ドローン測量の価格相場や詳しい内訳・抑える方法などを解説!

測量 ドローン 価格

近年は幅広い分野でドローンが利用されるようになりました。建設業もそういった分野の1つです。しかし、ドローンによる測量に興味を持っているものの、具体的な方法やコストについて悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

今回は、ドローン測量の基本や種類、価格相場や内訳とコストを抑える方法について詳しく紹介します。これを機に、最新の測量技術を導入してみてはいかがでしょうか。

ツクノビBPOは、時間のかかる建設業業務をプロが代行する建設業特化のアウトソーシングサービスです。

工事図面作成、書類作成、事務作業などを代行できるため、現場作業に集中できることで、受注できる案件の増加や退職率の低下など、様々なメリットがあります。詳細はぜひこちらからご確認ください。

\ 30秒で資料請求完了 /
まずは資料を見てみる

ドローン測量とは

まずは、ドローンによる測量とはどういった技術なのかを解説します。ここでは次の3つのポイントからドローン測量を見ていきましょう。

  • ドローン測量の基本
  • ドローン測量の種類
  • ドローン測量で取得できるデータ

ドローン測量の基本

ドローン測量は、無人航空機(UAV)を使用して地形情報を解析・調査する先進的な測量方法です。従来の地上測量や航空測量に比べ、ドローン測量は短期間で広範囲を効率的にカバーが可能です。さらに、費用も抑えられます。

ドローン測量による測定作業は従来の1/6ほどの時間で完了し、成果作成も1/2の日数程度のため、業務効率の大幅な向上が期待できます。こうした利点から、ドローン測量は今後もさらなる普及が期待されている技術です。

ドローン測量の種類

ドローン測量は大きく「写真測量」と「レーザー測量」の2種類に分かれます。

写真測量は、カメラを搭載したドローンで上空から撮影し、地形情報を解析する方法です。低コストで対応業者が多いものの、山林など木々が密集している環境では難しい場合があります。

レーザー測量は、レーザー装置を搭載したドローンで、地上にレーザーを照射して情報を取得する方法です。高精度のデータを得られますが、コストが高く対応業者が限られます。

ドローン測量で取得できるデータ

それでは、ドローン測量ではどのようなデータが得られるのかを見ていきましょう。ドローンを使った測量で得られるデータは主に次の2つです。

  • 3次元点群データ
  • オルソ画像

それぞれのデータについて解説するので、ドローン測量に興味がある方は参考にしてください。

3次元点群データ

3次元点群データとは、土地のX・Y・Z軸の情報を示すデータです。ドローン測量では、気圧計で高度データを取得しGPSで位置情報を取得します。そして、光学カメラやレーザー機器のデータと組み合わせて、正確な位置情報を点群として表現可能です。

こうしたデータを専用ソフトで解析することで、点同士の距離の計測や図面、3Dモデルの作成ができます。これにより、従来の測量方法よりも高精度かつ効率的な測量が実現します。

オルソ画像

オルソ画像は、空撮で得られた複数の写真を組み合わせた画像の、ゆがみやズレを補正した画像です。組み合わされた複数の写真を補正することで、正確な位置関係や大きさを表現でき、精度の高い地形情報が得られます。

オルソ画像は地図データとも容易に組み合わせが可能です。また、画像上で面積や距離の計測もできます。こうした技術により、工事現場の効率化や工期の短縮、コストの削減も期待できます。

ドローン測量の価格相場

ドローンによる測量の基礎知識を身に着けたところで、続いては価格の相場を見ていきましょう。ドローン測量の価格は次のどちらかのパターンで行うかで差が出ます。

  • ドローン測量会社に依頼する場合
  • 自社でドローン測量を実施する場合

それぞれの場合の価格を解説します。

ドローン測量会社に依頼する場合

専門業者にドローン測量を依頼する場合、価格は依頼する会社によって差があります。写真測量でもレーザー測量でも約50万円からが一般的な相場です。ただし、測量面積が異なるため、事前に確認が必要です。

ドローン測量を専門業者に依頼する場合、機器の操作やシステムの設定、画像解析が費用に含まれます。ただし、調査対象の土地面積が広かったり調査期間が長くなったりする場合、費用はさらに高くなります。

測量範囲が広がると、面積当たりの単価が下がる傾向もありますので、依頼する際は範囲を明確にすることが重要です。

自社でドローン測量を実施する場合

自社でドローン測量を実施する場合、ドローン本体やカメラ、3Dモデル生成ソフトにレーザー測量用の機器などが必要です。操作には高度な技術と知識が求められるため、技術者の育成も欠かせません。

初期費用は写真測量であれば約300万円から、レーザー測量で約1,000万円からが相場です。初期投資としては安くはありませんが、頻繁に実施する場合、長期的にはコスト削減につながります。

