ロードローラーとは?種類や操作するときに必要な資格などを解説

ロードローラーとは

工事現場で多用されている建設機械のひとつであるロードローラー。道路を新しく整備したり補修したりしている現場で見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。ロードローラーにはいくつかの種類があり、工事現場の条件や目的によって適した機種を使用します。

本記事では、ロードローラーの種類と役割、操作に必要な資格やロードローラーを使用する主な職種についてご紹介します。

ロードローラーとは

ロードローラーとは、前方にロール状の大きな車輪がついた建設機械です。建設現場において土壌を押し固めたり、コンクリートを平らな状態に仕上げたり、アスファルト舗装を整備して道路をつくったりする建設作業で使われます。
地面を転圧して平滑な表面に仕上げるのが主な役割であり、車両本体の重量が大きいという特徴があります。

ロードローラーの5つの種類と役割

ロードローラーには複数の種類があり、転圧する場所や対象によって使い分けるのが一般的です。工事現場において主に使われている5種類のロードローラーと特徴や役割についてご紹介します。

タンデム式ロードローラー

タンデム式ロードローラーとは、車体の前方と後方に鉄製の車輪がそれぞれ1つずつ設置されているロードローラーです。ローラーの幅が車体とほぼ同じ広めの幅なので、一度に広い面積を転圧できるのが特徴で、幅が広い道路を締固めするのに適しています。コンクリートやアスファルトの表面転圧作業を行うために、主に道路の舗装や修復を行う現場で使われます。

マカダム式ロードローラー

マカダム式ロードローラーとは、車体の前方に1つ、後方に2つの鉄製車輪が設置されているロードローラーです。主に道路工事の初期段階で投入され、走行しながら路盤を転圧していきます。路盤やアスファルト舗装を締固めし、路盤のゆがみや割れを防ぐために使うことが多いです。車輪に水や鉄によるおもりを追加し、自重を増やして転圧の力をさらに高めて使う場合もあります。

タイヤ式ロードローラー

タイヤ式ロードローラーとは、3~4個のゴム製タイヤを車体の左右一列に配置したロードローラーです。タイヤは前方に3つ、後方に4つついているタイプが主流です。鉄製ローラーではなくゴム製タイヤを搭載していることで転圧作業時の音や振動を抑えやすいため、病院や住宅地などに近いエリアでの工事や夜間の工事で使われることが多いです。車体が軽く小回りが利くので細く狭い場所の転圧作業に適しています。

ハンドガイド式ロードローラー

ハンドガイド式ロードローラーとは、手押し型の振動機能付きロードローラーです。作業員が直接手に持ち、車体が入れない狭い場所を転圧する際に使います。車体がないため、重量による転圧ではなく振動による転圧を行うのが特徴です。振動によってある一点をピンポイントでしっかりと締固めしたい時に便利です。

コンバインド式ロードローラー

コンバインド式ロードローラーとは、車体前方に鉄製ローラーを、後方にゴム製タイヤを搭載したロードローラーです。ローラーの長所とタイヤの長所をそれぞれ生かせるため、アスファルト舗装だけでなく粘性土や砕石などの転圧作業も容易です。また、初期転圧から二次転圧、仕上げ転圧と幅広く使えるのもメリットです。

ロードローラーを操作する際に必要な資格

ロードローラーを工事現場で操縦するには、公道を走行するための資格と現場で作業するための資格が必要です。それぞれの資格について解説します。

公道で走行するための資格

ロードローラーで公道を走行するためには、小型特殊自動車免許か大型特殊免許のいずれかを所有していなければいけません。どちらの免許が必要かはロードローラーのサイズによって決まります。

操縦するロードローラーの本体サイズが長さ4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2.0m以下で走行速度15km/h以下という条件で使用する場合は、小型特殊自動車免許が必要です。上記のサイズよりも大きいロードローラーを操縦する場合は、大型特殊自動車免許が必要となります。なお、普通自動車免許を持っていれば別途小型特殊自動車免許の取得は不要です。

作業するための資格

工事現場でロードローラーを操縦するには、締固め用機械運転者の免許が必要になります。労働安全衛生法(第59条第3項)労働安全衛生規則(第36条第10号)の安全衛生特別教育規程(第12条)で定められているため、事業者はロードローラーの操縦を担当する作業員に「締固め用機械運転者運転特別教育」を受けさせなければいけません。計10時間、約1日半かけて締固め用機械に関する知識や運転に必要な一般的事項の知識、関係法令を学ぶほか、ロードローラーの走行や転圧操作の実技を行うと資格が取得できます。

この資格を取得すると、すべてのロードローラーの運転が可能になります。

ロードローラーを使用する職種

道路工事や土木工事といった現場で必要とされる機会が多いロードローラーを使用する職種はいくつかあります。ロードローラーを扱う職種として多いのは「建設機械オペレーター」です。建設機械オペレーターは、ブルドーザーやパワーショベル、ダンプトラック、クレーンなどさまざまな建設機械を運転できる職種です。現場の状況や条件によって、複数のロードローラーを使い分けできるスキルを持っています。

また「舗装作業員」もロードローラーを扱うことが可能な職種のひとつです。アスファルトやコンクリートの舗装作業、道路付帯設備の取付作業、道路区画線設置作業に従事する職種で、ロードローラーを日常業務の中で扱います。

【まとめ】ロードローラーは路盤を締固めする機械!操作には資格も必要

地面を転圧し、土壌の締固めやアスファルト舗装の整備などを行うために使用するロードローラーは、道路工事を始め土木や建設などの現場になくてはならない建設機械です。現場の状況や条件を踏まえて複数の種類のロードローラーを操縦できるスキルが求められるため、専用の資格が必要です。

本記事を参考に、ロードローラーの基礎知識や操縦のための必要資格について事前に把握し、スムーズな現場作業の計画や進行に役立ててください。

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