軟弱 地盤とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

軟弱地盤とは?

「軟弱地盤」とは、文字通り、地盤(土地の下部にある土や岩の層)が柔らかく、十分な強度や耐久性を持たない状態を指します。これは建築物やインフラを建設する際に、多くの問題を引き起こす可能性があるため、特別な注意が必要です。

軟弱地盤の主な特徴と問題点:

沈下: 軟弱地盤上に建物や構造物を建設すると、その重さにより地盤が沈下する可能性が高まります。

液状化: 地震の際に、水分を多く含む軟弱地盤は「液状化」という現象を引き起こすことがあります。これは、地盤内の土粒子が緊密に詰まっている状態から、水と混ざって液体のような状態になることを指します。この結果、上部の建物や構造物が傾く、または崩れる危険性があります。

建築コストの増加: 軟弱地盤上に安全に建築するためには、地盤改良や基礎工事の強化など、追加の作業が必要となる場合が多く、これにより建築コストが増加します。

建設業界では、軟弱地盤の存在を事前に特定し、適切な工法や設計変更を行ってこれらの問題を回避または緩和することが求められます。地盤調査は、このようなリスクを特定し、適切な対策を計画するための重要なステップとなります。

簡単に言うと、「軟弱地盤」とは、十分な強度を持たない柔らかい地盤のことを指し、建築物やインフラの建設に際して様々な問題やリスクを引き起こす可能性があるため、注意が必要です。