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近年は物価高や増税などの影響で、経営に苦しんでいる建設業者もいると思います。経営が厳しいときには、資金調達をしなければいけないこともあるでしょう。資金調達の方法の一つに請求書を買取してもらい、現金化する方法があります。
今回は請求書買取サービスの仕組みやメリット・デメリットついて解説をします。
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請求書の現金化とは?
請求書買取サービスとは、企業が取引を行う際などに発行される請求書を、第三者に買取してもらうサービスのことです。請求書に記載されている債権の金額から手数料が引かれ、その金額が現金化されて受け取れるサービスになります。債権はファクタリング会社に移行されるため、請求書買取サービスのことをファクタリングと呼ぶこともあるります。フリーランスや個人事業主でも、利用できるものもあります。
建設業でおすすめのファクタリング会社についてはこちらで解説しています。
建設業でおすすめのファクタリング会社15選!ファクタリングのメリットも解説
2社間の請求書買取
請求書買取サービスには、2社間取引と3社間取引が存在しています。
まずは2社間取引について見ていきます。2社間取引とは、依頼をする側と請求書の買取を行っている2社の間で行われる取引になります。2社間で取引を行うので、他の取引会社などに請求書買取サービスを利用したことを知られにくいというメリットがあります。
他の会社に売掛債権を売ったという事実を知られたくないと考えているのであれば、この2社間取引を利用するのがよいでしょう。
おすすめのファクタリングサービスは「QuQuMo」
3社間の請求書買取
3社間取引とは、依頼をする側と請求書の買取をする会社に加えて、依頼者と取引を行った会社も加えて行う取引です。
そのため、間違いなく取引先にも請求書買取サービスを利用したことが知られてしまうのがデメリットです。また、取引先の合意が必要になるので、現金化されるまでにある程度時間も掛かってしまいます。その反面、手数料が安く設定されているので、手数料を少しでも抑えたい場合に利用するのがおすすめです。
請求書現金化サービスの選び方
請求書買取サービスを利用する場合には、いくつかポイントがあります。ここでは、
- 審査通過率
- 手数料率
- オンライン完結
- 利用限度額
のポイントに分けて解説していきます。
審査通過率
請求書買取サービスを利用するには、事前に審査が必要になります。利用するサービスによって審査通過率が異なるので、すぐにお金を用意しなければならない場合には、審査通過率が高いサービスを選ぶのがよいでしょう。90%以上の審査通過率を誇っている請求書買取サービスというと、
- ビートレーディング
- アクセルファクター
- バイオン
などがあります。
急いでお金を調達しなければいけないときは、これらのサービスの利用を検討してみるのがおすすめです。
手数料率
請求書買取サービスには手数料が必ず掛かってしまいます。手数料率も利用するサービスによって異なるので、頻繁に使うのであれば、できるだけ手数料が安いところを選ぶべきでしょう。もちろん利用する頻度が低い場合でも、手数料が安い方が出費を抑えられます。
目安となるのは15%以下の請求書買取サービスを利用することです。上限手数料率と下限手数料率が存在している点にも注目しましょう。高額で信用度の高い売掛債権ほど、下限手数料率に近くなることが多い傾向にあります。
オンライン完結
資金調達を可能な限り早く行いたいのであれば、オンライン完結が可能なサービスを利用するのがよいでしょう。オンライン完結であれば、必要書類を送る、対面でミーティングを行う必要がありません。WEB上で全ての手続きが行えるので、時間の短縮に繋がるのです。
全ての請求書買取サービスでオンライン完結が可能なわけではないので、事前に調べておきましょう。
- ペイトナーファクタリング
- フリーナンス
- バイオン
であれば、オンライン完結が可能となっています。
利用限度額
月によってはあまり仕事がなく、高額な債権を売却しなければいけないこともあるでしょう。そんなときには利用限度額で請求書買取サービスを選ぶのがおすすめです。利用限度額の幅は、利用する請求書買取サービスによって大きく異なっています。アクセルファクターであれば、利用限度額が1億円とかなり高額です。
バイオンの場合は、利用限度額が決められていないので、高額な債権を売却したいときにはもってこいのサービスになります。
建設業でおすすめのファクタリング会社15選!ファクタリングのメリットも解説
請求書現金化サービスのメリット
請求書買取サービスは資金面で法人経営に比べて厳しくなりやすい個人事業主でも利用できるのは大きなメリットです。その他にも様々なメリットがあるので具体的に紹介していきます。
保証人や担保が不要
お金のやり取りを行う場合には、それほど高額ではなくても保証人をつけるように言われることや、担保が必要になるケースがあります。しかし、請求書買取サービスであれば、保証人をつける必要もありませんし、担保も一切必要ありません。すでに不動産を担保に設定している人であっても、負債を増やさずに済みます。
また、金融機関でお金を借りる場合には、いろいろな書類の作成が必要になりますが、請求書買取サービスでは書類の作成が少ない点もメリットです。
審査に通りやすい
金融機関でお金を借りる場合、必ず審査を行います。もちろん請求書買取サービスでも審査はあるのですが、金融機関に比べて審査に通りやすいというメリットもあります。なぜ請求書買取サービスは、金融機関に比べて審査が緩いのでしょうか。それは取引先が代金を支払うことで回収が可能になるので、未回収になるリスクが少ないからです。そのため、法人経営に比べて信用で劣ってしまう個人事業主や、銀行での融資を断られた人でも審査に通りやすいのです。
