空調設備工事業は儲かる?平均年収や儲かるために必要なことについて解説

現在の生活において空調設備は欠かせないものです。とくにここ数年は、新型コロナウイルスなどの影響で自宅で過ごす時間が増えたことにより、空調設備の需要が増しています。
そんな空調設備工事業は、仕事の受注面や高収入に期待できることから人気が高く、戸建住宅の新築や既存住宅のリフォーム、施設など、多くの活躍する場があるのが特徴です。
今回の記事では、空調設備工事業の仕事内容や収入について解説し、儲かる上で必要なことについても深掘りしていきます。ぜひ参考にしてみてください。

空調設備工事業の仕事内容

空調設備工事業の仕事内容は多くの種類があります。メインとなる仕事は、新たな空調設備を取り入れるために行う新設工事です。それに付随して、配管工事やダクト工事などの施工業務も挙げられます。他にも、施工した顧客に対する保守・メンテナンス業務といったアフターフォローも欠かせません。事業で大きな工事を請け負うことがあれば、施工管理業務も任される場合もあるでしょう。このように空調設備工事業の仕事内容は、多岐にわたります。
以下、空調設備工事業の仕事内容について詳しく解説していきます。

1:新設工事

まず、新設工事とは住宅や店舗、商業施設などの小規模から大規模の建物まで、新規の空調設備を取り付ける工事を指します。また、老朽化した空調設備を交換する業務もあるので、撤去作業も業務に含まれてきます。また、多くの事業者が出入りする建設現場や人の出入りが多い商業施設の場合は、迷惑がかからないよう日時の調整をすることも重要な業務です。施工管理の有資格者や熟練の人材の場合、施工図面の作成業務から空調設備の配置設計といった業務を任せられることもあります。

2:配管工事

配管工事とは、建物内に設置された空調設備とボイラーや室外機などの設備に配管を繋げる工事のことです。空調設備の性能や効率に直結する配管工事は、慎重に施工をしないと空調の不良に繋がることもあります。また、施工を行う建物や空調設備によって配管が変わるので、柔軟な対応も必要です。大きな建物の場合は特にミスをすると大きな問題に発展してしまうので、正確な工事が求められます。

3:ダクト工事

ダクト工事はダクトという配管を設置し、空気の流れを制御できるようにする工事です。空調設備におけるダクト工事は、主に換気や煙の排気が目的とされています。空調設備では、空気の流れが非常に重要です。そのため、ダクトの用途や設置箇所によって柔軟に材料を変更して施工することも必要です。空調設備のダクトに使用される配管の材質は多岐にわたるため、施工予算や耐久性などを考慮し適切なものを選びます。

4:保守・メンテナンス

空調設備における保守・メンテナンスの業務は、空調設備が故障しないように定期的なメンテナンスを行ったり、正常に作動しているかを確認することが主な業務です。空調設備は年間を通して使用されることが多いため、それだけ設備に負荷がかかります。そのため、機材のクリーニングや配管の点検など、定期的なメンテナンスが必要です。不具合が起きている箇所を特定するだけでなく、修繕にかかる費用の提案も行っていくので顧客との信頼関係を築くことも大切になります。

5:施工管理

空調設備の業務上、現場の施工管理を担うこともあります。空調設備の施工管理業務では工事の計画案を定めた上で、その工事がスケジュール通りに進行しているかを随時確認し、それぞれの担当者に指示を出します。また、工事現場の安全管理や共同で事業を行う他社との打ち合わせなど、工事全体の管理も行います。空調設備における施工管理業務は全体にバランス良く目を配り、工事の指揮を取っていくことが重要になります。

空調設備工事業は儲かる?

ここまで空調設備における仕事内容について解説してきましたが、収入面について実際に儲かる仕事なのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。以下では、エアコンの取り付け業者に焦点を当てて、会社員・臨時職員・経営者の年収をご紹介していきます。

1:会社員の平均年収

まず、エアコンの取り付け業者で会社員として働いている場合を見ていきましょう。エアコンの取り付け業者の正社員の場合、平均年収は400万円ほどです。会社員と言えど、エアコンの取り付け業務の経験を積んでいけば、年収700万円から1000万円という高額な収入にも手が届きます。担当している地域の人口などによって仕事の受注件数も変わり、収入が増減する可能性はありますが、高水準の年収は魅力的なものだと言えるでしょう。

2:臨時職員の平均年収

次に、エアコン取り付け業者の臨時職員の平均年収について解説していきます。エアコンの取り付け業者の臨時職員の場合、平均年収は200万円台後半になります。臨時職員は、日給と時給で収入面に多少差が出てくるでしょう。エアコン取り付けの知識がなければ、年間の収入が200万円を下回ってしまうケースも出てきます。逆に、エアコンの取り付けに関する知識や電気工事士などの有資格者であれば、年収は300万円後半も見え、儲かる業種だといえます。

3:経営者の年収

最後に、エアコンの取り付け業の経営者の年収を見ていきます。エアコン取り付け業経営者の年収は、500万円から1000万円程になっています。会社を経営する以上、もちろん仕事の受注は自身の力量に左右されます。従業員の有無や、会社の規模によっては年収1000万円も大きく超え、儲けることができるでしょう。そのためには、多くの努力が必要になりますが、仕事の受注を軌道に乗せることができれば、高額な収入を得ることができます。

空調設備工事の利益

空調設備工事における相場はエアコンの場合、種類やサイズによっても異なりますが、一台の設置によって得られる金額は1万円から3万円ほどが多くなっています。他にも、大型の建物の空調設備など、大きな仕事になれば単価も変化していきます。しかし、現場への移動、機材や材料の仕入れ、人件費などの諸経費がかかりますので、しっかりと計算した上で顧客へ請求しなければなりません。空調設備工事で利益を出すためには丁寧な工事を行い、掛かった経費に対して、キチンとした報酬を求めることが重要です。

空調工事業で儲かるために必要なこと

空調工事業で儲かるためには、一件ごとの客単価を上昇させる必要があります。例えば、元請事業者から仕事を請け負い自らが空調設備の施工をする場合、受注は安定しますが儲けの一部が減ってしまいます。このような場合は、顧客から直接依頼を請け負うことで儲けを増やすことができます。また施工内容とは別に、顧客が喜んでくれるオプションなどを用意しておくことで、報酬を底上げすることもできます。空調工事業で儲けるためにはサービスの見直しや、顧客との直接契約を視野に入れておきましょう。

【まとめ】空調工事業は独立すれば儲かる!儲かるために必要なことも要チェック

本記事では、空調設備工事業の仕事内容や収入、儲かる上で必要なことについて解説してきました。空調設備工事業は、仕事の受注面の安定性や収入の高さから人気が高い業種です。例に挙げたエアコンの取り付け業者では、会社員、臨時職員、経営者のいずれも高収入に期待ができ、自身の力量次第では更に上を目指していくこともできるでしょう。空調設備工事業において儲かるために、本記事が参考になれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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