【PR】この記事には広告を含む場合があります。
KY活動とは、大きな事故や危険を防ぐための活動です。
- KY活動とは?
- KY活動はどのように行うの?
- ネタ切れ解消方法は?
こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、KY活動について詳しく紹介していきます。また、KYサイクルやリスクアセスメントとの違いなども詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
KY活動とは
KY活動(危険予知活動)は、K「危険」Y「予知」の頭文字をとって名前がつけられており、事故や災害などの危険を防ぐための活動です。事業者、従業員など会社全体でKY活動を行います。工事現場で危険な場所を探し出し、安全に作業が行えるように対策をします。
目的・効果
KY活動は事故などが発生しやすい場所や作業内容を確認し、改善するための活動です。厚生労働省の調査では、労災で4日以上休んだときの原因は事故が9割と言われています。事故は現場に入る前の教育不足やルールを破ったことが原因です。
事故がでないためどのような対策をとれば良いのかを会社全体で考えます。従業員が危険をおかさずに作業が行えるかを自分で考えて行動することも、KY活動に含まれています。
KYサイクルとは
KYサイクルとは、安全に仕事をするための活動に毎日取り組むことをいいます。KY活動を実施している企業は、ほとんどが業務内に安全活動を行っています。毎日安全活動を行うと、危険を減らすことにつながります。KYサイクルは「仕事前」「仕事中」「仕事後」の3つに分けて活動を行います。
- 仕事前(設備の点検、指示出しなど)
- 仕事中(指さし確認、連絡、休憩など)
- 仕事後(掃除、点検、報告など)
仕事前に従業員全員で危険事項や安全確認をします。そして、業務が始まったとき、仕事前に確認した事項を頭に入れながら作業を行います。仕事が終わった後は掃除や危険に関連することを共有します。
リスクアセスメントとの違い
リスクアセスメントとは、職場内での事故などを未然に防ぐための手法です。KY活動は危険を見つけて事故を防ぐことが目的です。一方、リスクアセスメントは職場に潜んでいる危険を洗いだすことが目的なので、両方を上手く使うと高い効果が期待できます。リスクアセスメントでリスクを洗い出してKY活動を実施すると、災害を最小限に抑えられます。KY活動をより詳しく理解するためには、リスクアセスメントも覚えておくと良いでしょう。
KY活動推進のためのKYT
KYTとは危険予知訓練の略称で、会社内や現場に潜む危険を探し出し、話し合って答えを導き出します。
- 指差呼称
- 指差し唱和
- 健康確認
上記内容をそれぞれ見ていきましょう。
指差呼称
指差呼称とは、確認するところを一つひとつ声を出して指さし確認を行うことをいいます。指差呼称は工事現場でよく使われていますが、事故を起こさないためにも重要な役割を持っています。大きな事故が起きないためにも指差呼称を行いましょう。
指差し唱和
指差し唱和とは、会社のスローガンを全員で指して唱和をすることをいいます。指差し唱和を毎日行うと、スローガンの意識づけができます。また、全員でスローガンを唱和すると、一体感が生まれて、会社の雰囲気も良くなります。
健康確認
作業員の健康確認もKYTに含まれています。作業員の体調が悪いと、大きなミスや事故につながる可能性があります。職場の環境によっては、体調が悪いと自分から伝えることが難しい場合もあります。そのときは、会社の責任者が従業員の体調に気付けるようにすることが大切です。
- 前日はよく眠れたか
- だるさはあるか
- 朝ごはんは食べたか
- 痛いところはあるか
- 熱があるか
などを確認します。そのほかにも作業員の動きや顔色などもチェックしましょう。
KY活動の進め方
KY活動の進め方について紹介します。
- KYT基礎4R法とは
- KY訓練シートの書き方
上記内容をそれぞれ見ていきましょう。
KYT基礎4R法とは
- KYT基礎4R法とは、KY活動を行うときに使う手法です。ラウンド制になっており、危険要因を話し合い、解決、行動をして危険を回避していきます。
- 第1ラウンド 現状把握
- 第2ラウンド 本質追及
- 第3ラウンド 対策樹立
- 第4ラウンド 目標設定
- 基礎4R法をそれぞれ見ていきましょう。
第1ラウンド 現状把握
KYT基礎4Rの第1ラウンドは現状把握です。現状把握は、現場や会社にどのような危険があるかを探し出します。事業者をはじめ、従業員も様々な角度で探しだし、大小構わず事故の要因になりそうなことはすべて洗い出しましょう。現状把握では参加する従業員が多ければ多いほど、見つけやすいためなるべく多くの人を集めましょう。
第2ラウンド 本質追及
