建設現場用カメラの選び方とおすすめ機種8選

建設現場 カメラ

建設現場では、資料に添付するための工事写真を撮影します。撮影の際、画像のブレや不鮮明さが気になったことはないでしょうか。もし心当たりがあるなら、そのカメラやスマートフォンは、工事写真の撮影に適したスペックを満たしていないかもしれません。

本記事では、建設現場用カメラの選び方と撮影用カメラに求められる機能を具体的に解説しつつ、おすすめのデジタルカメラをまとめました。工事写真用カメラを探している方は、ぜひご覧ください。

工事写真と現場用カメラの必要性

工事現場や建設現場では、工事着手から完成するまでの記録としてカメラ撮影した画像を活用します。これが、工事写真です。作業の前後の比較や、建物の基礎などの作業後見えなくなる部分を後日確認するために撮影されます。

工事写真は施工が適切に行われたかを確認するための資料です。国や施工依頼者に提出する書類にも添付します。そのため、現場で使うカメラは詳細な写真を適格に撮影できるものを選ばなくてはなりません。

工事写真にスマートフォンは使えるのか

工事写真の撮影用機材は、特に法律などで定められているわけではありません。工事中でも適切に使えるなら、スマートフォンのカメラ機能でも十分に活用できます。撮影した画像をすぐに事務所などに送信できるため、活用している業者もたくさんいます。

しかし、スマートフォンは手袋をしたままでは操作できません。専用の手袋を使えばクリアできるデメリットですが、工事現場で使う装備は安全性を確保するためのものです。使いやすさを優先すると、労災発生の原因になる恐れがあります。

また、このあと解説しますが、工事写真を取るカメラに求められる機能は複数あるため、その条件を満たすスマートフォンとなると、かなり数が限られます。性能に優れたものでも、デジタルカメラなどには劣るものが多く、故障のリスクを考えるとあまりおすすめできません。

工事写真を撮影する際は、できるだけデジタルカメラを利用した方がいいでしょう。

建設現場で使うカメラの選び方

工事写真を撮影する環境は、危険が多く通常とは大きく異なります。また、工事写真として成立する画像を撮影するには、特殊な機能も必要です。建設現場で使うデジタルカメラを選ぶ際は、以下のポイントをクリアしているかに注目しながら選びましょう。

耐久度はできるだけ高いものを

現場では土砂や水・ほこり等の様々な影響を受けます。撮影中はもちろん、持ち運びの際に誤ってぶつけるなど、強い衝撃が発生する事態も珍しくはありません。現場用カメラを選ぶ際は、まず耐久度の高さに注目しましょう。

耐久度に注目して選ぶ際は、宣伝などに「○○に強い!」と書いてあるからといって選ぶのは危険です。デジタルカメラをはじめとした電化製品には、耐久性の基準と等級があります。

以下の性能は、各性能の等級と工事写真撮影用カメラに求められる性能の目安です。

  • 耐荷重:100kg以上
  • 耐衝撃:高さ1.5m以上
  • 防塵・防水:IP67
  • 耐寒:-10度以下

防水・防塵の目安である「IP」は、値の後に続く数字で判断します。前の数字が防塵(全6段階)・後の数字が防水(全8段階)です。数字は大きくなればなるほど性能が高くなります。目安性能はあくまでも最低限の目安のため、購入の際は、できるだけ性能の高いものを選びましょう。

温度の低い環境や結露の恐れがある場合は、耐寒や結露性能に優れているかもチェックします。耐寒性脳はマイナス温度で表記されており、-10の製品が多い傾向にあります。もちろん、こちらもほかの性能同様、高いものを選んだ方が使いやすいです。

軽量機能もあると使いやすい

工事写真は施工前や施工後にすばやく撮影します。すぐに取り出せるかは重要な要素です。また、ほかの工具や移動の邪魔にならないかもチェックしたいポイントといえます。選ぶときは、カメラ本体の重さにも注意しましょう。

コンパクトカメラの多くは250g前後のものがよく販売されています。200g以下は超軽量扱いです。こちらも軽い方がいいですが、前述の耐久性もよく考えたうえで選びましょう。

