10年間でのコストを50%に抑える床暖房カボナとは?特徴やメリットデメリットについてインタビューをしました

住宅だけでなく、様々な施設で導入されている床暖房。様々な種類・方式があることはご存知でしょうか?
遠赤外線フィルム式の床暖房「カボナ」はフィルム式でありながら耐久性にも優れ、コスト面の工夫もできるとのこと。
製作されている株式会社千種コーポレーションの営業担当の山口さまにインタビューしてお話を伺いました!

会社情報について

さかづめ
さかづめ

それでは、まず御社についてのご紹介をお願いします!

山口さん
山口さん

ありがとうございます。愛知県を中心にリノベーションや原状回復を行う、株式会社千種コーポレーションと申します。デザイン性の高いリノベーションの実績が多く、ご好評をいただいております。

新しく新規事業として、床暖資材のメーカー企業様と協業で床暖材の販売事業をすることになりまして、従来のランニングコストを半額まで抑えることができる床材の「カボナ」をご紹介できればと思います。よろしくお願いいたします。

遠赤外線フィルム式床暖房「カボナ」とは

カボナについての概要やコンセプトについて

山口さん
山口さん

カボナは、電気式の床暖房の床材です。その中でも、非常に薄型のフィルム状になっていまして、大変シンプルで耐久性がある商材というところで床暖房の製品を販売しております。伊藤建材様がメーカーとして生産をし、弊社が販売活動をしております。

そして、床暖房には、おおまかに言うと2つのカテゴリがあり、

  • 温水式:ボイラーの湯を沸かし、床下に張り巡らしたパイプにお湯を流して床面を温めるタイプ
  • 電気式:電気ヒーターを床面に設置し、それを床暖房として使用するタイプ

弊社の製品は電気式です。電気式の中でも色々な熱源のタイプがありますが、弊社はフィルム状にして非常に簡単な作りにしています。

電気式の床暖房の種類について

さかづめ
さかづめ

電気式床暖房にはどういった種類があるのですか?

山口さん
山口さん

主にはパネル式と、フィルム式の2種類が主流です。

パネル式は、ニクロム線(ニッケルとクロムの電線)というくるくるとコイル状になっている電熱線を床に埋めるタイプです。こたつや電気ストーブの熱源のイメージですね。あれを、畳1畳分ぐらいの大きさのパネル状にしたものを床の中に入れて、床面を直接その電線で温める形式です。現在でも、大手のメーカーさんなどはその方式を採用しています。

もう一つがフィルム式です。熱源自体をオフセット印刷してフィルム状にしたものに電気を流すという仕組みで、そのフィルムを床に埋め込むという形式です。弊社はフィルム式を採用しています。

パネル式の床暖房

パネル式とフィルム式のメリット・デメリットについて

さかづめ
さかづめ

パネル式とフィルム式のメリットデメリットってどんな点になるんですか?

山口さん
山口さん

正直に言うと、パネル式のメリットというものは無いんですね。床暖房は1980年代から普及し初めまして、当時は安価に生産できるのがニクロム線(パネル式)だったんです。こたつを作っているようなメーカーさんと床材を作っているメーカーさんが手を組んで作りやすかったという背景があります。

デメリットでいうと

  • 熱源の温度が高くなりすぎるという危険性
  • 電線が張り巡らされているため電磁波によってラジオの電波が入らない

など様々な点がありました。

フィルム式のメリットとしては、商品が生まれた理由にも繋がるのですが、家庭用で電磁波が出にくいという点です。そういった要望があったのでフィルム式が発明されました。

さかづめ
さかづめ

ちなみに、メリットの無いパネル式も、現在でも世の中に普及しているかと思うのですが、それはなぜですか?

