CADオペレーターがリモートワークするメリットや注意点を解説!

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コロナ禍の影響もあり、リモートワークを導入する企業は増えています。CADオペレーターもリモートワークの導入が進んでいます。しかし、CADオペレーターとしてリモートワークできるのか不安に思う方もいるでしょう。そこで今回の記事では、CADオペレーターがリモートワークするメリットや注意点などについて解説していきます。

CADオペレーターはリモートワークに向いている

職種によってはリモートワークをするのに向いていない仕事もありますが、CADオペレーターはリモートワークに向いていると言えます。なぜなら、CADオペレーターはコンピューターを使用して図面作成をするため、オフィスに出社しなくても仕事が完結するからです。特別な機器も不要で、PCとCADソフトさえあれば良いので、場所や時間が縛られることもありません。

CADオペレーターがリモートワークできる業種

CADオペレーターがリモートワークできる業種には、以下のようなものがあります。

  • IT事務
  • インテリアデザイン系のCADオペレーター
  • CADの法人営業
  • CAD開発エンジニア
  • BIMテクニカルエンジニア
  • 建設業界のCADエンジニア
  • 建築業界のCADエンジニア
  • 電気、電子のCADエンジニア
  • PLM系開発エンジニア
  • 造船設計のCADエンジニア
  • 住宅施工管理者

CADオペレーターの業務内容

リモートワークができるCADオペレーターの業務内容には、以下のようなものがあります。

  • 施工図面の作成
  • 配管図面の作成
  • 電気・電子図面の作成
  • 製造機械装置の開発設計
  • 提案書や資料の作成

ここでは、それぞれの業務内容について詳しく説明していきます。

施工図面の作成

CADオペレーターのメインの業務は、施工図面の作成です。施工図面の作成は、デザイナーや設計士などが創案した内容をさらにはっきりとイメージできるように製図する技術が求められるとても重要な業務です。

例えば、デパートやショッピングセンターなどの内装図面の作成、物件紹介の際に使用する配置や立体図面の作成も業務の1つとなります。

現場で突然の仕様変更が発生した場合にはデータを修正しなければならないので、臨機応変に対応できる能力が求められるでしょう。

配管図面の作成

配管図面の作成も、CADオペレーターの業務の1つです。施設内の配管設計の他、地下に通っている給水管や排水管、水道管などの図面を作成することもこの業務に当てはまります。

一般的には、3次元CADを使い、専用のソフトや配管図特有の記号を利用して配管図面を作成します。

高度な専門知識が求められますが、都市開発などの大きな案件に参加する機会も得られるので、とてもやりがいのある業務内容だと言えるでしょう。

電気・電子図面の作成

電気、電子図面の作成もCADオペレーターの業務の1つです。企業・施設の電気配線図の他、太陽光発電工事に関連する電気図形の作成など、様々な施工分野での活躍が見込めます。

さらに、機械メーカーの業務を担当すると、制御盤や電子回路の設計を請け負う場合もあるでしょう。電気、電子図形の作成の他に、機械装置設計も掛け持ちできれば、様々な分野で重宝されるでしょう。

製造機械装置の開発設計

CADオペレーターの業務として、製造機械装置の開発設計もあります。この業務では、専用ツールを使って製造機の設計を行います。工作機械のオペレーションやCADを利用したプログラム、モデリング業務が中心ですが、この他にも、産業機械の立体分解図の作成や技術マニュアルの作成も業務の1つです。

また、大手企業や海外企業と関わる案件もあるので、実務経験を積みながらも様々な業務に携わる機会を獲得できるでしょう。

提案書や資料の作成

CADオペレーターは、提案書や資料の作成を依頼されることもあります。提案書や資料の作成業務では、CAD以外にも、PhotoshopやPowerPoint、illustratorなどのツールを使用することがあるでしょう。

提案書や資料の作成では、完成度の高さが顧客の契約獲得に大きな影響を与える可能性があります。見やすさや分かりやすさを重視することはもちろん、デザイン性の高い資料を作成することを意識することも必要です。

CADオペレーターがリモートワークするメリット・デメリット

CADオペレーターがリモートワークをすることには多くのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。ここではCADオペレーターがリモートワークするメリットとデメリットを解説していきます。

メリット

リモートワークをする最大のメリットは、通勤にかかるストレスを軽減できることです。毎朝満員電車に乗って通勤することが大きなストレスになる人も多いでしょう。

リモートワークをすればわざわざ会社に出社する必要が無いので、通勤によるストレスを回避できます。

また、リモートワークには、出費を抑えられるメリットもあります。出社した場合にはランチや飲み会に誘われることもあり、出費がかさむことも考えられます。

その点、リモートワークではそのようなことはなく、節約しやすくなります。そして、自分の好きな環境で作業ができるため生産性の向上も期待できます。

デメリット

リモートワークをするデメリットには、孤独感を感じやすいということがあります。リモートワークではチャットやリモート会議などでやり取りをすることがほとんどなので、直接人と交流することが減ってしまうでしょう。

