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建設業界の深刻な人手不足もあり、電気工事施工管理技士の需要は高い傾向です。資格を取得すると年収はさらに高くなります。
電気工事施工管理技士はいくら稼げるのか気になっている人も多いでしょう。今回は、一級電気工事施工管理技士の年収にスポットを当てました。
地域や雇用形態による平均年収の比較や他の建築系資格取得者との収入の違いについて解説します。一級電気工事施工管理技士として更に収入を上げる方法や将来性についても説明しますので、電気工事施工管理を目指している人は参考にしてください。
一級電気工事施工管理技士の仕事内容
電気工事施工管理技士の仕事内容は4つの管理業務です。それぞれの業務内容を下表に示します。
管理業務 | 仕事内容 |
工程管理 | 工期までに電気工事を完成させるためにスケジュールを管理する業務。現場の状況を把握して日程を調整する。 |
原価管理 | 資材や人件費、設備などの経費が予算内で収まるかを管理する。利益の増創出の他、円滑な電気工事の遂行や品質水準の維持も原価管理の一環。 |
品質管理 | 設計図書に定められた品質水準が確保できているか管理する業務。建築法や自治体基準との照合も行う。原価管理とのバランスが求められる。 |
安全管理 | 電気工事の事故を未然に防ぐために現場を監視する業務。危険個所のチェックやヒヤリハット活動を行う。 |
電気工事施工管理技士は一級と二級にわかれていて、担当できる建築物の種類も異なります。
建設物は一般建設物と特定建設物にカテゴライズされ、二級電気工事施工管理技士は特定建設物の電気工事に携われません。
一級電気工事施工管理技士は、一般・特定にかかわらず電気工事を担当できます。
一級電気工事施工管理技士の平均年収
一級電気工事施工管理技士の年収は平均で496万円です。全業種の平均年収が440万円、建設業全体では平均470万円程度といわれています。
建設業の平均年収は全業種に比べても高く、その中でも一級電気工事施工管理技士の年収は高水準です。
年収は雇用形態や就業する地域でも格差があります。ここからは、一級電気工事施工管理技士の年収を条件別に詳しく紹介しましょう。ここで挙げる条件は以下の3つです。
- 雇用形態別の平均年収
- 就業する地域別の平均年収
- 仕事の条件別平均年収
以下、詳細に説明します。
雇用形態別の平均年収
一級電気工事施工管理技士として働く場合の雇用形態別年収は下表のとおりです。
雇用形態 | 平均年収・平均時給 |
正社員 | 平均年収 496万円 |
派遣社員 | 平均時給 1790円(年収換算430万円) |
アルバイト・パート | 平均時給 1200円(年収換算288万円) |
正社員の年収は派遣社員やアルバイトと比較して高くなっています。正社員の場合は昇級や昇格による年収アップが見込める点でも年収比較では有利です。
なお、表の派遣社員とパート・アルバイトの年収換算は1日8時間勤務で月に26日フルで働いた場合を示しています。
一級電気工事施工管理技士の資格を持っている人は正社員として働くことがおすすめです。
地域別の平均年収
一級電気工事施工管理技士の年収は、就業する地域によっても異なります。下表は、全国の地域別平均年収を調べたものです。
地域 | 平均年収 |
北海道・東北 | 457万円 |
北陸・甲信越 | 453万円 |
関東 | 522万円 |
東海 | 477万円 |
関西 | 538万円 |
四国 | 458万円 |
中国 | 471万円 |
九州・沖縄 | 438万円 |
表を見ると関東、関西、東海と都市圏に近い地域の年収が他の地域に比べて高い傾向です。
都市圏では高圧電気や鉄道電気など付加価値の高い仕事を請け負う割合が多い点が理由として挙げられます。
都市圏の年収が高い傾向ですが低い傾向にある地域でも全国全業種の平均より高い水準です。
仕事の条件別の平均年収
一級電気工事施工管理技士の年収は年齢などの条件でも格差があります。考えられる条件と平均年収を下表にまとめました。
条件 | 平均年収 |
50歳代 | 599万円 |
20歳代 | 454万円 |
交通費が支給される場合 | 508万円 |
計装士として働く場合 | 522万円 |
設計士として働く場合 | 550万円 |
表をみると、50歳代と20歳代では大きく差があります。実績と経験を積んだ50歳代の年収が高額ですが、20歳代でも全国平均と比較すると高い傾向です。
交通費が支給される企業では高めになっています。また上級の電気技術者である計装士や設計士も高年収です。
条件による違いはありますが、いずれも全国平均の年収より高めとなるため、一級電気工事施工管理技士として働く場合の年収は総じて高いといえます。