山口さん
山口さん

理由はシンプルで、大手メーカーが工場を作ってしまったからです。

パネル式を作るために工場に投資をしてしまって、ビジネスとして成立してしまったので、床暖房がニッチ業界でそこまで市場サイズが無いということから、大手企業からすると再投資をするほどの利益が見えないんですね。そして再投資が無いから、従来のようなパネル式を作り続けているような現状です。

フィルム式は性能だけではなく価格面でもパネル式に勝っているか

さかづめ
さかづめ

フィルム式が性能面でパネル式よりも優れていることはよく理解できたのですが、価格面はどうなんでしょうか?

山口さん
山口さん

はるかにフィルム式のほうが価格面も優れていますね。もともとは新製品ということでフィルム式も同じくらいの価格で流通していましたが、いまではフィルム式のほうがはるかに価格を抑えれるようになりました。
背景としては、墨をオフセット印刷してラミネートする、というシンプルな作りという背景があり、品質管理を徹底する前提はありますが、安く大量生産できるような状態になっています。それによって圧倒的なコストダウンができて、発売当時よりも、半額ぐらいで作れています。

私自身、フィルム式の床暖房を25年間売ってきていますが、当初は高級品という扱いだったところから、今ではお手ごろな価格で大量生産できるようになりました。これも生産工場への投資のたまものだと思います。

今までの床暖房の課題ついて

さかづめ
さかづめ

そもそも従来の床暖房にはどんな課題があったんですか?

山口さん
山口さん

今までの床暖房設備については、それぞれの方式で課題がありまして、

/////////////////////////////////////////////////////////////////

【電気式の課題 ※パネル式・フィルム式どちらも

  • ランニングコストが高い
  • 物によっては故障が多かった(パネル式・フィルム式ともに)

【湯水・ボイラー式・ヒートポンプ式の課題】

  • ガス代が高い
  • ボイラーが壊れやすい・故障が多い
  • ユニットボイラーそのものが必ず壊れる(ヒートポンプ式のみ)

/////////////////////////////////////////////////////////////////

といった点があげられます。

特にヒートポンプ方式については、電気温水器が床暖房でずっと給湯し続けるわけで、結局それが壊れやすい状態を招いているんですね。工事業者さんからよく聞くのが、どれくらいの頻度で交換しているか尋ねると、早くて5年で交換しているとお伺いしています。電気給水機は数十万円の修理費用が必ずかかるんですね。

さかづめ
さかづめ

そんなにお金かかるんですか!!!

山口さん
山口さん

そうなんです。

ヒートポンプって、給湯器もそうですが「ランニングコストがすごく安い・給湯料金が安い」が一番のメリットなんですが、結局補修部品やメンテナンスで実は相殺されてしまうというのが世間にはあまり一般的になっていない事情だったりします。
設置する側・勧める側は営業時にいいことしか言わなくて、結局5年で交換になってしまったというケースが多いので、お客様もそれを知らないでお金がかかってしまっているというのは業界の難しい部分だなと考えています。
大手メーカーさんがかっこいいCMを打っているというのもこういった現実を生んでいる背景に繋がっているのではと考えています。難しいところですね、、、、

電気式のデメリットの「ランニングコストが高い」について

さかづめ
さかづめ

電気式の「ランニングコストが高い」というのは、使用のための電気料金が高いという意味でしょうか?

山口さん
山口さん

おっしゃるとおりです。電気式は、結論、電気代がワット数・床暖房の面積に応じて比例してかかってくるんです。

これがメリットにもデメリットにもなります。メリットとしては、電気代がいくらかかるかというものがはっきり計算式で出ます。ですから、ぬるく使えば電気代を安くできますし、熱くすれば電気代は高くなります。ここは我々としても、嘘をついてもしょうがないので、電気料金は使い方によっては上がりますという説明は必ずしています。

開発する中でこだわった点や、競合商品との違いについて

さかづめ
さかづめ

開発する中で特にこだわった点や、他の企業様との差別化ポイントはどこですか?

