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建築積算士の資格を取得するには、難易度が高めなので、十分な経験と試験対策をしっかり行う必要があります。しかし、初めて挑戦する場合には、どのような試験対策が効果的なのかがわからない人もいるでしょう。そこで建築積算士の難易度、効果的な試験対策について紹介します。資格の取得を目指している人は、参考にしてもらいたいと思います。
建築積算士試験の合格率・難易度
建築積算士の試験は、難易度が高くなっています。ただし、あまりにも難しくて合格率が極端に低いわけではありません。合格率はその年によって変わるものの、大体6割前後になる傾向にあります。難易度が高い理由は、高い技能と多岐に渡る知識が必要となるためです。しっかりと経験を積み、勉強を重ねることで合格率を上げられます。
建築積算士とは
建築業には様々な仕事があり、建築積算士もその1つです。ここでは、建築積算士とはどのような仕事をしているのかを紹介します。
建築積算士の仕事内容
建築積算士の仕事内容は、大きく次の5つの項目に分けられます。
- 品質の管理
- 安全面の管理
- 現場での施工管理
- 契約書の作成
- 見積書の作成
工事現場での管理を担当するのが主な仕事ですが、重要な書類の作成も任されます。そのため、専門的な知識や技術も必要となり、多岐に渡る知識も欠かせません。また、公共工事と民間工事でも若干仕事内容が異なる部分もあるので確認してみましょう。
公共工事
建築積算士は、公共工事においても重要なポジションの仕事です。公共工事は官公庁から発注され、道路や橋といった公共インフラの工事を担当します。資金は税金で賄われており、入札によって業者に発注されます。入札の際にも工事概要を基にして価格を競い合います。適切な価格を提示できなければ、利益があまり出ないことも考えられるためとても重要な仕事です。
民間工事
商業施設やビル、マンションといった民間の建物などを建設するのが民間工事です。民間工事でも建築積算士の存在は大きいといえるでしょう。民間ではどの程度の期間で工事が完了するのか、価格はどうなっているのかを確認してから依頼先を選びます。そのため、適切な機関や価格が提示できなければ、依頼を断られてしまう場合もあります。
建築積算士と建築積算士補の違い
建築積算士によく似ている資格で、建築積算士補があります。この2つの違いは、建築積算士が一般向けの資格であるのに対し、建築積算士補は学生向けの資格だという点です。当然、建築積算士の方がより取得する難易度が高く、勉強しなければならない範囲も広くなっています。本格的に建築積算の仕事をする資格が建築積算士、基礎を学ぶための資格が建築積算士補です。
建築積算士試験の概要
工事の際に必要な工事費や材料費などの積算を行うのが建築積算士です。資格も存在しており、難易度も高めとなっています。建築関連の仕事では、正確に予算を算出しなければいけないため、幅広い知識が求められる資格です。そこで建築積算士の試験概要を紹介します。
受験資格・費用
建築積算士の試験を受けるのに、特別な資格や経験などは必要ありません。17歳以上であれば誰でも試験を受けられます。試験を受けるためには費用の支払いが必要です。料金は学生会員であれば13,750円ですが、一般の人は27,500円かかります。どちらも税込み価格です。年に1回開催されており、一次試験と二次試験に分けられているのが特徴です。
試験の免除制度
建築積算士の試験には、免除制度が存在しています。
- 一次試験に合格したことがある人
- 特定の積算学校を卒業している人
- 建築コスト管理士
- 建築積算士補
- 建築施工管理技士の1級か2級の資格保有者
- 一級建築士か二級建築士、もしくは木造建築士の資格保有者
以上の条件に当てはまる人は、一次試験が免除されます。ただし、一次試験に合格して二次試験が不合格となった場合は、翌年までの免除となります。
試験内容
これから建築積算士の資格を取得したいと考えている人は、試験内容がどのようになっているのか気になる人も多いでしょう。そこで一次試験に関する内容と、二次試験に関する内容を紹介していきます。
一次試験
まずは一次試験について見ていきます。一次試験は12時50分から15時50分までの3時間です。問題は公益社団法人日本建築積算協会が発行している建築積算士ガイドブックの中から出題されます。全部で50問あり、4つの中から選択する出題方式です。3時間で50問と聞くと、時間にかなり余裕があるのではと感じる人もいるでしょうが、それだけ問題が難しいということです。
二次試験
一次試験は選択形式の問題のみですが、二次試験は記述問題と実技試験があります。記述問題は1時間で2問出題され、200文字以内で答えます。出題範囲はガイドブックの1章から4章、9章から15章の中からです。実技試験は4時間30分と、かなり長くなっています。
- 仕上げ
- 鉄骨
- 躯体
- 工事費算出と内訳明細作成
から1問ずつ、計4問が出題されます。出題範囲はガイドブックの5章から8章です。
試験の開催時期・会場
建築積算士の試験は、一次試験と二次試験で日程が異なります。一次試験は10月に開催され、二次試験は翌年の1月に実施されます。曜日や日にちは毎年異なるので、申し込みをしたときにしっかりと確認しておきましょう。試験会場は一次試験が札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、岡山、広島、福岡、鹿児島、沖縄です。二次試験の会場は、一次試験が行われた会場プラス、金沢を追加した11か所で行われます。
