isoが建設業で必要な理由や認証取得のメリットなどを解説

iso 建設業

ISO認証という言葉を聞いたことはありますか。ISO認定は、もともと製造業向けの品質マネジメントシステムとして作られた規格であるため、建設業においては以前まであまり必要視されていませんでした。

しかし、ある時期から急速に広まり、今や建設業においては必須の存在となっています。この認証を取得することで、入札時の経営事項審査だけでなく主観点や総合評価が向上し、顧客からの信頼を得るメリットがあります。

この記事では、ISOが建設業で必要とされている理由や認証取得のメリットについて詳しく解説していきます。

isoが建設業で必要な理由

そもそも、ISOとは「International Organization for Standardization」の略称で、スイスに本部のある国際標準化機構を指します。ISO規格は、製品やサービスの品質を一定にして国際的な通用性を確保する目的があります。

建設業は、特に「社会貢献度」が重要視される業界です。したがって、企業の信頼性を構築するためには、正しい経営を実践していることを示す必要があります。
ISO認証は、正確な経営を第三者に証明するためのツールとして建設業界でも活用されているのです。一部の企業は海外輸出や公共工事の審査などでISO認証を取得することもありますが、本来は企業経営を正しく行うために取得されるべきものだと言えます。

isoが建設業界で普及した理由

建設業においてISOが広まった背景は、国土交通省が1994年に行った建設業法改正にあります。この改正により、公共工事の入札に参加するためには経営事項審査(経審)が必須となり、その際にISO9001(品質マネジメントシステム)が加点対象とされました。

経審は建設業の経営規模や状況、技術力を客観的に審査し、審査結果に基づいて建設業のランク付けを行い、参加できる工事の金額を決定します。公共工事は規模が大きく長期かつ安定した案件が多く、国や自治体が発注元であるため、安心して工事に取り組むことができます。

国土交通省は2000年からISO9001を公共工事の入札参加の必須条件とする方針を検討し、これが建設業におけるISOの普及を促す契機となりました。

建設業と関係があるiso規格

建設業と関係があるISO規格には、以下のような種類があります。

  • iso9001
  • iso14001
  • iso45001

一つずつ解説していきます。

iso9001

ISO9001は、品質マネジメントシステムに関する国際的な規格です。世界中で170ヵ国以上、100万以上の組織が認証を受けています。

この規格は、製品やサービスの提供プロセスを見直し、品質向上を目指すことを目的としています。優れた品質を提供することはもちろん、価格や納期も重要な要素として取り扱われています。
様々な種類のISO規格の中でも「顧客満足」に焦点を当てており、規格の最終的な目標は「顧客満足」を達成することにあります。そのためには「継続的な各業務プロセスの改善を進める仕組みを運用し続ける」ことが重要です。

この取り組みを通じて、組織は顧客に対してより良いサービスや商品を提供し続けることが可能となります。

iso14001

ISO14001は、国際標準化機構(ISO)が制定した環境マネジメントの規格です。企業活動における環境リスクを評価し、それらのリスク低減のための仕組みを構築するための指針を定めています。
建設業において環境に良い影響を与える要素を促進し、逆に悪い影響を改善する体制を継続的に運用していくことを目指す規格です。

iso45001

ISO45001は、労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格です。
2007年に改訂されたOHSAS 18001や2001年にILO(国際労働事務局)が発行したILO-OGH 2001を基にしています。ISOにおいて初めての「労働安全衛生マネジメントシステム」の国際規格です。

建設業がiso認証を取得するメリット

建設業がISO認証を取得するメリットは3つあります。

  • 入札に参加しやすくなる
  • 顧客からの信頼につながる
  • 企業体質を強化できる

順に解説していきます。

入札に参加しやすくなる

ISO認証の取得は、新たな大型プロジェクトへの参入機会を増やし、企業の利益拡大に貢献します。入札時の一つの条件として、一部の企業ではISO認証の取得を「事業に参入するための条件」と位置付けているケースもあります。