山口さん
山口さん

こだわりポイントは以下の3点です。

  1. 防水対策
  2. フィルムの厚み
  3. ラミネートの素材

です。

山口さん
山口さん

まず1つ目に、とにかく電極の付け根の防水にこだわっています。床暖房という商材は床板の下に入るものなので、故障をしてしまう箇所ははっきりしているんです。電気式のヒーターの熱源の素材そのものは、ニクロム線でもフィルム状でも壊れるものは見たことがなくて、30年前のものでも問題なく動きます。
では故障が多い箇所はどこかというと、、、、

山口さん
山口さん

配線関係で、電極の付け根が錆びてショートしてるものがほとんどなんですね。日本は海外と違って四季があり、床下の環境が実は非常に過酷で、どんな住宅でも結露します。そういった過酷な条件下を想定した商品でないと耐久性が担保できなかったんですね。

ですが、研究開発する方々はやはり実験室で想定して製品開発しているものですから、床下の環境がいまいちよく分かっていないという方が多くて。床下に設置する、しかも密閉される製品って実は世の中少ないんです。

結構大手のメーカーさんでも金型作って樹脂できちんと成形してかっこよく製品化している所も結構あるんですけど、開けてみると錆だらけだったりするわけです。商品的には良さそうに見えるけども根本的な防水になっていない、というケースがほとんどで結局10年持たないわけですね。

弊社は本当に10年持つように、過去に壊れた箇所は全部洗い出しています。配線の取り付け部分の根元の金具の構造からコネクタの素材、そういったものを基本的には湿気対策品にしています。

山口さん
山口さん

2つ目の他と大きな違いは、厚みですね。弊社は国内外でよく出回っている0.25ミリの厚みではなく、倍の0.45ミリにしています。このフィルムは印刷機で印刷して、その後ラミネートしています。印刷なので薄く作ろうと思えば、、、、、、、、

山口さん
山口さん

いくらでも薄く作れるんです。こういった同等品は国内外で出回ってるんですけども、0.25ミリという、弊社のものよりも薄いものが出回っています。やっぱり薄い方が見た目はかっこいいのと、薄くなるほどコストが安くなるという背景から薄いものが流通しています。

ですが、これは経験則から薄すぎると逆によくないと考えています。ペラペラの薄いものを使うと現場で傷をつけられてしまいます。それは施工ミスで現場のせいにできるんですが、弊社はそうではなく、頑丈さをこの商品自体に持たせて、仮に土足で踏まれようが金槌とか落とされようが、この商品が破けるのではなくへこむだけで済むような厚みにしているというのがポイントです。。ペットボトルと同じぐらいの厚みを持たせた強度があります。

山口さん
山口さん

3つ目が、ラミネートの素材です。弊社はソリッド系のペットを利用していまして、要はこれ、ペットボトルのペットはソリッド系というもので、水を通しません。ペットボトルで水が溜められるような、一緒のものです。日本でこういうものを作ってるメーカーさんって、、、、、、、、、

山口さん
山口さん

何社かあって、かなり売ってるメーカーさんあるんですが、こういったペットボトルのペットではなくて、とある素材メーカーさんのもっと柔らかい素材、ボイド系を使われてるんですね。電気的にはこれはいいものなんですが、湿気に弱いんです。ボイド系のペットっていうのは気泡が中にたくさん入っているペットで、長期に水にさらされると結局水が染み込んでしまう素材なんです。

実は私が過去受けたクレームでボイド系の素材を使ったものを売った時期がありまして。それは、2年とか3年すると、外皮が水を吸って湿気で溶けて、薄くなっていくんです。その素材自体は銀色なんですが、それが薄くなってどんどん透明になっていって、最終的にはむき出しになってしまって漏電するんですね。当時かなりの件数を売って、それがクレームで返ってきて初めて気が付きました。それから何年もかけて全部修理していくなかで、現場の状況とかも見させていただき学びました。

結論、弊社のこの商品については、安全性と耐久性は裏付けがあります。他のメーカーさんがやってるから同じように作りましたではなく、過去の失敗に基づいて、製品を作っています。

特徴全部になぜその特徴なのか、理由がありますから、商品に自信はかなりあります。

さかづめ
さかづめ

壊れづらいという点から考えてみても、施工店さんこそ御社の商品を使うべきだなと思いました!

