【2023年最新】常用請求書とは?書き方を徹底解説します!

一人親方の皆さんは請求書を書く機会も多いですよね。でも「常用請求書って?」「請求書のルールを知りたい」「請求書を作成するのは大変」と思う方もいるのではないでしょうか。

請求書は重要な書類ですが毎回一から作成するのは大変です。今回は常用請求書とは何か、また請求書の書き方について詳しく解説していきます。ぜひ最後までお読みいただき、参考にしてみてください。

一人親方の常用請求書とは

まず常用請求書とは何でしょうか。

常用とは、決まった時間に仕事に行くと、報酬が支払われる仕組みのことです。一人親方は基本的に請負契約で契約をすることとなります。しかし、常用契約で契約をしている一人親方もいるかもしれません。

ただ、一人親方が常用契約を締結することは法律で禁止されています。一人親方が常用契約を結んでしまうと、派遣という形で労働することとなります。建設業では、派遣社員が勤務することは禁止されているため、違法行為となってしまいます。

契約をする際は、請負契約で契約をすることをおすすめします。

一人親方の請求書の書き方

では一から請求書を作成するにはどんな項目を入れるべきでしょうか。一つずつ見ていきましょう。

請求書に必ず書くべき5項目

まずは請求書に必須の5項目を知り、正しい請求書を作成できるようにしましょう。

①取引年月日

取引を行った年月日を正確に記入しましょう。1ヶ月のうち取引が複数回ある場合、締め日を同じ日にまとめることがあります。その際は締め日の扱いはどうするか事前に確認しておきましょう。

②請求書の宛先にあたる事業者の氏名または名称

請求先には会社名、氏名を左上に記載してください。会社名には「御中」、個人名には「様」をつけ、正式名称で書きます。

③発行者の氏名または名称

発行者は右下に記載します。会社名、氏名、住所、電話番号が必要です。基本的に会社名もしくは氏名の横に押印します。

④取引内容

取引内容には「品名・単価・数量・金額」の項目を分かりやすく記載します。

⑤請求金額(税込)

④の左上に請求金額を税込で記載します。請求金額は取引した小計に消費税を含めた合計の金額です。源泉徴収がある場合、合計額から源泉徴収分を引いた額になります。

請求書に記載した方がいい12項目

次に請求書に記載した方がいい12項目を見ていきましょう。どんな項目があると分かりやすい請求書になるのか簡単に説明します。

①題目

上部中央に「請求書」と記載します。分かりやすくするために大きめの文字にしましょう。

②請求書の通し番号

請求書の通し番号があると管理しやすいです。もし請求書と見積書に同じ通し番号を付与していれば、二つの書類が紐づけられます。検索する際にも便利なので、書類の確認にも役立つでしょう。

③取引内容の納品数量

取引内容の納品数量を正しく記載しましょう。数えるのが難しい時は「一式」と記載してください。

④単価

数量の横に単価を記載しましょう。単価は取引に対する金額を表し、税抜で記載してください。

⑤税抜金額

税抜金額は単価×数量で計算します。取引ごとに算出し、数字に誤りがないか確認してください。単価が空欄で数量が一式のものは、金額だけ記載しましょう。

⑥値引き金額(ある場合のみ)

もし値引きがあれば「マイナス数字」で記載しましょう。取引内容の下に値引きの行を作成し、単価の欄に数字を書いてください。

⑦小計

小計は取引内容の合計金額です。これに消費税や源泉徴収税は含まれていません。小計は取引内容の右下に記載してください。

⑧消費税

小計にかかる消費税を記載します。基本は小数点以下の端数は切り捨てますが、会社によって異なることもあるので、請求先にも事前に確認しておきましょう。

⑨源泉徴収税

源泉徴収は所得税の前払いのことです。源泉徴収を記載するかどうかは契約形態によって変わるので、源泉徴収の有無を請求先に確認する必要があります。

⑩振込先

振込先には「金融機関名・支店名・口座種別・口座番号・口座名義」の情報を記載しましょう。

⑪支払い期限

支払い期限は明確に決めておきましょう。ただ請求書で決めるのではなく、双方合意の上で決定した支払い期限を記載します。

⑫備考

上記の内容に補足したいことがあれば備考欄に書きましょう。

一人親方の請求書専用のテンプレートはあるのか?

一人親方の請求書といってもテンプレートはあるのでしょうか。一人親方が使う機会が多い常用請求書であっても一般的な請求書と変わりません。

そのため様々なテンプレートがありますし、手書きの請求書を用意しても大丈夫です。次の段落で請求書を作成する方法をいくつか紹介します。

一人親方の請求書の作成方法は?

一人親方の請求書の作成方法について詳しく見ていきましょう。上記に挙げた例の他に様々な作成・利用方法があるので、ぜひ参考にしてみてください。5つ紹介するので、自分に合ったものを使用すると良いでしょう。

請求先で用意されているフォーマットで作成する

請求先でフォーマットを用意していることもあります。せっかく請求書を作成しても、請求先と形式が合わなければ受領してもらえないかもしれません。無用な作業を減らす為にも、あらかじめ決められたフォーマットがないか確認しておくと良いでしょう。

会計ソフトを利用して作成する

会計ソフトを利用するのも一つの手です。操作が簡単なので、見積書と併せて作成できます。

請求書のテンプレートをネットでダウンロードする

一から作成するよりテンプレートを利用する方が簡単です。ネット上に無料でダウンロードできるものも多いので、自分に合う請求書を探してみましょう。

ExcelやWordなどで自分でフォーマットを作成する

普段からExcelやWordを利用しているなら、自分で請求書のフォーマットを作成してみても良いでしょう。

市販されている請求書で作成する

請求書を手書きで作成する方法もあります。紙の請求書は文具店や100円均一ショップなどで入手できます。手書きする分、手間はかかりますが、データの改ざんを防止できるでしょう。

【まとめ】常用など一人親方の請求書の書き方をきちんと理解しましょう!

いかがだったでしょうか。今回は一人親方の常用請求書について解説しました。まずは請求書に必要な項目を理解することが大切です。

分かりやすい請求書を作成するには12の項目を入れるだけでなく、書き方にも気をつけましょう。また既存のフォーマットや請求書のテンプレートなどを利用する方法もあります。今回の記事を参考にしていただき、請求書の作成に役立ててみてください。