大工の名刺は必要?名刺デザインのポイントや記載すべき項目を解説!

大工といえば家を建てる職人のイメージがあり、家の修理や新築、増改築などが主な仕事となります。現場に入って働く大工に名刺は必要ないと考える方も多いでしょう。しかし、大工でも名刺が必要な場合があります。とくに独立を考えている方や独立したばかりの方にとって、自分がどのような仕事をしているか相手に伝えられるのが名刺です。ここでは、大工の名刺を作成する際のデザインのポイントや記載する項目について解説します。また、おすすめの名刺印刷サービス5選もご紹介いたします。

大工にとっての名刺の役割とは?

大工にとって名刺を作成し活用することは仕事をするうえでメリットがあります。会社に属していると営業に任せていれば関係ないと思いがちですが、将来独立したいと思っている方は、考えておかなければなりません。また、現在一人親方をしている方も名刺は必要です。では名刺の果たす役割とはなにか、具体的に解説していきましょう。

信頼感を与えられる

会社名、自分の名前が記載されている名刺には身分証明のような役割があり、相手にとっては何者かという情報を得られます。名刺を渡すことで信頼感を与えられ、仕事上の関係性が築きやすくなります。とくに、一人親方の大工として働いている方は工務店など会社に属していないため、名刺を作成することで社会的に信用されやすくなり、評価も高くなる可能性があります。また、名刺があることで初対面の相手にも安心を与えられるでしょう。

自己紹介がしやすくなる

名刺に記載する項目は、会社名、自分の名前のほかに住所・連絡先・資格・肩書きなどです。名刺を渡すことで自己紹介がしやすく、口頭で自分の情報すべてを伝える時間が省けます。また、口頭では忘れてしまう情報も名刺に記載することで覚えてもらえるため、名刺に業務内容などの紹介もまとめておきましょう。名刺交換時に自分のアピールしたいことが伝えやすくなります。

人脈が広がる

名刺には連絡先を記載するのが一般的です。名刺を渡した時点で仕事の依頼がなくても相手には連絡先が伝わっています。相手が次の仕事を考えた場合、依頼先として検討される可能性もあるかもしれません。名刺を多くの方に渡すことは、仕事上のつながりが持て、人脈が広がり仕事の依頼が増えることになるため重要なことといえるでしょう。

大工の名刺デザインの5つのポイント

では、実際に大工が名刺を作成する場合のポイントとはいったい何でしょうか。解説した項目を記載しただけでは、相手の目に止まりません。名刺を見ただけでここに依頼したいと思えるような記載内容や名刺デザインを検討する必要があります。下記の5つのポイントを押さえて考えてみましょう。

1.一目で大工だと分かるデザインする

自分が大工をしていることがイメージできるデザインにすることが重要です。業務内容を詰め込みすぎて文字だけにするとかえって読みづらく見づらくなってしまいます。大工であることが伝わるようなイラストや写真を入れてみましょう。大工道具のイラスト、自分が作業している写真などで大工であることがわかりやすくなります。相手の目に止まり、良い印象を与えられるような効果が期待できます。

2.肩書きや資格をアピールする

最近は資格がないとできない仕事も増えてきています。一般的に大工として働くことに資格や肩書、学歴などは必要ありません。しかし、仕事の依頼があっても受けられないということがないように資格の情報は名刺に記載することが重要です。相手にとっても情報があることで依頼しようと検討する可能性が高くなります。依頼の機会を逃さないためにも仕事上関係のある資格はすべて記載しましょう。

3.自身の顔写真やイラストを入れる

名刺だけの交換だと、なかなか相手に顔を覚えてもらうことは難しいのかもしれません。しかし、名刺に顔写真がついていることで名前と顔が一致し、覚えやすく、思い出しやすくなります。相手に安心感を与えられることで仕事の依頼がある可能性も期待できます。写真が恥ずかしい、写真写りが悪く相手に良い印象を与えられるか自信がない方は、自分のイラストでも良いでしょう。

4.自分の得意分野・職種を記載する

大工はいろいろな職種に分かれています。また、職種のなかでも自分の得意とする分野があるでしょう。名刺にはどんな職種や分野ができるのか正しく記載し伝えることが大切です。現場には大工だけでなく様々な職種をもった方がいるため、大工だということと、どんなことができるかが明記されている名刺を渡すことが重要です。名刺に職種があるだけで依頼できるかどうかがわかり、安心や信頼を与えることができ、依頼の機会が多くなる可能性もあります。

5.文字の配置や大きさを考慮する

名刺のデザインも重要ですが、文字の配置や大きさ、フォントも考慮しなければなりません。記載したい項目を全部並べるとしても文字の配置や大きさ、フォントがバラバラになっていては、相手にとって見ずらく読みにくい名刺となってしまいます。渡した相手が読んでくれないのでは名刺を作成する意味がありません。文字の大きさは3種類、フォントは1種類で統一しましょう。会社名と名前は重要な項目のため、目立つように少し大きくして調整し、余白も入れるようにして下さい。

