CDM工法とは?特徴や主な種類・施工手順をわかりやすく解説

CDM工法

CDM工法とは、陸地や海上で弱った地盤を強くする施工方法です。

  • CDM工法って何?
  • どんな特徴があるの?
  • 施工手順が知りたい

こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
そこで今回はCDM工法について詳しく紹介していきます。また、CDM工法の種類や適用範囲なども詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

CDM工法とは

CDM工法とは、軟弱地盤を改良する工法の1つです。スラリー化(粘土などの小さな固形粒が混ざった液状のもの)したセメントなどの硬化材を弱っている地盤に入れ、混ぜ合わせて固める深層混合処理工法です。CDM工法は、スラリープラント制御機器、船位誘導システム機器、施工管理機器、海上で使う専用船、システム管理が整っている陸上施工機械などを使って行われます。

CDM工法の特徴

CDM工法には5つの特徴があります。

  • 工事期間が短くなる
  • 維持費がかからない
  • 耐震性に優れている
  • 振動や騒音が少ない
  • 信頼性の高い地盤が作れる

CDM工法では、工事を行う場所に応じて使う材料を変えることで、短い期間での工事が可能になります。また、CDM工法で強くした地盤はとても強く、建物を設置しても崩れる心配がありません。さらに工事終了後は定期的なメンテナンスなどが不要なため、維持費等はかかりません。
地面を固めてしっかりとした地盤を作れるため、地震による地割れの影響がないことや、工事による振動や騒音が少ないことも特徴です。施工管理システムを使っているため、施工状況が瞬時に分かり、信頼性の高い工事が行えます。

CDM工法の主な種類

CDM工法には8つの種類があります。

  • CDM/CDM-Mega工法
  • CDM-LODIC工法
  • CDM-レムニ2/3工法
  • CDM-FLOAT工法
  • CDM-EXCEED工法
  • CDM-SSC工法
  • CDM-コラム工法
  • CDM-Land4工法

上記を1つずつ見ていきましょう。

CDM/CDM-Mega工法

CDM/CDM-Mega工法は、別名:大径型深層混合処理機といわれています。今まで使用していたØ1000mm×2(2軸機)のよい部分を引き継ぎ、Ø1200mm〜Ø1300mmに改良した工法です。効率よく工事が行え、コスト削減や工期が短縮できるメリットがあります。

CDM-LODIC工法

CDM-LODIC工法は、別名:変位低減型深層混合処理工法といわれています。材料をかくはんするときに使う機材にある、羽根の上部分にスクリューを取り付け改良を行っています。周りの地盤やすでに建てられている建造物などに被害を与えることなく、工事が行えるため、全国で使用されている工法です。

CDM-レムニ2/3工法

CDM-レムニ2/3工法は、Ø1000mm〜Ø1300mm(3軸式)の深層混合処理機を使って弱っている地盤を改良する工法です。3軸を同時に地面の中に入れて、同じ方向に回転し、2つの軸先からセメントスラリーを入れ込みます。中央にある軸を逆回転させると地盤がしっかりした均一の地面が作れます。

CDM-FLOAT工法

CDM-FLOAT工法は、河や水部分にCDM機を使用し、潮の水位を管理する機能が付いているシステム装置を使って施工する工法です。CDM-FLOAT工法は、今まで使っていたオシログラフ管理をバージョンアップさせた管理機能が付いたシステム管理装置を使って水の水位を自動で管理できる画期的な工法です。水位のほかにも出来高記録として深度の表示ができるため、電子管理にも適しています。

CDM-EXCEED工法

CDM-EXCEED工法は、Ø1600mm(2軸式)を使った施工技術です。大口施工での工法なので、工期の短縮やコスト削減につながります。作業を行う際に発生する内圧緩和翼を使うので、地面にある圧力を簡単に地上にだすことが可能です。

CDM-SSC工法

CDM-SSC工法は、川原や湖などに発生している汚れた水を処理する工法で、特許を取得しています。工事を行う前にかくはん翼カバーの取り付けや汚染防止膜の設置などを行い、濁った水を出さないようにしています。工事は固化処理で行うため、周りのきれいな水に影響がでる心配はありません。

CDM-コラム工法

CDM-コラム工法は、2軸式の機械かくはん式深層混合処理工法で、深いところや硬い地盤に対しての施工が行えます。使用する機械の下部に動力源があり、硬い地盤でも対応できるので、作業効率や工期の短縮が期待できます。

CDM-Land4工法

CDM-Land4工法は、2軸式の施工方法や4軸式にして工事を行う工法です。4軸での施工で工事を行うと工事費や工期の短縮になり、均一で質の良い地盤ができ上がります。伸縮性があるロッドを使って深い場所を施工するため、効率のよい地盤管理が行えます。

CDM工法の適用範囲

CDM工法は、建造物の基盤などに使われる工事です。

  • タンク基礎
  • 建物基礎
  • 道路基礎
  • 防波堤基礎
  • 岸壁基礎
  • 護岸基礎
  • 河川築堤基礎
  • 橋脚基礎
  • 擁壁基礎
  • 液状化防止

そのほかにも、土留め壁や地中切梁などにも適用されます。

CDM工法の施工手順

CDM工法の施工手順は次のように行います。

  1. 工事したい場所に地盤改良装置をセットします。
  2. 改良材を吹き出しながら地面を掘っていきます。
  3. セメントを流し込む場所まで掘ったら処理機の先を上下に動かしながらさらにかくはんを行います。
  4. かくはんしながら地面に埋まっている装置を引き抜きます。
  5. 処理に使った土はセメントの水和反応などによって固まります。

【まとめ】CDM工法で陸上・海上ともに軟弱地盤を堅固に改良しよう

CDM工法は、弱った地盤を固めて頑丈にする施工方法です。陸地はもちろん、海の上での施工も可能です。また、CDM工法は8つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。施工手順なども参考にして弱った地面を頑丈にしましょう。

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