昨今では、工事の入札に「総合評価方式」を採用するケースも増えており、自治体によってはISO9001やISO14001の認証をしていることで加点される場合もあります。

したがって、建設事業者に関してもISO認証は「事業戦略」として組み込むことが重要です。

顧客からの信頼につながる

ISO認証は国際的な規格であり、企業が国際的に認められていることを示す重要な証明となります。企業の社会的信用度が向上し、取引がしやすくなるでしょう。

また、建設業がISO認証を取得すると、顧客の信頼にもつながります。ISO認証取得には品質や環境、労働安全衛生への高品質なマネジメントが求められるからです。
したがって、ISO認証を取得することにより、発注者に対して企業の施工管理や品質管理が適切に行われていることを示すことができます。これは自治体だけでなく、民間企業にとっても重要なポイントです。

実際に、一部の企業は発注条件にISO認証の取得を組み込んでいたり、建設業界の企業がホームページでISO認証の取得をアピールしていたりする光景が多く見られるようになってきました。

企業体質を強化できる

ISO認証を取得する過程は、企業体質の強化につながります。

ISO認証の取得には、

  1. プロジェクトの組成から現状の業務調査
  2. ルール化・マニュアル化
  3. 社内PDCAの実施
  4. 第一段階(書類)審査
  5. 第二段階(実地)審査

といった、一連のステップをクリアする必要があります。

この過程を通じて、企業の組織強化や業務プロセスの改善を図ることができます。ISO認証を取得できれば、国際的に認められた存在としての社会的信用度を高められ、取引をスムーズに進めやすくなります。

建設業がiso認証を取得するコツ

建設業がISO認証を取得するためのコツは2つあります。

  • 自社に合うマネジメントシステムを構築する
  • 業務のスリム化を行う

一つずつ解説していきます。

自社に合うマネジメントシステムを構築する

自社に合うマネジメントシステムを構築することが大切です。また、仕組みを検討する際には効率性も考慮し、新たな書類の作成ではなく既存のものを有効活用することも検討しましょう。
全社員が参加し、経営者が積極的に活動を促進することも不可欠となります。信頼できる審査会社やコンサルティング会社を選定することも重要です。
自社に合わないルールやマニュアルを構築するのではなく、実際の現場や従業員の声を取り入れながら、適切な形に調整していくのが成功の鍵となります。ISO認証は組織全体の理解と効果的な運用が求められるため、経営陣だけでなく全社員の参加と理解が重要です。

業務のスリム化を行う

ISO認証を取得するために膨大な文書を作成したり、本来ならやらなくてもよい業務が増えたりすることがあります。ISO認証の要求事項の意図をよく理解し、余分な文書や作業を避けるよう心掛けることで、業務のスリム化をはかることができます。

特に施工計画書などの書類は、本業で使用しているものをISOのルールに適用させれば、無駄な工数を増やさずに済みます。また、プロのコンサルティング業者に依頼してスリム化を図ることも効果的です。

さらに、近年では建設業においてもデジタル化が進み、顧客管理や施工管理などのシステム活用を行っているケースが増えています。例えば、施工管理のアプリケーションの利用が挙げられます。

これらを活用することで現場の進捗管理や写真保管、現場日報をシステム上で記録でき、ISOの仕組みとしても有効に活用できるのです。さらに、内部監査においては日々のチェック機能や既存チェックシートを内部監査に活用することができます。

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【まとめ】isoは建設業でも大切!認証取得のためにもしっかり理解しよう

この記事では、ISOの定義や建設業における普及の背景、関連するISO認証、取得のメリット、認証を得るためのコツについて解説しました。ISO認証は、企業の経営を適正に行うために重要な認証です。

認証を取得するためには経営陣だけでなく「全社員」の理解と協力が必要となります。取得に対するリソースの増加は、既存の書類を活用するなど効率的な運用を心掛けることでスリム化することが可能です。

ISO認証の取得によって、企業の社会的信用度向上や事業参入機会の拡大につながります。しっかりとした理解と継続的な取得を通じて、ISO認証を有効に活用しましょう。

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