一級電気工事施工管理技士とほかの建築系資格との年収比較
一級電気工事施工管理技士と他の建築系資格保有者の年収を比較してみました。
建築系資格 | 平均年収 |
一級電気工事施工管理技士 | 約496万円 |
電気工事士 | 約420万円 |
第三種電気主任技術者 | 300万円から600万円 |
土木施工管理技士 | 約474万円 |
管工事施工管理技士 | 約501万円 |
技術士 | 約417万円 |
一級電気工事施工管理技士の平均年収は他の建築系資格保有者と比較して高水準です。
ここに挙げた数値は、従事する企業規模や年齢条件の差が含まれているのであくまでも目安として捉えましょう。
一級電気工事施工管理技士として実績を積み経験を重ねて技術者としての付加価値を上げることで、さらに高い水準が目指せます。
一級施工管理技士が年収アップを目指す方法
一級電気工事施工管理技士の年収について掘り下げて説明してきました。ここからは施工管理技士としてさらなる年収アップを狙う方法について説明します。ここで挙げるポイントは以下の3つです。
- 実績を積む
- 関連する資格も取得する
- 転職や独立を目指す
以下、詳しく説明します。
実績を積む
一級電気工事施工管理技士として実績を積むことで年収アップが望めます。施工管理士の実績とは電気工事の施工に直接関係する技術上の職務経験です。
施工に関する技術的な指導管理や施工計画の作成、電気工事の施工管理、品質管理、安全管理などが実績となります。
日頃から実績を積み重ねて評価されると管理職として昇進することも可能です。管理職になれば年収も大幅に増えます。
一級電気工事施工管理技士として地道に実績を積めば昇格昇進のチャンスに恵まれ大幅な年収アップが可能です。
関連する資格も取得する
電気工事施工管理技士だけでなく関連する資格を取得すると年収アップに繋がります。
資格手当を支給する企業では関連資格を取得するだけでも収入アップが可能です。資格には次のものがあります。
- 電気工事士
- 電気主任技術者
- 電気通信工事施工管理技士
- 電気通信主任技術者
- エネルギー管理士
- 安全衛生管理者
- 高所作業運転者
関連する資格を新たに取得すると、電気工学などの高い技術知識や現場で役立つ品質管理、安全管理スキルなどが身につきます。技術者としての付加価値も向上し業務の幅も広がるでしょう。
転職や独立を目指す
一級電気工事施工管理技士の年収を上げる方法の1つに、より良い労働条件の企業へ転職する方法があります。
高齢化が進む建設業界では施工管理技士の確保が喫緊の課題です。一級電気工事施工管理技士の資格を持っていれば、稀少な人材として迎えられ収入や福祉厚生面で条件の良い企業が選べるでしょう。
独立起業も1つの方法です。専門的なスキルに加えて営業や経営スキルを身につけて独立すれば1000万円以上の年収も夢ではありません。
いずれにしても、日常の業務の中で実績と経験を積んで技術者としての付加価値を上げることが重要です。
一級電気工事施工管理技士の資格試験に合格するメリット
電気工事施工管理技士には一級と二級のカテゴリーがあります。一級電気工事施工管理技士の方が業務の幅が広いのは前述したとおりです。
この項目では一級電気工事施工管理技士の資格を取得するメリットをより詳しく掘り下げます。紹介するメリットは次の3点です。
- 規模の大きい現場を経験できる
- 高収入・スキルアップを目指せる
- 会社から重宝される
以下項目別に詳しく説明します。
規模の大きい現場を経験できる
一級電気工事施工管理技士資格を取得すると一般建築物に加えてビルやスタジアムなどの特定建築物での管理業務ができます。
大きな現場で施工管理業務が遂行でき、管理技術者として高い技術力が認められ仕事の幅が広がる点は大きなメリットです。大規模な現場を経験することで、高い技術スキルや知識だけでなく様々な状況に応じた適切な判断能力も身につきます。
多くの現場で培われた実践能力を駆使して管理業務を行なえば、付加価値の高い技術者としての実績が評価され更なる飛躍に役立つでしょう。
高収入・スキルアップを目指せる
一級電気工事施工管理技士の資格を取得することで技術者としてのスキルアップや収入アップするのもメリットの一つです。
一級電気工事施工管理技士資格を取得して大規模の現場で実績を積むことで付加価値の高い技術者になれます。一級電気工事施工管理技士資格を取得すると資格手当や昇進・昇格で収入アップも可能です。
業界では一級電気工事施工管理技士の不足を補うために、収入や昇格・昇進面で有資格者を優遇しています。電気工事技術者は一級電気工事施工管理技士を取得することで、高収入とスキルアップが実現可能です。
会社から重宝される
