入母屋造りとは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

「入母屋造り」(いりもやづくり)は、日本の伝統的な建築様式の一つです。特に屋根の形状に特徴があります。

入母屋造りの屋根は、下部が急勾配で、上部が緩やかな勾配の二重の屋根から成り立っています。
この特徴的な形状から、四隅の部分が四辻(よつつじ)という独特の形を持ち、これが入母屋造りの大きな特徴となっています。
また、この四隅の部分が、雨や雪から家を守る役割も果たしています。

入母屋造りは、特に歴史的な町並みや古い寺社などでよく見られる建築様式です。
豪雪地帯では、雪の重みによる屋根への負荷を分散させるため、また雪が屋根からすぐに滑り落ちるようにするために利用されることもあります。

このような建築様式は、日本の気候や風土に適応したものであり、長い歴史の中で培われた伝統的な技術や知恵の結晶とも言えるでしょう。