【PR】この記事には広告を含む場合があります。
現場での業務がいつでも円滑に進むようサポートしてくれているのが、事務職です。そんな事務職ですが、資格の有無や実務経験により、給料は大きく変化します。建設業の事務職の平均給与や、給与アップに役立つ要素についてまとめました。キャリアアップやその目安となる平均給料について知りたい方は、ぜひご覧ください。
建設業の事務職とは
一口に事務職といっても、その種類は様々です。また、同じ業種でも働く場所により求められるスキルや業務内容は大きく変化します。まずは建設業の事務職には何が求められているかを把握しましょう。
事務職の種類
建設業の事務は複数種類があります。以下の図は、それぞれの名称と役割を簡単にまとめたものです。
名称 | 仕事内容 |
総務 | 物品管理や保守などが主な仕事です。
車内はもちろん、現場で働く人たちが快適に過ごせるように動く、縁の下の力持ちともいえる事務です。 |
経理 | 予算管理や経費計算などを行います。
また、会社の利益やそこから支払う税金などの計算を担当するのもこの事務です。 |
営業事務 | 営業職の代行やその書類・手続きを行う事務です。 |
現場事務 | 現場で作業するために必要な書類や契約書などの作成・手続きを担当する事務です。
現場管理職を代行することもあります。 |
事務職についている方は、まずは自分がどれに該当するかを振り返ってみましょう。
会社全体に関わりたい場合は経理や総務が、現場作業のサポートをより近くでサポートしたい場合は、営業事務や現場事務が適しています。
自分はどちらが適しているかを見極めるのも、キャリアアップや転職では重要なポイントです。
業務内容
事務職としての種類が分かっても、具体的な仕事内容を想像出来ない方もいるでしょう。以下の図は、建設事務における主な仕事とその内容をまとめたものです。
業務の名称 | 内容 |
仕事環境の整備 |
|
帳簿・請求管理 |
|
来客対応や業務フォロー |
|
なお、ここで紹介した業務内容は、ほんの一例です。また、同じ内容でも事業所の規模や地域などにより大きく変化します。
細かな違いはあっても主にほかの部署や現場のサポートが仕事になる点は変わりません。
業務内容についておさえたら、実際の平均給与をチェックしていきましょう。全体・年代別・企業規模別の平均給与をそれぞれ解説します。
全体的な平均給料
全体的な平均給与は、2020年の統計によると男女合計で約606.6万円が平均年収でした。男女別の場合は、男性は657.4万円・女性は404.6万円と、男女差が大きく離れていることが分かります。
これは、後ほど解説する役職や資格の有無などが大きく関係しているのが理由です。
年代別の平均給料
次に、年齢別の平均給与を見ていきましょう。まずは男性からです。まー男性の場合、19歳以下の平均は263.2万円と低めですが、25〜29歳で495.5万円と、ほぼ倍以上に増加します。ピークは50〜54歳で、833.2万円です。その後、65〜69歳で796.8万円に減少し、その後も徐々に下がっていきます。
では、女性はどうでしょうか。女性の場合も19歳以下は227.9万円と低めですが、20〜24歳から324.3万円まで、100万近く増加します。その後は男性に比べると緩やかですが上昇していき、50〜54歳で460.1万円でピークとなります。その後、男性よりも少し早い60~64歳で374.5万円、65~69歳で277.6万円と大きく下がりました。
このことから、女性の方が年収の下がり幅が大きいことが分かります。
企業規模別の平均給料
男女差だけでは、事務職の給与状況を正しく判断できません。企業規模での違いもあるかチェックしましょう。まずは男性の場合です。企業規模ごとの年収をまとめると、以下のようになります。
- 1,000人以上:852.9万円
- 100人以上1,000人未満:673.7万円
- 100人未満:508.4万円
1,000人以上の大規模企業と100人未満の小規模企業の年収を比べると、数百万円もの差が出ていることが分かります。では、女性はどうなのでしょうか。同じように企業規模ごとの平均年収をまとめると、以下のようになります。
- 1,000人以上:513.4万円
- 100人以上1,000人未満:425.4万円
- 100人未満:340.8万円
女性の方が男性よりも差は小さいですが、それでも数百万円の差があります。また、同じ規模の企業同士でも、女性の方が年収が低めになるのは変わりません。
企業規模が1,000人以上の平均給料
次は、企業規模の大きい事業所の年齢別平均給料を見ていきましょう。
まずは男性からです。先ほどの全体の平均同様、19歳は261.6万円と低めですが、25~29歳には576万円まで増加します。
ピークは50〜54歳の1,131.7万円です。そこから60~64歳で720.3万円まで大きく減少したあと徐々に下がっていき、最終的には422万円となります。
一方、女性は19歳以下は220.7万円、25~29歳では452.5万円と、ほぼ倍以上まで上昇します。ピークは55~59歳で、603.1万円です。ここまで徐々に上昇していきますが、60~64歳を迎えると480.6万円まで一気に減少します。
企業規模が100~999人の平均給料
中規模企業の平均給与を見ていきましょう。男性の場合、19歳以下は262.3万円と、大規模企業に勤める女性より少し多い位の平均額です。