KYT基礎4Rの第2ラウンドは本質追及です。本質追及とは、1ラウンドで見つけた危険がなぜ事故につながるのかを考えます。探し出した要因を重要度でランク付けし、上位になったものを危険ポイントとして決めます。
危険ポイントが決まったら、どうして危険なのかを従業員同士で話し合い理解度を高めます。
第3ラウンド 対策樹立
KYT基礎4Rの第3ラウンドは対策樹立です。対策樹立とは、2ラウンドで決定した危険ポイントの対策を決めます。対策を立てるときは、「具体性はあるか」「実現できる対策なのか」を考えて決めます。
対策樹立を行うときは対策を1つに絞るのではなく、何個か解決策を見つけておくと実施しやすいでしょう。
第4ラウンド 目標設定
KYT基礎4Rの第4ラウンドは目標設定です。目標設定とは、3ラウンドで決めた対策を実行することです。対策案が複数あるときは、優先度が高いものから先に実行しましょう。
従業員が具体的にどのようなことをするのかを明確にします。例として「私たちは作業を行う前に〇〇安全装置を確認します」といった目標を設定します。そうすることで、従業員は作業前に〇〇安全装置の確認という具体的な行動を行えます。
KY訓練シートの書き方
KY訓練シートとは、KYT基礎4Rの1ラウンドから4ラウンドまでの流れを1枚の紙にまとめる書類です。KY訓練シートを使って現状把握から目標設定までを記入し、書き終わったらそれに基づいて訓練を開始します。また、KY訓練シートは自社が使いやすいように作り変えても問題ありません。
KY活動のネタ切れ問題と対策
KY活動を実践しているとネタ切れになるときがあります。
- KY活動のネタ切れ問題
- KY活動でネタ切れを防止する方法
上記内容をそれぞれ見ていきましょう。
KY活動のネタ切れ問題
KY活動を始めたときは、様々な問題が見えてくるため、ネタ切れになることがありません。しかし、KY活動を長く実践していると同じような場所を確認するようになり、ネタ切れが起きてくることがあります。
ネタ切れは活動のマンネリ化と危険意識が薄れてしまうことが原因です。ネタ切れがでてきたら始めた当初の気持ちに戻って探しましょう。
KY活動でネタ切れを防止する方法
KY活動でネタ切れを防止する方法を紹介します。
- KY活動の重要性を共有する
- 小さなヒヤリハットも見逃さない
- 問題の内容を具体的にする
- 報告しやすいよう環境を整える
上記内容をそれぞれ見ていきましょう。
KY活動の重要性を共有する
KY活動でネタ切れがでてきたら、活動の重要性をほかの従業員と共有しましょう。また、シートに記入して報告したときに、上司はほかの従業員と内容を共有することも忘れてはいけません。入れ替わりが激しい会社の場合は、新入社員のフォローも必要です。
小さなヒヤリハットも見逃さない
ヒヤリハットとは、事故や大きな災害になる一歩前の出来事のことをいいます。どんな小さなことでもヒヤリハットを感じたら、危険に繋がる可能性があります。また、ヒヤリハットと一緒に「ハインリッヒの法則」というものも使われます。ハインリッヒの法則とは、「1つの大きな事故の後ろには29件の軽い事故があり、その後ろには300件の危険がある」というものです。大きな事故の後ろにある小さな危険を見つけることができれば、重大な事故を防げます。
問題の内容を具体的にする
危険につながる要因を探していけば行くほど、ほかの危険も見えてきます。これは、KY活動のネタ切れを回避することにもつながります。問題の内容を具体的にするには「なぜ?」を常に頭に入れるのがおすすめです。例えば、従業員がカッターで怪我をした場合について考えましょう。
- 素手でカッターを使った
- カッターを使うときのルールが決まっていなかった
- 軍手がなかった
以上のように考えれば考えるほどネタがでてきます。ネタに困ったときは問いかけてみましょう。
報告しやすいよう環境を整える
現場での危険情報をすぐに知りたいときは、環境を整えることも大切です。報告しやすい環境を整えると、小さな危険でもすぐに情報が得られます。現場での情報が多くなればなるほど、様々な危険があると考えられるので、ネタ切れを回避できます。
電気工事士の資格なしで行う電気工事は危険!無資格でも行える電気工事の範囲と罰則をご紹介!
【まとめ】KY活動は職場で起きる危険を未然に防ぐ活動!意識的に取り組もう
KY活動は現場や会社で起きる危険を防ぐための活動です。どのような危険があるのかを従業員同士で話し合って、危険が発生しないように対策し実行をします。KY活動を怠ると従業員がケガをしたり、大きな事故が起きてしまいます。危険をなくすためにも積極的にKY活動をしましょう。
※弊社の営業代行サービスであるツクノビセールスでは、
【効果が出なければ全額返金プラン】を新たにスタートさせました!
※詳しくは👆👆👆のバナーをクリック!!