大工におすすめの名刺印刷サービス5選

ここからは、大工の名刺を作成するおすすめの名刺印刷サービスの印刷会社を5つ、紹介します。どこに名刺作成を依頼しようかお考えの方はぜひ参考にしてみてください。

1.Zazzle(ザズル)

Zazzle(ザズル)はアメリカのウェブサービスで海外でも人気の名刺印刷サービスです。自分でカスタマイズして名刺を作成したい方、変わったデザインの名刺にしたい方におすすめです。職業にあわせたデザインで名刺を作成でき、大工向けのデザインテンプレートも数多くあります。テンプレートは海外のデザイナーが作成しているためクオリティが高く、いろいろなサイズの名刺印刷にも対応でき、用紙の種類も選べます。名刺の印刷料金は100枚で3千円からとなりますが、テンプレートの種類で印刷料金が異なるため、選ぶ場合は注意して下さい。

2.名刺印刷のプリスタ。

名刺印刷のプリスタ。は建築関係の会社に適したデザインの名刺が豊富にあり、安い料金で名刺作成ができるネット印刷サービスです。好きなテンプレートを選んでデザインの編集をするだけで名刺ができます。データの入稿は、Word、Excelからでも可能です。用紙も50種類以上から選べ、料金はモノクロ片面印刷100枚で190円からカラー片面印刷100枚で430円からと業界では最安値です。安い料金で名刺を作成したい方にはおすすめのサービスとなります。

3.名刺図鑑

名刺図鑑はデザインプレートが職業別に分かれているため、その中から大工向けのテンプレートを選んで名刺を作成できるネット印刷サービスです。大工向けのテンプレートの数も多く用意されています。また顔写真やQRコードなどを入れたり自由にアレンジが可能です。このサービスは他と違い、30枚、50枚と少ない枚数から名刺を作成できるのがメリットです。料金はモノクロ片面印刷100枚で2,500円、カラーは3,500円となっています。

4.名刺工芸アンドユー

名刺広芸アンドユーは、大工専用のデザイン名刺が作成できる印刷サービスとなっています。大工道具の写真を背景に使った名刺デザインや名前の背景に透かしを入れたデザインなどがあり、クールで男らしくかっこいいデザインの名刺を作成したい方におすすめです。デザインを選ぶ段階で迷っている方は参考にしてみるのも良いでしょう。オプションや加工も豊富にあるのが名刺広芸アンドユーのメリットです。料金はモノクロ片面印刷100枚で3,110円、カラーで4,820円となっています。20枚、30枚からでも印刷は可能です。

5.リキッドエナジーインク

リキッドエナジーインクは、他の印刷サービスと比べて親しみのあるイラスト入りの職人向け、大工や工務店などの名刺テンプレートが他社と比べて豊富に用意されています。リキッドエナジーインクでは職人の気持ちに寄り添ってカスタマイズした名刺を心をこめて一緒に作成してくれます。料金は100枚で1万1千円からと1枚にかかる料金が少し高くなっていますが、魅力的な名刺が作成できるため、自分の技術や想いを伝える名刺が欲しい方におすすめです。

大工が名刺に記載すべき項目とは?

自分が大工だということがわかるようなデザインの名刺を作成することを解説してきましたが、実際に記載すべき項目とはどのような内容でしょうか。またなぜその項目が必要なのでしょうか。名刺を渡す相手に伝えるべき情報が不足していては仕事の依頼も難しくなります。ここからは記載すべき項目を解説いたします。

会社名・屋号

一般的に一番最初に記載するのが会社名です。ふりがながあると読みやすいでしょう。株式会社・有限会社・合同会社・合資会社などの表記、一人親方は屋号まで記載してください。取引する相手に印象づけるよう、名刺のなかで目立つように記載しておきましょう。会社名は相手に安心や信頼を与えるために必要な項目です。取引をおこなう際にも連絡には会社名を用います。名刺をみてスムーズに連絡ができるよう記載場所や文字の大きさなど気を付けましょう。

名前

会社名の次に記載すべき項目が名前です。一般的な名刺では中心の位置に大きく名前が記載されています。変わった読み方の漢字を使う名前もあるため、ふりがなをふっておくと良いでしょう。名前は本名を記載しますが、仕事をするときに使用している名称や名前があると記載する方もいます。また、結婚などで苗字が変わった場合は旧姓を小さく書き足すと相手にとってわかりやすく親切です。自分の名前がすぐにわかるような名刺にしましょう。