機器の購入費用が高額なため揃えたくても難しい場合もあります。そういった場合は、機器のレンタルやサブスクリプションも検討しましょう。

おすすめの測量用ドローンレーザー機は「Zenmuse L2」

Zenmuse L2(ゼンミューズエル2)はDJI社製の測量用ドローンレーザー機です。飛行ルートの自動生成や測量の際の離陸から着陸も自動でできるため、誰でも操作しやすいのが特徴です。また、出来形測量の要求精度を満たす高精度を誇るだけでなく、従来のドローンと比較してコストも10分の1と安価に導入できるのも魅力です。

\ 今すぐ無料ダウンロード /
資料ダウンロード

ドローン測量の価格の内訳

ドローン測量に必要な費用を大まかに把握したところで、次は費用の内訳を見ていきましょう。ドローン測量に必要な費用の内訳は、主に以下の通りです。

  • 機材費
  • 人件費
  • 画像解析ソフト費
  • その他費用

機材費

機材費は、写真かレーザーか測量の方法によって大きく異なります。それぞれの費用を解説するので、参考にご覧ください。

ドローン写真測量

写真測量の場合、求める機能によって価格はバラバラです。本体は20〜90万円程度ですが、性能によって異なるため比較検討することが重要です。

カメラも50万円ほどからと、購入を即決できない人も少なくありません。購入すれば長期的にはコストの削減も見込めますが、自社での運用には高額な初期費用が必要です。

ドローンレンタルサービスを利用すれば、購入前に性能を試すこともできます。まずはレンタルで試してみてはいかがでしょうか。

ドローンレーザー測量

レーザー測量では、レーザースキャナーを搭載したドローンを使用します。レーザースキャナーを搭載した機体は、重いレーザー機器を搭載するため、大型で動力が強くなります。そのため、機体価格は100万円以上と写真測量用のドローンに比べて高額です。

また、レーザースキャナーは1,000万円以上することがあります。そのため、写真測量で使用するカメラと比べても非常に高額です。近年は安価なレーザースキャナーも登場しているため、比較検討してみましょう。

人件費

ドローン測量を実施するには、人件費が必要です。測量には操縦士だけでなく、周囲を監視する人や補助する人も配置しなければいけません。そのため、そうした作業員の費用を考慮する必要があります。

測量の規模や人員数によって異なりますが、最低でも20万円程度は人件費を見積もる必要があります。また、従業員にドローンの操作を学ばせるためにスクールに通う場合、受講費用も必要です。

画像解析ソフト費

ドローン測量で得られたデータを解析するソフトの価格相場は、10万円から40万円程度です。近年では10万円以下で購入できる製品や、月額料金で利用できるクラウド版ソフトも登場しています。

ソフトの性能が高いほど価格も高くなるため、測量の規模や使用頻度に応じて適切なソフトを選ぶことが重要です。自社の測量に必要な機能に合わせて選ぶことで、高精度な測量データの解析や作成が適正な費用で可能になります。

その他費用

ドローン測量には本体や人件費、解析ソフト以外にもいくつか必要な費用があります。ここからはそういった費用を解説します。本体や人件費以外に必要な費用は以下の通りです。

  • 定期メンテナンス
  • ドローンスクール受講
  • ドローン保険

定期メンテナンス

ドローンを運用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。国土交通省のマニュアルでは、飛行の前後に機体とプロペラの点検が必要です。また、飛行20時間ごとの点検を推奨しています。

自社でメンテナンスする場合、エアダスターや柔らかい布、レンズクリーナーが必要です。一方、業者に依頼する場合は、5,000円〜50,000円程度が費用相場となっています。どちらの方法でメンテナンスするかは、コストと手間で検討しましょう。

ドローンスクール受講

ドローン測量においては、基本的に自動操縦での運用が一般的です。しかし、事業で安全に運用するためには十分な知識と技術が必要です。初心者や未経験者は、操縦技術を身に着けるために、ドローンスクールの受講がおすすめです。

受講費用は30万円から50万円程度で、短期間で効率よく基礎から学べます。一般的な知識や操縦技術を学ぶ基本コースだけでなく、特化した分野や実務経験を活かすコースもあります。

ドローン保険

ドローンを使用する際は、機体や搭載機器に保険をかけることをおすすめします。特にレーザー測量機器は高額なため、万が一の損害に備えて十分な補償内容の保険を選べば安心です。

また、ドローンには専用の保険もあります。例えば、レーザー測量機器の場合、機器自体が1500万円であれば保険料は年間約100万円とやや高額です。保険料が高額になる場合もありますが、事業運営において保険の選択は重要な要素のため、入念に検討しましょう。

ドローン測量の価格を抑える方法

ドローン測量は高額な費用がかかりますが、安く抑える方法もあります。例えば、どのような測量をするか具体的に計画することです。具体的な測量計画を立てれば、必要な機体も浮かび上がってきます。そうすれば、適切な費用でドローン測量が可能です。

また、機器の購入や外部業者に依頼するのではなく、測量を行う時だけレンタルすれば費用を安く抑えられます。使用方法のレクチャーや練習場所の提供などのアフターサポートが充実しているレンタル会社であれば、購入しなくても十分にドローンによる測量が可能です。