しかし、20~24歳を迎えるころには、410.4万円まで大きく増加します。50~54歳の825.4万円をピークとして迎えるまで徐々に上昇していき、55歳以上からは徐々に減少しますが、その流れは全体的には穏やかです。
一方、女性もほぼ同じような流れをたどりますが、上昇幅はとても緩やかです。
- 19歳以下:244.8万円
- 20~24歳:327.8万円
- 50~54歳:489.7万円(ピーク)
流れ自体はほぼ一緒ですが、上り幅は男性のように大きく変わりません。しかし、60~64歳で334万円と一気に減少します。
企業規模が10~99人の平均給料
最後は小規模企業です。まずは男性から解説します。
こちらも19歳以下は264.5万円と低めです。これまでの企業規模ではこの後の20~24歳で一気に上昇しましたが、小規模企業の場合は314.7万円と、それほど増加する訳ではありません。
徐々に上がっていき、50~24歳でピークを迎えます。金額は580.1万円と、大規模企業の同年代男性のほぼ半分の金額です。
女性もほぼ同じですが、男性よりも増加幅はありません。19歳以下で226.4万円、20〜24歳で268万円と、ほぼ変わりません。上り幅も緩やかで、ピークを迎える55〜59歳でも391.6万円と、400万円台には届きませんでした。
このことから、平均年収は企業規模で大きく影響を受けることが分かります。
建設業の給料を決める要素
建設事務は、同じ職種でも年齢や企業規模により得られる年収が大きく変化します。これは、以下の要素が深く関係しているためです。
資格の有無
建設業界は、高い技術や専門性が求められる業界です。そのため、資格の有無により手当などが出ます。資格をどれだけ持っているかで年収が大きく変わるのです。
例えば建設士の場合、一級と二級がありますが、この2つの資格取得者の間に生じる平均年収差は、約160万円もの開きがあります。
また、資格は就職や転職にも影響を与えるため、取得している資格の量や専門性によって、選択肢が大きく異なります。当然、取得している量が多く、専門性に優れている人ほど、大規模企業などに就職しやすいです。これもまた、年収に大きな差を生み出している要因といえるでしょう。
経験年数
もらえる給料の差が生まれる要素は、資格だけではありません。経験年数はどれだけ現場や事務所で戦力に慣れるかを判断する指標として扱われます。
特に建設業は期日や工程が重視される業界です。経験豊富な人が持つ、これらに対応するノウハウが求められます。同じ企業規模でも年齢によって差が出るのは、このためです。
残業代
年収は残業代の割合によっても変化します。例えば、現場監督などの職種は日中は現場、帰社後は事務所で作業といったように、ほかの職種よりも残業時間が長い傾向にあります。
そのため、同じ企業に属しているのに、職種によって年収に大きな差があることも珍しくはありません。年収を少しでも増加させたいと思うなら、残業の多い仕事を選ぶのも方法の1つです。
役職
給与には一般的に役職手当が付きます。これもまた年収に差が生まれる要因です。また、役職の多くは経験豊富なベテランなどが務めるため、年齢層が高めの肩が多い傾向にあります。
年齢により同じ企業規模でも開きがあるのは、経験年数だけでなく、役職も深く関係しています。
建設業の事務職に役立つ資格とスキル
建設業界の事務職でのキャリアアップや年収アップを狙うにはどうすればいいのでしょうか。最後に仕事や待遇向上に役立つ資格やスキルについて解説します。
資格
建設事務として働く場合、何もスキルや資格を持っていないのなら、まずは日商簿記の取得を目指しましょう。これは事務職全般で強みになる資格です。また、建設業の専門的な経理を理解する際の基礎知識を身に付けるうえでも役立ちます。
日商簿記を取得したら、次は建設経理検定試験や、建設経理事務士試験などの専門的な資格に挑戦しましょう。これらの資格をそれぞれ2級以上取得していれば、業務に役立つだけでなくキャリアアップにも役立てられるようになります。
スキル
事務作業に求められるのは、経理的な能力だけではありません。事務作業の基本となるExcelやWordなどの基本機能やメールの送受信・管理などの基本的なPCスキルも求められます。
これらのスキルに不安がある方は、就職や転職・キャリアアップを目指す前にPCスキルを磨くことから取りかかりましょう。
また、事務職はどの業務でも社員とのコミュニケーションを取らなくてはならない仕事です。業務を円滑に進めるためのコミュニケーションスキルも求められます。
また、社内の問題を自ら探すのはもちろん、解決策の提案や実施などの、問題解決能力も事務職に求められるスキルです。
【まとめ】建設業の事務職は実務経験や資格の取得によって給料アップを目指せる!
建設業の事務職は、業界で求められている能力をいかに取得しているかで変わっていきます。実務経験を地道に積みつつ、資格取得などを通して効率的にキャリアアップしましょう。
なお、事業所により求められるスキルは異なるため、ただ経験や資格を取得すればいいわけではありません。自分が働いているまたは働きたい場所が求めている能力を正確に読み取ったうえでの努力が大切です。
※弊社の営業代行サービスであるツクノビセールスでは、
【効果が出なければ全額返金プラン】を新たにスタートさせました!
※詳しくは👆👆👆のバナーをクリック!!