建設キャリアアップシステムの会社変更手が必要なケースや手順を解説

建設キャリアアップシステムに登録すると長い有効期間の間には様々な環境の変化が起こります。登録した事業者の名前や住所が変更になることもあるでしょう。登録技能者の転職や退職もあります。

登録情報が変更された場合には迅速に変更手続きをしなければなりませんが、変更方法や手順がわからずに悩んでいる方も多いでしょう。

今回は建設キャリアアップシステムの会社変更にスポットを当てました。情報変更が必要なケースや変更手順について解説しますので参考にしてください。

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建設キャリアアップシステムで会社変更手が必要なケース

最初に建設キャリアアップシステムで会社変更が必要なケースについて解説します。

ここで取り上げる内容は次の点です。

  • 会社の住所や代表者の氏名を変更した場合
  • 技能者の住所や所属先などの情報に変更があった場合

以下、それぞれについて詳しく説明します。

会社の住所や代表者の氏名が変更した場合

建設キャリアアップシステムに登録している事業者の情報が変更された場合には変更手続きが必要です。

会社の所在地や代表者氏名の変更だけでなく、次に挙げる場合も更新しなければなりません。

  • 会社の名前や資本金などの情報に変更があった場合
  • 健康保険や雇用保険制度など保険制度が変更された場合
  • 退職金制度が変更された場合
  • 新規に建設業許可を申請取得した場合
  • 個人事業主から法人に変更された場合

登録情報の変更は建設キャリアアップシステムの公式ページから行います。

技能者の住所や所属先など情報が変更した場合

建設キャリアアップシステムに登録している技能者の氏名や住所が変更された場合も変更手続きが必要です。

住所氏名以外でも次のケースは変更しなければなりません。

  • 登録したメールアドレスや電話番号を変更した場合
  • 所属している事業者や職種に変更があった場合
  • 新規に資格を取得した場合
  • 健康保険や雇用保険など加入している保険を変更した場合
  • 退職金制度が変更された場合

上記以外にも、健康診断の日付や運転免許証の更新など定期的に情報が更新される情報も変更手続きが必要です。

登録情報の変更は建設キャリアアップシステムの公式ページから行います。

【事業者】建設キャリアアップシステムで会社変更する手順

この項目では、事業者が建設キャリアアップシステムに登録している場合で、会社変更する際の手順についてケース毎に解説します。

変更手続きが必要なケースは以下のとおりです。

  • 一般的な事業者の場合
  • 建設許可を取得している事業者の場合
  • 技能者が入社した場合
  • 技能者が転職または退職した場合

以下、それぞれについて詳しく説明します。特に建設許可を得ているかいないかで変更登録方法が異なるので注意してください。

一般的な事業者の場合

一般的事業者(ここでは、建設許可を取得していない事業者)が事業者登録を変更する場合は以下の手順で手続きします。

  1. 建設キャリアアップシステムにログインします。事業者IDとパスワードが必要です。
  2. ログイン画面の左側にあるメニューから「変更」を選択し変更申請に進みます。
  3. 鉛筆のアイコンをクリックすると変更内容を記入するページが出てきます。
  4. 「事業者名」や「所在地」など必要な項目に変更する内容を記入します。
  5. すべての記入が終了したら「内容確認」ボタンを押して記載内容を確認します。
  6. 記載内容に問題が無ければ「申請」ボタンをクリックします。

以上で、登録変更の申請は終了です。変更に関する審査が完了すると、変更完了を知らせる主旨のメールが登録アドレスに届き、変更内容がシステムに反映されます。

建設業許可を取得している事業者の場合

建設業許可を取得している事業者は、建設キャリアアップシステム上で変更手続きはできません。

対象はシステムへの事業者登録時に建設業許可「有」を選択した事業者で、登録変更は建設業許可を取得した自治体などの窓口で申請します。

手順は以下のとおりです。

  1. 該当する自治体や地方設備局のホームページから「建設業許可の変更届」をダウンロードします。
  2. 変更箇所など必要な項目を記入します。
  3. 記載の終了した「建設業許可変更届」を各自治体か地方設備局に郵送するか窓口に持参します。

変更した情報は変更届から1カ月または2カ月で自動的にシステムに反映されます。

技能者が入社した場合

建設キャリアシステムカードを持っている技能者を雇用した場合は事業者情報を変更して事業者と技能者を関連付けしなければなりません。

事業者変更の申請は技能者本人が申請する場合と事業者が代行して申請する2とおりの方法があります。

  • 技能者本人が情報変更して関連付けする場合は本人が建設キャリアアップシステムにログインして会社名を変更申請します。
  • 事業者が代行して関連付けする場合は、事業者が技能者本人に事業者名を変更申請する旨を申し入れて同意を得なければなりません。同意を確認した後に技能者と事業者の関連付けを行います。

新しい事業者を関連付けする際には、社会保険情報などのアップロードが必要です。

技能者が転職・退職した場合

自社に所属し、建設キャリアアップカードを所持する技能者が転職や退職する場合には、自社所属の解除が必要です。

解除しなければ事業者が作業員名簿登録する際に転職や退職して存在しない技能者が表示されてしまいます。

登録解除の手順は以下のとおりです。

  1. 事業者IDでシステムにログインしメニューから「所属技能者確認」を選択します。
  2. 「所属技能者関連付け」をクリックして画面の検索ボタンをクリックすると自社に登録された技能者の一覧が表示されます。
  3. 一覧の中から転職または退職する技能者を選択し左側のチェックボックスにチェックを入れます。
  4. 技能者名を十分確認後、取り消しボタンをクリックすると転職・退職した技能者の関連付けが解除されます。