肩書き

肩書は名前の前に記載される項目です。名刺には縦型・横型とありますので、形によって記載する位置に注意して作成してください。また、誤った肩書きを記載しないよう、登記の内容と同じものや会社での役職など確認することも重要です。法人の会社であれば、「代表取締役」「代表取締役社長」などがあります。法人ではない一人親方の場合は、代表取締役などの肩書きは使用できないため、「代表」と記載しましょう。従業員であれば〇〇担当や〇〇総括などの肩書きも使えます。

資格・職種

自分が取得している資格は、記載すべき項目となります。資格の許可番号なども一緒に記載すると相手にどんな仕事ができるかを伝えられるのです。取得している資格がたくさんあるからと全部記載してしまっては、かえって読みづらい名刺となってしまいます。仕事に必要な資格、自分が得意とする職種の資格など相手にアピールするものだけを載せましょう。仕事上全部が必要という方は名刺の裏面も使用してください。

電話番号

電話での依頼連絡が最も多くあるため、名刺には必ず電話番号を市外局番から記載してください。市外や県外などからの依頼があるかもしれません。わざわざ市外局番を調べて連絡するとなれば、依頼の機会を逃してしまう場合も考えられます。一般的には固定電話の番号を記載しますが、携帯電話の番号も載せる方が増えてきています。携帯電話は24時間どこにいても繋がり連絡が取れるため、プライベートがなくなってしまう可能性が高いです。よく考えて記載するかどうか判断しましょう。また、大工は図面などのやり取りも多い職種ですので、FAX番号も記載してください。

会社所在地

ここまで紹介した項目と同様に重要なのが会社所在地です。会社の住所があると取引先は安心するでしょう。住所がない名刺だと事務所がどこにあるかわからず不安になります。会社の場合は本社の事務所の住所など、一人親方の場合は自宅住所、事務所が他にある場合は事務所住所を記載するのが一般的です。自宅の住所を記載するのはプライバシーが保護できないというのであれば、市名や町名までにして交換時に契約に至るようであれば伝えるなど、一言添えることが大切です。

メールアドレス

大工は図面でのやり取りが多いのでFAX番号もそうですが、メールで送ってくる場合も多くあるため、メールアドレスを電話番号の隣や下などに記載しましょう。最近では仕事の依頼や問い合わせなどもメールで受ける場合が増えています。時間や曜日を気にせず気軽に連絡でき、履歴も残ります。送られたかどうか確認でき、話の行き違いや誤解も起きにくいのがメリットです。図面などのデータも一気に送信でき大変便利です。アドレスがある方は記載をおすすめします。

ホームページのURL

大工に施工を依頼したい場合、会社のホームページを見ることが多くあります。自社にホームページがあるのならば、名刺にアドレスを記載しましょう。名刺にさまざまな情報を詰め込むよりホームページで相手にわかりやすく伝える方法もあります。また、アドレスだけではなくQRコードも記載し、QRコードを利用してホームページへ誘導しましょう。活用できるものは積極的に取り組み利用してください。

対応可能時間

対応可能時間が明確であるならば、記載しておきましょう。携帯電話を記載した場合、プライベートの時間との区別が相手にも伝わります。対応可能時間が記載していない場合は時間外の連絡でも折り返しがあると思われ、連絡がいつまでたってもこない状態が続くと相手に不信感を与えてしまうのです。時間が決まっているのであれば記載してください。名刺の表面に表記できなければ裏面でもかまいません。また、交換時に対応可能時間を伝えておくことも必要です。

SNSのアカウント名

ホームページを閲覧して依頼するということもありますが、最近ではFacebookやInstagramなどの情報で依頼先を検討する会社もあるようです。ホームページを作成するより簡単なため、仕事の実績などをアップして公開する方もいます。SNSのアカウントを伝えると、こちらからアピールすることなく現状をチェックしてくれるため営業する手間も省けるでしょう。実績を見てから依頼されるため、アカウントのない会社よりも有利になります。会社用のアカウントがある場合は、忘れずに記載しましょう。

【まとめ】大工は名刺を作成し効率的に仕事を獲得しよう!記載すべき項目も要チェック!

名刺は営業するうえで必要なアイテムです。会社や工務店に勤めているときは、営業担当者がいてくれたので、名刺がなくても仕事ができたでしょう。しかし、一人親方になった場合、自分が何者でどんなことができるのか、どんな依頼がほしいのかを営業しなければなりません。名刺を作成し、活用すると仕事を獲得する可能性が広がります。大工であることが一目でわかるイラストや写真、自分の肩書きや職種、取得資格など記載する項目やポイントを押さえて、名刺の作成をしましょう。あれもこれもと詰め込み過ぎに注意し、裏面を利用してデザインを考えてください。

土木業で名刺に記載すべき内容や、名刺を作るメリット、作成時の注意点についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。

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