ドローン測量のメリット

ドローン測量に必要な費用を詳しく把握できたところで、メリットを解説します。ドローンで測量すると、次のようなメリットがあります。

  • 安全にデータを取得できる
  • 測量コストを抑えられる
  • 工事を止める必要がない

安全にデータを取得できる

ドローンによる測量による大きなメリットとして、安全に測量データを入手できる点が挙げられます。建設工事では、時には人の立ち入りが難しい場所で測量をしなくてはいけない場合もあります。ドローンであれば、そういった場所の測量も容易です。

また、これまでは時間がかかっていた広範囲の測量も、短時間で完了できます。そのため、測量にかかる工数を抑えられるといった点もメリットです。

測量コストを抑えられる

測量にかかるコストを抑えられる点も、ドローンによる測量のメリットです。広範囲や高低差のある土地などは、測量も容易ではなく時間がかかります。測量に時間がかかると、それだけ費用がかかるため、コストがかさみます。

ドローンによる測量であれば、従来は数日かかっていた範囲の測量を、数時間で完了させることも難しくありません。また、必要な人員や機材も少ないため、低コストで測量を行えます。

工事を止める必要がない

ドローンによる測量は、工事を止める必要がない点もメリットとして挙げられます。
従来の測量方法では、現場で作業している場合は、作業を止めて測量をしなければいけませんでした。測量のために作業の手が止まるため、工事の効率の悪化は避けられません。測量に手間取ると、現場の作業員からクレームが発生する恐れもあります。

しかし、ドローンによる測量であれば基本的に現場の作業を止める必要はありません。そのため、作業中の測量も工事と並行して進められます。こうすると、工事の進捗への影響もごくわずかに抑えられます。

ドローン測量のデメリット

ドローンによる測量のメリットを把握したところで、次は逆にデメリットも見ていきましょう。ドローンによる測量には、次のようなデメリットがあります。

  • ドローンの稼働時間を超えての測量はできない
  • ドローンが飛ばせない場所の測量はできない

それぞれのデメリットを解説するので、ドローンによる測量を行う前に検討材料にしてください。

ドローンの稼働時間を超えての測量はできない

ドローンの稼働時間を超えて測量ができない点は、デメリットとして挙げられます。ドローンを使えば広範囲も短時間で測量が可能ですが、バッテリーで稼働しており、1日中通して作業を行えるわけではありません。そのため、稼働時間には制限があります。

ドローンの稼働時間は、機体によって異なります。長くても30分程度しか連続で飛行できません。そのため、測量の際は交換用のバッテリーの用意が必要です。

ドローンが飛ばせない場所の測量はできない

ドローンによる測量は、飛ばせない場所では行えません。例えば、原子力発電所や国会議事堂、最高裁判所など国の重要施設周辺はドローンの飛行が禁止されています。また、人口密集地や空港周辺も飛行できません。

さらに、強風が吹くような環境や状況では、安定してドローンが飛行できないため測量は困難です。ドローンはどこでも自由に飛ばせる機器ではないため、使用する際は、事前の許可や確認が必要です。

ドローン測量の注意点

ドローンによる測量は、先ほども解説したように国の重要施設周辺ではできません。また、在日米軍基地周辺も、安全性の観点から飛行自粛が求められています。万が一、無許可で在日米軍基地の周辺で飛行させると、外交上の問題になりかねません。

そうしたエリア以外にも、一定の場所ではドローンの飛行に許可が必要な場合があります。ドローンの飛行には許可が必要なことも多いため、事前に航空法の関連部分に目を通しておくことをおすすめします。

測量におすすめの測量用ドローンレーザー機は「Zenmuse L2」

Zenmuse L2(ゼンミューズエル2)はDJI社製の測量用ドローンレーザー機です。飛行ルートの自動生成や測量の際の離陸から着陸も自動でできるため、誰でも操作しやすいのが特徴です。また、出来形測量の要求精度を満たす高精度を誇るだけでなく、従来のドローンと比較してコストも10分の1と安価に導入できるのも魅力です。

\ 今すぐ無料ダウンロード /
資料ダウンロード

【まとめ】ドローン測量の価格は幅広い!自社に合う方法で導入を検討しよう

ドローンによる測量は、従来の方法よりも効率的に作業ができるため、現在注目を集めています。しかし、外部業者に依頼する場合でも自社で測量する場合でも、多額の費用がかかります。そのため、用途や頻度にあわせて、自社に適した方法を選ぶことが重要です。

今回は、ドローン測量の基礎や費用について詳しく解説しました。ドローンによる測量に関心のある人は、今回解説した内容を参考に、自社で導入できるか検討してみてください。

※弊社の営業代行サービスであるツクノビセールスでは、
【効果が出なければ全額返金プラン】を新たにスタートさせました!

詳しくは👆👆👆のバナーをクリック!!