取引先が倒産しても支払いが発生しない
現在では物価高や増税などの影響で、法人個人を問わず、やむなく倒産を決意しなければいけなくなる会社もあります。取引先が倒産をしてしまうと、売掛金が回収できなくなるのではという不安を抱いている人も多いでしょう。もし取引先が倒産して売掛金の回収ができなくなった場合でも、請求書買取サービスであれば、利用者に請求が来ることはありません。
負債にならない
負債を抱えてしまうと、どうしても会社や個人の信用が悪化してしまいます。しかし、請求書買取サービスであれば借入扱いにはならず、売掛債権の売却となります。有利子負債で計上されることもないので、取引先や金融機関からの信用を悪化させてしまう心配はありません。
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請求書現金化サービスのデメリット
ここからは請求書買取サービスにはどのようなデメリットがあるのかを紹介していきます。
大きく分けると以下の5つのデメリットがあります。
- 手数料が高い
- 買取会社を選ぶのが難しい
- 売掛金以上の調達ができない
- 債権譲渡登記が必要になる可能性がある
- 依存しやすい
事前にメリットだけでなくデメリットを把握し理解しておきましょう。
手数料が高い
急にお金が必要になった場合などに利用されている請求書買取サービスは、利用すると手数料を取られてしまいます。ただでさえお金が不足しているのに、手数料が差し引かれてしまう点がデメリットです。
手数料は利用する請求書買取サービスによっても異なりますが、他のサービスと比べてみると高くなる傾向にあります。少しでも出費を抑えたいという人は、可能な限り手数料が安い請求書買取サービスを利用するのがよいでしょう。
買取会社を選ぶのが難しい
請求書の現金化を行うためには、請求書買取サービスを行っている会社を利用するようになります。しかし、請求書買取サービスを行っている会社の数が多いので、選ぶのが難しいのが現状です。初めて利用する場合は、事前に念入りな情報収集が必要になるので、会社選びに時間が必要な点もデメリットだと言えるでしょう。
売掛金以上の調達ができない
融資や借入などを利用した場合は、自分で希望した金額を調達することが可能です。
それに対して請求書買取サービスは、売掛金の範囲内でなければ資金を調達することができません。しかも売掛金の範囲内から手数料が差し引かれてしまいます。
そのため、調達したいと思っている金額が高額であると、希望する金額に届かないこともあるのです。調達したい金額が決まっており、高額である場合には、請求書買取サービスよりも融資や借入の方がよいでしょう。
債権譲渡登記が必要になる可能性がある
請求書買取サービスを行っている会社によって、多少システムが異なっているところもあります。特に2社間取引を利用した場合、債権譲渡登記が必要になることが多いのです。中には2社間取引であっても、債権譲渡登記が不要なことがあるのですが、手数料が高く設定されていることが多いので注意しましょう。
しかも債権譲渡登記の譲渡人は、法人でなければいけません。債権譲渡登記が必要になるケースでは、個人事業主やフリーランスだと利用できなくなります。
依存しやすい
請求書買取サービスは、融資や借入に比べると簡単に利用できるのがメリットです。その反面、簡単に利用できることから、依存してしまいやすいのがデメリットだと言えるでしょう。融資や借入よりも審査が緩くなりますが、手数料が高く付いてしまうため、依存すると利益率が下がってしまいます。もし連続で利用するのであれば、継続利用で手数料率が下がる会社を選ぶのがよいでしょう。
請求書買取サービスの利用方法
請求書買取サービスの仕組みは、取引先が支払った債権を先払いすることでお金が入ってきます。利用方法の流れは、大きく3ステップとなります。
①最初に取引先に対して請求書を発行します。
3社間取引の場合には、請求書の発行後に債権売却の同意を得る必要があります。
そのため、2社間取引に比べると若干支払いまでに時間が掛かるのが一般的です。
②請求書買取サービスに申し込みを行い、業者からの入金を待ちます。
③送金する
2社間取引の場合には、取引先への送金フローも発生します。
請求書買取サービスと支払い代行サービスの違い
請求書買取サービスには、とてもよく似ている請求書支払い代行サービスというのがあります。請求書支払いサービスというのは、クレジットカードを利用して買掛債権の支払いが行えるサービスです。取引先がクレジットカードに対応していなくても、利用できるのも大きなメリットでしょう。
請求書買取サービスは売掛金を現金化するサービスであり、請求書支払いサービスは買掛金をクレジットカード決済するサービスという点が異なっています。
建設業でおすすめのファクタリング会社はこちらの記事で解説しています。
建設業でおすすめのファクタリング会社15選!ファクタリングのメリットも解説
個人事業主や一人親方におすすめのファクタリング会社はこちらの記事で解説しています。
ファクタリングは一人親方や個人事業主でも利用できる?おすすめのファクタリング会社8選も紹介!
【まとめ】建設業の資金に困ったら請求書買取サービスの利用を検討しよう!
個人事業主やフリーランスでも利用が可能な請求書買取サービスは、急にお金が必要になったときにとても頼りになります。もちろん個人だけではなく、法人経営であっても利用が可能です。利用するサービスによって、手数料や上限額などが異なりますが、中には手数料が安く、上限額のないところもあります。利用する場合には、手数料率や利用限度額などを確認し、自分にとってメリットが多く、デメリットが少ない請求書買取サービスを探してみましょう。
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