山口さん
山口さん

そうですね。。物としても価格としても自信はあるので、コツコツと商品の良さを世の中に伝えていきたいと考えております、、!

導入やメンテナンスの費用について

さかづめ
さかづめ

ここまでお話を聞いていて思うのが、メンテナンス費用については、かなり抑えられるということですよね?

山口さん
山口さん

そうですね。まさにそこが一番自信があるところです。

温水式はメンテナンスありきの商品です。なので、本来は保証がつけづらい商品になります。なので弊社のように10年保証を付けるというのはまずできなくて、あっても2,3年というケースがほとんどです。

電気式についても、いい加減なメーカーさんは15年とか30年保証とうたってしまっているケースがありますが、いざ壊れても施工のせいにしてしまうというのはよく目にしてきました。

さかづめ
さかづめ

では実際に御社の商品を導入する際の費用感や、メンテナンスにいくらかかるのかお伺いできますでしょうか!

山口さん
山口さん

同等品の会社さんと比較すると、安いです。床暖房のいろんな方式も全部ひっくるめて見ていくと弊社のこの方式が最安に近く性能面でも値段面でも、実は負けないです。

フィルムではない電気式の床暖房と比較するとイニシャルコストとしては”約3割引き程度”、温水式のヒートポンプと比較すると、同面積ではイニシャルコストが”約半額程度”の費用になります。

なので他社の見積もりを取りつつ、弊社の見積もりを取ると、安くて逆に大丈夫なのかと驚かれることが多いです。(笑)

ただ、価格設定は本当に難しいところで、とある国のメーカーさんが最近同等品と偽装した非常にまずい商品が大量に日本にも入ってきていまして、我々が売っている半額ぐらいで売ろうとしているんですね。だけどやっぱり危険な商材で、コントローラーもちょっとまずいような、ハリボテみたいな商品を送り込んできて、実際燃えている現場を私も目にしています。ですから、あまり安い安いとしてしまうとそういったものと区別がつかなくなってしまうので、定価の設定はある程度他のメーカーさんの価格帯に寄せています。

カボナに対しての課題感や、今後更にこうしていきたいというポイントについて

さかづめ
さかづめ

カボナについて、今感じている課題感や、もっと今度こういう風に改善していきたい、等ございますでしょうか?

山口さん
山口さん

また自信を持って言えるところでいうと、メンテナンスに関して、そもそも壊れる可能性が非常に低く、今までにかなり販売させていただきましたが、一件も壊れていません

コントローラーも数年前にリニューアルはしていますし、ヒーターそのものに関しては実はもうある程度完成形に近い形になっておりまして、変更点・課題っていうのはかなり「無い」という状況です。それでも金具の大きさを小さくしたり、施工性をより良くする方向のところは改良の余地があり(※コネクタのメーカーの選定など)、細かいところはやっていますが、大枠の部分については変わりません。

あるとすれば、これはちょっと先の話で現在やっているところなんですが、IOTですね。
今後は、スマホの連携だったり、そういった付帯設備の方ですね。コントロールについて、より現代にマッチした方向性のものをリリースすると思います。
そういったところも今後視野に入れていきたいと考えております。

最後に

さかづめ
さかづめ

最後に何かコメント等あれば、お伺いできればと思います!

山口さん
山口さん

弊社はこれから電気の床暖房のシェアをまずは中部地区から一定認知されるぐらい売上として作っていきたいと考えています。
それを足掛かりに今後は全国展開を考えていまして、そして最終的には海外に向けて展開していきたいと考えています。

そのための現在はスタート地点なので、この記事を見ていただいたいろんな企業様に、ご説明にはどんどん参りますので気軽にご相談いただければ幸いです。