光学レンズ機能の有無も忘れずチェックしよう

工事写真では建物全体を撮影した写真を求められるケースもあります。撮影内容によっては、動きの制限された状況での撮影が求められることも珍しくはありません。

このとき、光学レンズやその機能があれば、制限のある状況でも安全に目的の写真を撮影できます。至近距離から周りの状況まで、幅広い写真をこれ1つで撮影できます。カメラを選ぶときは、光学レンズの有無も必ず確認しましょう。

マクロ撮影機能や接写性能にもこだわって

工事写真で求められるのは、建物の全体像などの広い範囲の奢侈なだけではありません。鉄筋のマークや資材の傷の有無など、細かい部分の写真も求められます。このときあると便利なのが、マクロ撮影機能です。

マクロ撮影機能は「最短撮影機能:○○cm」の形でスペック表などに記載されています。工事写真で使う場合は、最短撮影機能:1cm、またはそれ以下のものがベストです。1cmを少し超えるくらいでも使えないことはありませんが、できるだけベストに近いものを選んだほうが使いやすいでしょう。

現場用ならではの便利機能もチェック

デジタルカメラには、工事写真に適した機能が搭載されているものもあります。より便利に使いたいなら、CALSモードが搭載されているかもチェックしましょう。

CALSモードは、公共工事などの提出基準に沿った設定が自動でできるモードです。国土交通省をはじめとした、公的事業の工事写真を撮影する際、画像サイズなどを調節する必要がありますが、CALSモードがあればボタンを押すだけで規格サイズで撮影できます。

ちなみに、CALSモードがなくても、画素数やサイズを以下の規定に調節できるなら公共工事などの際にも活用できます。

  • 画素数:1=3M(100~300万画素)
  • ファイルサイズ:500KB以下

CALSモードのようにボタン1つで操作できるわけではありませんが、同じように対応できます。導入する機種を幅広く検討したい場合は、上記の調節ができるかもチェックしましょう。

プラスアルファでチェックしておきたい機能

デジタルカメラの機能は実に多彩です。同じメーカーでも発売年数により機能や使いやすさが大きく変化します。これまで解説した内容に加えて、以下の機能が付いているかもチェックしましょう。

明るいレンズやライト

工事写真は照明が取り付けられていないような場所や、照明が入らないような狭い場所での撮影も求められます。明るいレンズのものやライト機能が付いているデジカメなら、このような場所での撮影も安心です。レンズの明るさやライト機能も欠かさずチェックしましょう。

レンズの明るさはF値と呼ばれる値で表されます。明るければ明るいほど、小さくなる仕組みです。目安としては、開放F値2.0を選びましょう。どうしても見つからない場合は、開放F値2.8でも対応できます。それ以下のものは避けた方がいいでしょう。

レンズの明るさやライト機能はスペック表などに記載されています。ほかの機能と合わせてチェックしておきましょう。

手振れ補正

写真を撮るとき、シャッターが開いて閉じるまでの間に手が動いてしまうことがあります。これが手ブレの原因です。使える道具や撮影タイミングに制限のある中で鮮明な写真を撮るには、手ブレ補正機能が必要です。工事写真用のデジタルカメラを選ぶときは、手ブレ補正機能の有無にも注目しましょう。

特に、トンネル工事や高所作業が必要な建造物を撮影する際に手振れ補正機能があると、動きや撮影タイミングに制限がある状態でもきれいに撮影できます。

GPS機能

撮影場所の位置情報などを記録しておきたい場合に便利なのが、GPS内蔵タイプです。撮影のたびに位置情報のメモを取る必要がなくなるため、人員不足の場合でも効率的に撮影できます。メモの間違いなども防止できるため、効率的に作業したい場合におすすめです。

建設現場用おすすめカメラ8選

建設現場での使用に適しているデジタルカメラは、様々なメーカーからたくさんの機種が販売されています。次はその中でもここまでの内容を踏まえた機能が搭載されているものを選びました。

