現場監督は見てるだけといわれる理由や仕事内容などを解説!

建設現場では、しばしば現場監督は見ているだけの仕事だと言われます。実際には現場監督の仕事量は膨大ですが、仕事ができる現場監督ほど見ているだけだと言われてしまうことも事実です。

そこで今回は、現場監督は見てるだけといわれる理由や現場監督の具体的な仕事内容、仕事のきつさややりがいを詳しく解説します。現場監督への転職を検討されている方はぜひチェックしてみてください。

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現場監督は見てるだけといわれる理由

なぜ現場監督は見てるだけと言われてしまうのでしょうか?まずはその理由から解説します。

現場監督が落ち着いて見えるときは、事前に現場をスムーズに回す準備を終えているからです。

現場監督の一番大事な役割は、施工が手順どおりに進むように現場を整えることです。反対に、建設現場で現場監督が慌ただしいときは、施工にトラブルが生じている可能性が高いと言えます。

現場監督の見てるだけではない仕事内容

現場監督の重要な仕事が、施工の前に終えられていることは述べたとおりです。続いて、現場監督の見てるだけではない仕事内容を詳しく解説します。下記の5つの仕事内容をそれぞれ確認してみましょう。

  • 原価管理
  • 工程管理
  • 品質管理
  • 安全管理
  • 書類作成などの事務作業

原価管理

工事の原価管理は現場監督の重要な仕事の1つです。原価管理とは、工事にかかる人件費や材料費を管理しながら、最終的に赤字にならないようにコストを調整する仕事です。

企業の経営者は施工の原価管理をもとにして、利益を確保できる将来的な受注価格を計算します。原価管理がおざなりだと、施工後に赤字になりかねないため慎重なコスト管理が欠かせません。また状況に応じて、施主とコスト面の折衝をするなどコミュニケーション能力も求められます。

工程管理

工程管理は、担当案件がスケジュールに沿って進むように管理する仕事です。建設現場の工事は、様々な影響を受けて工期が前後します。天候不順などの外的な要因、伝達ミスなどの内的な要因など様々なことが原因となって、施工がスケジュールどおりに進まないことが多々あります。

工程管理はこのようなトラブルに対処しつつ、最終的にプロジェクトが黒字となるようにスケジュールや人件費などを適切に管理する仕事です。

施工の工程は工程表を作成して管理します。工程表の種類はガントチャートやバーチャートなど様々な種類があり、それぞれに特徴があります。現場監督になり立ての方は、工程表の作成方法から覚えましょう。

品質管理

現場監督が行う品質管理の具体的内容は下記のとおりです。

  • 施工の過程を写真で記録に残す
  • 材料検査、外観検査、性能検査を実施する
  • 成果物の完了検査を実施する

品質管理は、請け負った案件の成果物が、施主の要望を満たしているかどうか、法令に違反していないかどうかを確認、管理する仕事です。現場監督は、現場の責任者として成果物の出来に責任を負う必要があります。現場監督は部材が設計書どおりに使用されているかどうか、施工に誤りがないかどうかを適宜確認しながら工程を進めなくてはいけません。

万が一ミスがあった場合は、工程が差し戻される場合もあるため、ミスが許されない重要な仕事です。品質管理では、実施した検査の結果をしっかりと保管しておきましょう。

安全管理

安全管理もまた現場監督の重要な仕事です。安全管理とは、建設現場で事故が起きないように現場の安全を保全する仕事です。現場監督は、当日の施工過程で特に危険個所がないかどうかを事前にしっかり把握していなければいけません。危険個所があれば、施工前の朝礼で従業員に周知して、作業中は現場の安全点検を実施します。

また、安全管理の仕事は現場の見回りだけではありません。新人への安全教育や、定期的な安全講習など、工事外での様々なサポートを含めて安全管理業務です。

書類作成などの事務作業

現場監督は上記以外にも書類作成などの事務仕事を行います。現場監督が作成する書類は下記のとおりです。

  • 施工計画書
  • 工事履行報告書
  • 工事事故報告書等
  • 工事工程表
  • VE提案書
  • 前払金請求書
  • 工期延期届
  • 建設機械借用書または返納書

また、現場監督は施工に際した近隣住民とのトラブルへの対処も行います。施工中はしばしば騒音や器物破損などで近隣住民からクレームが届きます。工事内容の周知やクレーム対応といった雑用業務も現場監督の重要な仕事です。

実際に見てるだけの評価を受ける現場監督の特徴

現場監督は実際に忙しい職種ですが、なかには実際に見てるだけという評価を受ける現場監督もいます。このような実際に見てるだけの評価を受ける現場監督の特徴を解説します。

実際に「見てるだけ」と評価を受ける現場監督の特徴はやるべきことがわからない場合や偉そうな態度を取っているなどが挙げられます。
現場監督は、建設現場を管理し、その都度適切な指示を出す必要があります。現場監督が現場の状況を把握できず、やるべきことがわからない場合は見てるだけの評価を受けてしまいます。

また、従業員への態度によっては、たとえ仕事をこなしていたとしても見てるだけの評価を受けることもあります。

現場監督のなかには、協力会社の従業員に対して偉そうな態度を取る方がいます。意味のある叱責ならよいですが、ストレス解消を目的とした無意味な威圧をする現場監督は仕事をせず見てるだけという評価を受けることがあります。

見てるだけではない優秀な現場監督の特徴

続いて見てるだけではない優秀な現場監督の特徴を解説します。優秀な現場監督の特徴は下記のとおりです。

仕事が早い

優秀な現場監督は仕事が早いことが特徴です。優秀な現場監督は、当日に必要な準備を事前に整えています。当日の施工前に必要な準備が完了しているため、優秀な現場監督は余裕をもって現場を回せます。

