のメリットは、自分の能力を正しく評価してもらえることです。
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