特徴を解説しつつどのような方におすすめなのかについても触れています。建設現場用カメラを探すときの参考にしてください。

RICOH(リコー)G900

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防水耐性IPX8相当のほか、エタノールや次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒にも対応している、業務用デジタルカメラです。耐荷重100kg・耐寒-10℃と、過酷な環境でも安心して使用できます。

CALSモードや電子小黒板も採用されており、建設現場でも活躍します。業務用機能に特化したデジタルカメラを探している場合におすすめです。

RICOH(リコー)WG-70

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防水:IPX8・防塵IPX6・耐衝撃1.6mと、かなりタフな作りのデジタルカメラです。CALSモードや肉眼では捉えられないマクロ撮影もできるデジタル顕微鏡モードなどを搭載しています。アウトドア用ですが、現場での使用も想定した機能が多数搭載されています。

耐久性に特化しており、とにかく丈夫なデジタルカメラがほしい場合におすすめです。

Nikon(ニコン)COOLPIX W300

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こちらも耐久性に優れたデジタルカメラで、耐衝撃性2.4m・耐寒-10℃と、高所や寒い季節にも安心して使用できます。高性能手振れ補正機能を搭載しており、不安定な場所でもきれいな画像を撮影できます。

記録した高度や気圧・水深情報を写真にデータとして写し込めるほか、位置情報や移動情報をログで記録する機能もあります。撮影時の状況を細かく把握できるのが魅力です。

OLYMPUS(オリンパス) Tough TG-6

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防水・防塵・耐衝撃に加えて耐寒・耐結露と、様々な機能を搭載しているのが特徴のデジタルカメラです。

4種のマクロ撮影モードを搭載しており、撮影対象に合わせて適格な撮影ができる仕様になっています。レンズがF値2.0あり、暗い場所でもしっかり撮影できます。耐久性だけでなく、撮影機能にも優れたものを使いたい場合におすすめな機種です。

OLYMPUS(オリンパス )Tough TG-7

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こちらもF値2.0の明るいレンズに、4種のマクロ撮影モードを搭載しています。GPSをはじめとした位置情報センサーを搭載しており、画像以外の情報がほしい場合にも便利です。スマートフォンアプリにも対応しています。

機能だけでなく耐久性に優れており、防水・防塵機能もしっかりしています。そのうえ軽くて小さいため、持ち運びも簡単にできます。収納や運搬の負担を減らしたい場合に適しています。

PENTAX(ペンタックス) WG-90

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公共工事などの撮影に便利なCALSモード搭載のほか、外光の反射を抑えて移りこみを軽減する特殊コートを施しているのが特徴のデジタルカメラです。全体像などを撮影するときでも、逆光などが気になりません。

このほか、マクロ撮影モードと広く大きく撮影できるズーム機能が搭載されています。高機能で使いやすいデジタルカメラを探している場合におすすめです。

KODAK(コダック)WPZ2

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4倍光学ズーム機能やCALSモードなどを搭載した高耐久デジタルカメラです。Wi-Fiが内蔵されており、撮影したデータをスマートフォンなどにすぐ送信できます。カメラのメモリをいちいち抜き差しする手間がかかりません。

丈夫さだけでなく画像管理の手間を効率化できる機能を探している場合におすすめのデジタルカメラです。

FUJIFILM(富士フイルム)XP140

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5倍光学ズームや手ブレ補正機能・CALSモードを搭載しているデジタルカメラです。防水・防塵・耐衝撃・耐寒に優れており、過酷な環境でも適切な工事写真を撮影できます。

Bluetoothペアリングでスマートフォンやタブレットに画像を送信できるため、写真管理を電子上でできるのが魅力です。耐久性・撮影機能のバランスが取れたデジタルカメラがほしい場合に適しています。

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【まとめ】建設現場で使うカメラは性能に注意しながら選ぼう

建設現場で使用するデジタルカメラは、通常のカメラとは異なる視点で選ぶ必要があります。購入を検討する際は、自社が主に行っている施工を意識しながら選ぶのがポイントです。1つの機能にばかり集中せず、バランスのいいスペックのカメラを選ぶようにしましょう。

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