建築積算士試験の勉強方法
建築積算士の試験は難易度が高いので、勉強しなければ合格はさらに難しくなります。しかし、初めて試験を受ける人は、どのくらい勉強時間を設ければよいのか、どういった内容の勉強をすればよいのかわからないでしょう。そこで建築積算士の試験対策や、主な勉強方法を紹介していきます。
勉強時間
建築積算士の試験に合格するためには、大体3ヶ月は勉強するべきです。1ヶ月で40時間、3ヶ月で120時間が主な目安になります。1日2時間勉強をすると、3ヶ月で120時間勉強できます。ただし、この勉強時間は必要最低限です。自信のない人や実務経験の浅い人、過去に不合格となった人などは、さらに長い勉強時間を確保しなければと合格は難しいかもしれません。
過去問を解く
建築積算士の勉強方法でおすすめなのは、過去の問題を解くことです。以前に受験で実際に出題された問題なので、実践形式で勉強できます。どのような感じの試験なのか、苦手な箇所はどこなのかを確認できるのも、過去の問題を解く大きなメリットです。過去の問題は公益社団法人日本建築積算協会の公式サイトで閲覧できます。
ガイドブックをよく確認する
建築積算士の勉強は、独学でも行えます。公益社団法人日本建築積算協会の公式サイトには、試験対策のガイドブックが記載されています。ガイドブックには試験に合格するために必要な知識や技術をはじめ、出題範囲なども書かれています。新☆建築コスト管理士ガイドブックと新☆建築積算士ガイドブックの2冊が販売されているので、独学で勉強したい人は購入をおすすめします。
建築積算士の平均年収
建築積算士の年収は、他の職業に比べると幅が広くなっています。大体400万円から800万円ですが、資格の有無以外にも実務経験が給料に大きく影響します。経験が豊富であればもっと高額な年収になる場合もありますが、未経験や新卒採用の場合には、もっと低い年収になることもあります。ただし、日本国内の平均年収が443万円なので、建築積算士の平均年収は高い部類に入ります。
建築積算士の資格を取得するメリット
建築積算士の資格を取得することで、様々なメリットがあります。どういったメリットがあるのかを詳しく確認してみましょう。
仕事の幅が広がる
建築積算士の資格を取得しておくと、仕事の幅がより広がります。資格を持っていれば、高い知識や技術があることを証明できます。そのため、色々な仕事を任されやすくなりますし、公共工事や大規模な工事を依頼されやすくなります。様々な仕事に携わりたい、大きな建造物の工事を行ってみたいという人は、建築積算士の資格を取得するのがおすすめです。
転職するとき有利になる
近年は経験がないと、転職する際に採用してくれる会社が少なくなっています。しかし、口頭で経験がありますと説明をしても、実際仕事をしてみないとわからない部分もあります。その点、建築積算士の資格を持っていれば、試験内容などからどれくらいの知識や技術があるのかわかりやすいです。その結果、転職した際に採用されやすい、給料を高く設定してもらいやすいなどのメリットがあります。
官公庁への転職にも活用できる
建築積算士の資格は、以前は国土交通省が認定している資格でした。そのため、国の機関や地方自治体の建設関連部門とも関連が深いため、官公庁への転職にも活用できます。建設工事を発注する際には、ある程度工事に必要な費用を把握していなければいけません。建築積算業務は公共工事の発注においても必要不可欠な知識です。
建設コスト管理士を目指せる
建築積算士の資格には、次の3つがあります。
- 建築積算士補
- 建築積算士
- 建築コスト管理士
この中で最も難易度が低いのが主に基礎を学習するための資格である建築積算士補です。建築積算士は中間の難易度で、工事費算定の専門的な資格です。その上位に位置するのが建築コスト管理の資格で、建築プロジェクトにおいて必要なコスト管理のプロフェッショナルです。建築積算士の資格を取れば、建設コスト管理士の資格にも挑戦できます。
建築積算士に向いている人
建築積算士の仕事にも、人によって向き不向きがあります。どのような人が建築積算士に向いているのかというと、それは、設計事務所や建築会社でコスト管理の担当を経験したことがある人です。もちろん未経験から挑戦することもできます。建築積算士は計算がメインの仕事なので、数学が好きな人や細かい作業が好きな人、粘り強い人に向いています。
建築積算士とは?仕事内容や資格取得のメリット・試験概要も解説
積算とは?見積もりとの違いや業務の流れ・必要なスキルなども解説
【まとめ】建築積算士試験は建設業界の経験があれば難易度も高くない!取得してスキルアップを目指そう
ここまで建築積算士の資格取得方法や、難易度について紹介してきました。難易度が高めの資格ではありますが、経験を十分積んで試験対策をしておけば、そこまで難しいわけではありません。年に1度しか試験は行われないので、十分時間を取って勉強するべきです。資格を取得することで、転職をするときや採用してもらったときの初任給も優遇してもらえるでしょう。
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