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- 洋上風力発電って言葉を最近よく聞くけど、どんなものなんだろう
- 洋上風力発電が普及するとなにかメリットはあるのだろうか
- 洋上風力発電設備はどのように建設するんだろう
などと疑問に感じたことがある方も多いのではないでしょうか。今回の記事では、洋上風力発電のメリット・デメリットや建設工事手順などについて解説していきます。
洋上風力発電とは
洋上風力発電とは、海の上に風車を建設し風力発電することです。陸上での風力発電開発が進み、適した土地が減っていることから、日本の広い海を利用した洋上風力発電が注目されています。陸上に比べると海上の方が風が強く、大きな風力を継続的に得られるということが洋上風力発電の特徴です。また、騒音問題や事故が起きてしまった際に、海上だと人的被害が少ないということも洋上風力発電の良さの1つです。
洋上風力発電が建設業界で注目される背景
洋上風力発電が建設業界で注目されるようになった背景には、脱炭素社会を目指して再生可能エネルギーの需要が高まっていることがあります。政府は2020年に「2050年カーボンニュートラル」を宣言しました。そのなかで、次世代の再生可能エネルギーとして土地を確保しやすく、コストも減らせるとして洋上風力発電が注目されています。
洋上風力発電の国際的動向
世界の風力発電設備容量は、2021年末の時点では837GWです。このうち、洋上風力発電の発電設備容量は、累積57GW、1年あたりでは21GWとなっています。前年と比べると、1年あたりの洋上風力導入量が7GWから21GWと、約3倍も増加しています。また、日本の2021年末における風力発電設備容量は、累積4.58GWです。2040年までに30GW〜45GWに上げるという目標が設定されているので、海外の企業からも期待されています。
洋上風力発電のメリット・デメリット
洋上風力発電のメリットには以下のようなことが挙げられます。
- 大規模・大量導入ができる
- 風の状況が良く、風の乱れも少ない
- 景観や騒音による影響が小さくて済む
一方で、海洋生物に悪影響を及ぼすのではないかと心配する声も存在します。また、日本と欧州では気象や海象条件に違いがあり、洋上風力発電で先立っている欧州の事例をそのまま適用できず、日本の気候に合う設計を見つけ出す必要があるなど、課題も少なくありません。
洋上風力発電設備の建設工事手順
ここでは、
- 基礎の設置手順
- 風車の設置手順
について解説していきます。
1.基礎の設置手順
洋上風力発電設備では、「着床式」と「浮体式」の2つの構造が選定されています。日本では、まず着床式基礎が成り立つ水深域で導入され、その後浮体式へ広げられていくことが予測されています。
基礎の設置手順は、以下の通りです。
- 重量物船によって基礎を搬入する。
- 基礎を保管し、組み立てる。
- SEP船によって基礎を設置する。
2.風車の設置手順
風車の設置には、SEPという自己昇降式の作業台船を使用します。これによって、海象条件を除外し、安定した足場を確保して作業できるのです。
風車の設置手順は、以下の通りです。
- 重量物船によってタワーを搬入する。
- タワーを保管する。
- SPMTによって資機材を移動する。
- タワーのプレアッセンブリ、ナセルの試運転を行う。
- SEP船にタワーなどを積み込む。
- SEP船によって風車を設置する。
洋上風力発電設備の建設が拡大することによる未来の可能性
洋上風力発電設備の建設が拡大することにより、様々な変化が起きることが予想されます。ここでは、
- 社会に起きる変化
- 洋上風力発電の導入により期待される未来
について解説していきます。
社会に起きる変化
日本では、10MW以上の風力発電所が環境省の環境影響評価法の対象になり、風力発電事業を始める前に、環境影響評価のために時間がかかるようになりました。このことが原因で、2012年からの数年間は風力発電の導入が低迷した期間がありました。しかし現在では、日本初の本格的な商業用洋上風力発電所の運転も開始されることから、状況は良くなっていると言えます。
洋上風力発電の導入により期待される未来
これまで、日本は世界的に見ると洋上風力発電の普及が遅れていました。しかし、脱炭素社会の実現に向けて再生可能エネルギーの需要が高まったことから、政府が洋上風力発電の建設に積極的に取り組むようになりました。また、洋上風力発電の拡大によって、運用やメンテナンスをする上で人手が必要になることから経済効果も期待できます。洋上風力発電は、日本では今後も本格化する成長産業であると考えられます。
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【まとめ】洋上風力発電設備の建設は普及の拡大が期待されている
この記事では、洋上風力発電のメリットやデメリット、建設工事手順などについて解説してきました。脱炭素社会を実現するためには、洋上風力発電の建設の普及が必要不可欠です。また、景観や騒音の影響を減らすことや、コスト削減、大規模・大量導入などのためにも、洋上風力発電設備の建設は、今後も普及の拡大が期待されています。
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