作業する際は、転職・退職した技能者に間違いがないか十分チェックしてください。

【技能者】建設キャリアアップシステムで会社変更する手順

ここからは、技能者が建設キャリアアップシステムで会社変更するケースについて解説します。

ここで取り上げるのは以下のケースです。

  • 新しい所属先が事業者登録している場合
  • 新しい所属先が事業者登録していない場合
  • 新しい所属先が決まっていない場合
  • 事業者が代行で会社変更する場合

以下詳しく説明します。

新しい所属先が事業者登録している場合

新しい所属先が決まっていて所属先事業者が建設キャリアアップシステムへの登録を済ませている場合は技能者IDを使って「所属事業者情報」を新しい事業者に変更できます。

手順は以下のとおりです。

  1. 技能者IDで建設キャリアアップシステムにログインします。
  2. メニューから「変更」を選択し「変更申請」をクリックします。
  3. 右上のボタンをクリックして変更可能に設定したら必要事項を変更・記入します。
  4. 所属事業者を新しい事業者名に変更します。
  5. 内容を確認して「申請」をクリックします。画面を終了すれば申請完了です。

なお、事業者変更の際は事業者住所に注意してください。カードの送付先や緊急連絡先が以前の事業者名のままになっている場合があります。

新しい所属先が事業者登録していない場合

新しい所属先が事業者登録していない場合、変更申請を行なっても事業者が登録していないので所属事業者が表示されません。

今後のことを考えて建設キャリアアップシステムへの事業者登録を勧めることが一番望ましい方法です。ただ、このケースでも形式上所属事業者を登録することはできます。

次の手順で登録できるので参考にしてください。

  1. 上記の新しい所属先が事業者登録している場合と同様に技能者IDでログインし同様にメニューから「変更」をクリックし「変更申請」を選んで必要事項を修正します。
  2. 次ページの所属事業者画面から明細登録ボタンをクリックし検索ボタンをクリックします。
  3. 検索しても関連付けられていないので新しい事業者名は表示されませんが、編集画面で事業者情報の入力は可能です。
  4. 形式上ですが、主たる事業者を登録しラジオボタンにチェックを入れます。
  5. 以前勤めていた事業者を削除します。退職日登録や行削除で削除可能です。
  6. すべて終了したら申請ボタンを押して登録終了です。

新しい所属先が決まっていない場合

新しい所属先が決まっていない場合でも事業者情報の変更申請が必要です。

新しい所属先が決まっていないので所属先名は書けませんが、所属事業者は必須項目なので事業者名の欄に「なし」と記入します。

詳しい手順は以下のとおりです。

  1. 上記と同様に建設キャリアアップシステムに技能者IDでログインし、メニューから「変更」を選択して「変更申請」を選んで必要事項を記入します。
  2. 次ページの所属事業者画面に移ると新しい所属事業者の記入欄がありますが、まだ決まっていないので「なし」と記入します。
  3. 所属事業者は「なし」名義で登録されます。以前勤めていた事業者情報を削除して申請ボタンを押せば登録完了です。

この時点で所属事業者名は「なし」と登録されているので、所属先が決まったら同様の手順で新しい所属先を登録します。

事業者が代行で会社変更する場合

会社変更は事業者が技能者に代わって変更申請できます。

前述したように事業者が会社変更手続きを代行する場合には当該技能者の同意が必要です。

代理登録の手順を以下に説明します。

  1. 代行する事業者が事業者IDで建設キャリアアップシステムにログインします。
  2. メニューから「代行申請」の中の「技能者の変更代行申請同意依頼」を選択します。
  3. 「代行同意依頼」をクリックし技能者IDを記入して検索します。
  4. 代行申請依頼内容から会社変更を選択してチェックを入れ「要請」することで事業者が代行することへの同意依頼が終了します。
  5. 当該技能者がログインして代行同意依頼に同意すれば事業者が代行して技能者の会社変更申請が可能になります。
  6. 再度事業者IDでログインし「代行申請」から「技能者の変更代行」を選択して画面上の技能者ID欄に当該技能者のIDを記入して検索すれば変更可能になります。
  7. 会社変更にチェックを入れて必要事項を記入し「申請」すれば会社変更の代行申請が完了します。

建設キャリアアップシステムにログインできない場合

この項目では、IDやパスワードを失念して建設キャリアアップシステムにログインできない場合の対策手順について解説します。

以下を参考にしてください。

  1. 建設キャリアアップシステムのホームページの最下欄の「説明会・サポート」の横の青いマークをクリックして「お問い合わせフォーム」をクリックします。
  2. サポート画面が出てきたら「問い合わせ内容」から「ログイン情報を教えてほしい」をクリックします。

個人のメールアドレスなどの情報を記入すると建設キャリアアップシステム側からメールが届き、メールのやり取りの中でログインIDやパスワードの再構築ができます。

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【まとめ】建設キャリアアップシステムで会社変更する手順を理解しスムーズに手続きしよう

建設キャリアシステムに登録した場合、有効期間内に転職や退職などの事象が発生すると会社変更が必要です。

この記事では所属事業者が変わるなどの環境変化に対応するための変更方法を紹介しました。

事業者が手続きする場合や技能者が自分で手続きする場合など手順を十分理解しましょう。

所属事業者との関連付けは建設キャリアアップシステムを活用する上で重要な項目です。会社変更するための手順を理解してスムーズに手続きを実行しましょう。

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