岩盤 硬さとは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

建設業界における「岩盤」と「硬さ」に関する説明を行います。

「岩盤」とは?
岩盤は、地表の下に存在する硬い岩の層を指します。土の層の下にある、固く、一般的には変形しにくい岩石の部分です。都市や建築の計画段階で、特に基礎工事やトンネル工事を行う際、岩盤の深さや特性は非常に重要な考慮点となります。

「硬さ」とは?
岩盤の「硬さ」は、岩石の抵抗性や強度を示す指標です。硬さが高ければ、岩石は変形しにくく、強い力を受けても破壊されにくいことを意味します。硬さは、いくつかの試験方法によって測定され、その結果は建設プロジェクトの設計や実施において考慮されます。

なぜ「岩盤の硬さ」が重要なのか?

 

  • 基礎工事: 建物や構造物の基礎は、岩盤の上に設置されることが多いです。岩盤が硬い場合、基礎は安定しており、地盤沈下のリスクが低減されます。 
  • トンネル工事: 硬い岩盤を掘ることは、柔らかい土壌を掘るよりも技術的に難しく、時間もかかることがあります。しかし、一度掘られたトンネルは、硬い岩盤の中で非常に安定しています。 
  • 地盤リスク: 地震や豪雨などの自然災害時に、岩盤の硬さは土砂崩れや地滑りのリスクを影響します。 

岩盤の硬さは、岩石自体の硬さと割れ目や風化の度合い、断層や破砕帯の有無など複数の要素に依存しています。一般的に岩盤は、軟岩、中硬岩、硬岩の三つの階級に分類されます。

近年では弾性波試験が使用され、岩盤の硬さをより正確に評価することが可能となりました。