一級電気工事施工管理技士の資格を取得すると企業から重宝されるのもメリットの1つです。
資格保有者が在籍していることで企業は技術レベルの高さをアピールでき、信頼性や競争力を高められます。また、経営事項審査(経審)において技術力評点を上げることも可能です。公共工事入札の際にも技術力が評価され受注に有利にはたらきます。
一級電気工事施工管理技士の資格取得者が企業から重宝されるのは、企業側にも大きなメリットがあるからです。
一級電気工事施工管理技士が転職する際におすすめの業界
前述したように、より良い条件での転職は一級電気工事施工管理技士として年収を上げる方法の1つです。
ここでは、一級電気工事施工管理技士が転職する際におすすめの業界について解説します。ここで取り上げる業界は次の4つです。
- 大手ゼネコン
- プラント・エンジニアリング業界
- 再生可能エネルギー業界
- ファシリティ・マネージメント業界
以下、詳しく説明します。
大手ゼネコン
一級電気工事施工管理技士の転職先として最初におすすめするのが大手ゼネコンへの転職です。
大手ゼネコンでは請負工事を代表する立場で建築プロジェクトに参画できます。担当する業務は設備施工管理担当です。ビッグプロジェクトになると大幅な収入アップが期待できます。
高圧電気を扱う工事や鉄道電気工事に携わると手当てが付く場合もあるので更に収入アップが可能です。
大手ゼネコンでビッグプロジェクトを統括管理する仕事は技術スキルや年収アップが期待できるおすすめの転職先です。
プラント・エンジニアリング業界
プラントエンジニアリング業界への転職も一級電気工事施工管理技士におすすめです。
プラントエンジニアリングとは工場などの大掛かりな生産設備(プラント)を建設し管理運用する技術業務全般を指します。電気工事施工管理士の業務は、電気工事に関する豊富な知識をいかした産業プラントの企画や設計、建設からメンテナンスまでと幅広い内容です。
プラントエンジニアリング業界に転職すると、ものづくりに欠かせない設備(プラント)に関する技術的業務が担えます。
再生可能エネルギー業界
一級電気工事施工管理技士の資格を保有している方には再生可能エネルギー業界への転職もおすすめです。
再生可能エネルギー業界では、太陽光や地熱、風力といった自然エネルギーで電力を生み出し、電力会社などに販売します。転職後の業務は再生可能エネルギーのインフラエンジニアです。発電所の企画や設計、建設時の施工管理からメンテナンスを担当します。
再生可能エネルギーは新しいエネルギー供給の代表的存在です。関連する新しいサービスの発出により将来性も十分期待できます。
ファシリティ・マネジメント業界
ファシリティマネジメント業界への転職もおすすめです。
ファシリティマネジメントとは、企業や組織の土地建物、設備や備品などの固定資産を総合的に管理する業務です。
一級電気工事施工管理技士として転職する場合は、電力施設や設備の改修工事やメンテナンス、導入などのプロジェクトに携わります。電気工事に関する豊富な知識をいかしてプロジェクト管理者として活躍できるでしょう。
ファシリティマネジメント業界は2022年以降年10%の成長率で伸び続けています。十分、将来性が期待できる業界です。
一級電気工事施工管理技士の将来性
一級電気工事施工管理技士の需要は今後も伸び続けると思われます。
最近ではAI技術の発展により様々な業務がAI化されています。AI化は人材不足を改善する方法として有効ですが、施工管理の業務のAI化は困難です。
施工現場におけるアクシデントやトラブルなどの対応や状況判断はAIでは対応できません。
一級電気工事施工管理技士は、豊富な知識とスキルで様々な状況判断が可能です。現場の施工管理を担う一級電気工事施工管理技士は必要不可欠な存在なので将来性も十分期待できます。
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【まとめ】一級電気工事施工管理技士の年収は高め!関連資格の取得で収入アップを目指そう
一級電気工事施工管理技士の年収は高い水準で推移しており、収入面でも将来性は十分です。経験を重ねて実績を積み上げれば付加価値の高い技術者として更に収入を上げられます。
収入アップを視野に入れた関連資格の取得や転職・独立も有効です。関連する資格を取得すれば資格手当なども加算されます。将来性のある転職先へ転職すれば将来に向けたスキルアップも可能です。
一級電気工事施工管理技士として地道に実績を積み上げ関連資格も取得して収入アップを目指しましょう。
施工管理で稼げるようになる方法や電気工事士の資格試験の難易度についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。