マネジメントができる

優秀な現場監督はマネジメント能力にも秀でています。現場監督の最大の仕事は現場の人員やスケジュールを適切にマネジメントすることです。建設現場では常に不測の事態が生じるため、その都度工程を調整するマネジメント能力が重要です。

現場監督は見てるだけといわれないためにできること

続いて現場監督は見てるだけといわれないためにできることを解説します。下記の3つのポイントをチェックしてみましょう。

仕事内容を早めに覚える

現場監督に初めて任命された場合、わからない仕事が多くあることは仕方ありません。一方で見ているだけの現場監督と言われないためには、できるだけ早く仕事内容を覚えることが何よりも重要です。

現場監督が仕事の段取りを把握出来ていない場合、施工がスムーズに回りません。隙間時間を利用して、安全管理の方法や施工の工程をできるだけ早く把握しましょう。

現場全体を先読みする

現場監督は建設現場全体の舵取り役です。当日の施工が始まってから工程を確認していては、作業がスムーズに進みません。現場監督は、作業の様子を見ながら常に状況を先読みすることが求められます。

現場全体の先読みをするためには、その日にこなすべきスケジュールをしっかりと頭に入れておかなければいけません。見てるだけの現場監督と言われないためにも、前日にスケジュールをしっかりと把握しましょう。

作業員と積極的に関わる

現場監督は作業員と積極的に交流することも重要です。建設現場は多くの協力会社の従業員の協力があって成り立っています。現場の職人からの信頼がなければ、現場監督は現場を回せません。

日ごろから些細な声掛けをする、積極的にコミュニケーションをとるなどして従業員との信頼関係を構築することが重要です。

現場監督の仕事がきついといわれる理由

建設現場の現場監督はしばしばきつい仕事だと言われます。下記で現場監督の仕事がきついといわれる3つの理由を確認してみましょう。

ワークライフバランスがとりにくい

現場監督の仕事がきついと言われる理由の1つが仕事量の多さです。現場監督は休日出勤も多く、建設現場に関わる仕事のなかでもとりわけ仕事量が多い職種です。

現場監督の仕事は現場での監督業務だけではありません。現場仕事が終わったあとに、書類作成などの雑用仕事をこなさなくてはいけません。仕事量が多いため、必然的にワークバランスがとりにくく、休日に疲れをとり、リフレッシュすることが困難です。

責任が重くプレッシャーを感じやすい

現場監督はやりがいも大きい仕事ですが、その分責任が重い仕事です。現場監督は施工がスケジュールどおりに進行するかどうか、安全管理の問題、最終的に黒字になるかどうか、といったことに責任を負うため重いプレッシャーがかかる仕事です。

現場監督は体力的な負担だけではなく、精神的なプレッシャーも大きい仕事であると言えます。

体力的なきつさがある

現場監督は常に現場に出る必要がある仕事です。季節が夏であろうと冬であろうとそれは変わりません。屋外で暑さや寒さに耐えながら、一年中現場を管理するため、体力が必要な仕事です。

上述のワークライフバランスのとりにくさも相まって、疲労の回復が困難であることも現場監督の仕事がきついと言われる要因です。

現場監督のやりがい

現場監督はきつい仕事ではありますが、やりがいも大きい仕事です。下記で現場監督の3つのやりがいをチェックしてみましょう。

達成感を味わえる

現場監督のやりがいが感じられる瞬間は長期に渡る工事が完了した瞬間です。長期に渡る工事であればあるほど、現場監督の責任は重く、業務は大変です。天候などの様々な要因でのスケジュール遅延に対処しながら、現場を調整していくため、業務の量も膨大です。

しかし、そのような苦労を乗り越えて工事が完成した瞬間の達成感は現場監督にしか味わえないものです。成果を皆で協力して作り上げる喜びや、施主に喜んでもらえた時の達成感は現場監督ならではのものだと言えるでしょう。

高度なスキルアップが期待できる

現場監督としての経験を積んでいくことで、高度なスキルアップが期待できる点もやりがいの1つです。現場監督として得られるスキルは様々です。現場の従業員をマネジメントする能力は評価を受けやすいポイントです。

大規模なプロジェクトの現場監督を任された経験があれば、転職の際に高評価を受けるポイントとなるでしょう。

資格の取得で年収アップを目指せる

現場監督の仕事をこなしながら特定の資格を取得することで年収アップを目指せます。現場監督にとって有用な資格は下記のとおりです。

  • 施工管理技士
  • 建築士
  • 電気工事士
  • 電気主任技術者
  • 消防設備士
  • 消防設備点検資格者

このなかで特に重要な資格は施工管理技士です。施工管理技士には1級と2級の区分があります。施工管理技士2級を取得すると、建設現場における主任技術者に任命してもらえます。また、施工管理技士1級を取得すると、建設現場の監理技術者として活躍できます。

こうした資格が取得できれば、より高位の職階に就けるため年収アップを目指せます。現場監督の仕事をこなしながら、これらの資格取得を目指してみましょう。

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【まとめ】現場監督は見てるだけではない!暇そうに見える瞬間は忙しさの裏返し

今回は建設現場の現場監督について、見てるだけといわれる理由や仕事内容などを詳しく解説しました。現場監督が暇そうに見えてしまうのは、実際に暇であるからではなく、裏方の仕事を終えている忙しさの裏返しなのです。

現場監督は施工の工程を管理する責任者です。現場に責任を負うため、きつい仕事ではありますがその分やりがいも大きい仕事です。仕事内容も詳しく解説しているため、現場監督への転職を検討されている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

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