そのため、孤独感を感じやすくなるのです。また、自己管理が難しいということも、リモートワークのデメリットの1つです。自宅で仕事をすると、プライベートとの境界が曖昧になるので、コントロールが難しくなることがあります。

CADオペレーターのリモートワークの現状

ここでは、CADオペレーターのリモートワークの現状について解説していきます。

  • リモートワークの導入率
  • CADソフトメーカーはリモートワーク支援に積極的
  • 建設業界でもリモートワークの導入に取り組んでいる

リモートワークの導入率

総務省によって発表された「令和5年通信利用動向調査の結果」によると、多くの産業でリモートワークを導入していることが分かります。特に、情報通信業では9割以上がリモートワークを導入しています。

CADオペレーターのリモートワーク導入率については明記されていませんが、CADオペレーターに関係する求人のほとんどに「リモートワーク可能」「フルリモートワーク」などと記載されているので、CADオペレーターのリモートワーク導入率も上昇していると考えられるでしょう。

CADソフトメーカーはリモートワーク支援に積極的

新型コロナウイルスの蔓延の影響もあり、CADソフトメーカーもリモートワークの支援に積極的に取り組んでいます。

例えば、AutoCADなどのソフトを提供しているAutodesk社は、リモートワークの導入支援に力を入れることを発表しています。

Autodesk社のサブスクリプションライセンスでは、インターネットがつながる環境さえあれば自宅や出張先でも利用可能です。

建設業界でもリモートワークの導入に取り組んでいる

建設業界ではリモートワークの実施が難しいと言われていましたが、最近ではリモートワークの導入に取り組んでいる建設業界が増えてきています。

2020年11月に東京商工会議所が発表した調査結果によると、建設業界のリモートワーク実施率は41%と、他の業種に比べると低い割合でした。

しかし、業務を細分化してリモートワークに対応できるものを仕分ければ、建設業界でもリモートワークの導入が可能です。リモートワークに対応できる主な業務として、CADやBIMなどによる製図作業があります。

CADオペレーターのリモートワークを推進する方法

CADオペレーターがリモートワークを推進する方法として、以下の4つの方法が挙げられます。

  • 段階的にリモートワークに切り替える
  • セキュリティ対策を行う
  • 作業環境を整備する
  • コミュニケーション体制を整える

段階的にリモートワークに切り替える

CADオペレーターがリモートワークする場合、一定のスキルを求められることがほとんどです。図面に関わる専門知識を習得することはもちろんのこと、自らの判断で仕事を遂行し、付随業務をこなすことが求められます。

CADオペレーターとしての経験が乏しい場合は人に教わらないと仕事を進めるのが難しいでしょう。そのため、初心者がいきなりリモートワークに切り替えることはほとんど不可能です。

そこで、フォローアップ体制を十分に整えつつ、段階的にリモートに切り替えていけばCADオペレーターのリモートワークを推進できるでしょう。

セキュリティ対策を行う

CADデータは機密情報であるため、セキュリティ対策を実施することもCADオペレーターのリモートワークを推進するために大切なことです。

リモートワークする社員や派遣社員に対してセキュリティガイドラインを策定する他、安全な回線を使ったり、ウイルス対策ソフトを導入したりするなど、セキュリティ対策をしっかり行うようにしましょう。

作業環境を整備する

自宅などで仕事をする際、オフィスに比べて作業環境が十分に整備されていないことが多いです。

例えば、CADオペレーターの仕事をする場合、業務で必要となる専用のソフトを動かすためには、高スペックなPCが必要です。PCのスペックが足りないと、CADデータのやり取りを円滑に行えません。

高性能のパソコンを準備しようとすると、膨大なコストがかかってしまいます。コストカットしたい場合は、「クラウド型アプリ」、「リモートデスクトップ」、「仮想デスクトップ」などを利用して作業環境を整備すると良いでしょう。

コミュニケーション体制を整える

前述の通り、リモートワークではコミュニケーションを取りづらいので孤独感を感じやすいという課題があります。会社に出社すれば作業中に分からないところを質問できますが、リモートではそれが難しくなるでしょう。

そのため、コミュニケーション不足によるすれ違いで仕事に影響を及ぼさないよう、コミュニケーション体制を整えることが大切です。

【まとめ】CADオペレーターはリモートワークに向いている!導入する際は段階的に切り替えよう

この記事では、CADオペレーターがリモートワークするメリットやデメリット、そしてリモートワークを推進するための方法などについて解説してきました。段階的なリモートワークへの切り替え、万全なセキュリティ対策、作業環境の整備、コミュニケーション体制の整備などを行えば、円滑にリモートワークの導入を実施できるでしょう。

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