施工管理技士がやりがいを感じる瞬間6選や魅力・求められる能力を解説

「施工管理の仕事は大変そう…」「きついだけで楽しさはないのかな?」「自分に向いているのか不安…」

このような悩みを抱えている方は少なくありません。確かに施工管理は責任が重く、長時間労働になることもある職種です。しかしその裏には多くのやりがいや魅力が隠れています。

今回は施工管理技士がやりがいを感じる瞬間6選と、この仕事の魅力そして求められる能力について詳しく解説していきます。

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施工管理技士とは

施工管理技士は建設工事の現場において、計画から完成までの全工程を統括する専門職です。ここでは施工管理技士の主な仕事内容と現場における役割を詳しく解説します。

主な仕事内容

施工管理技士の主な仕事内容は建設工事全体を円滑に進めるための管理業務です。現場での監督だけでなく施工計画の立案から完成までの全工程を統括します。

具体的には4つの管理業務があります。

工程管理

建設工事において工期内での完成を目標に全体のスケジュールを管理する業務です。工事の各段階における作業日程の立案、必要な資材の調達時期の設定、現場の職人や作業員の配置調整を行います。

進捗状況を常に監視して遅れが生じた場合には迅速に調整を行うことで、予定通りの工期内完成を実現します。

安全管理

工事現場で作業員や第三者の安全を確保し、事故や労働災害を防ぐための業務です。安全教育の実施、保護具の着用義務付け、危険予知訓練、定期的な現場巡視などを通じて、作業環境の整備と安全意識の向上を図ります。

品質管理

設計図や仕様書通りの品質に建物が仕上がるよう確認・管理する業務です。指定された手順や材料で作業が行われているか、寸法や工法に間違いがないかを現場でチェックします。

原価管理

工事を予算内で完了させるために材料費や人件費などのコストを適切に管理する業務です。工事の進行に伴い発生する様々な経費を把握し、予算内に収まっているかを常に確認します。

役割

施工管理の主な役割は建設プロジェクトが設計図通りに進むよう監督することです。単に工事の進捗を見守るだけではなく、工期内に工事を完了させるために関係者と連携して調整を行うことも含まれています。

施工管理技士は「現場の司令塔」として建設プロジェクト全体を見渡す重要な存在です。設計図に基づいて工事が適切に進んでいるかを確認し、工程表に従って進捗状況を管理します。

発注者、設計者、現場の職人、下請け業者など多くの関係者とコミュニケーションを取り、それぞれの間の調整を行うことが不可欠です。関係者間の調整や問題解決を通じて、建設プロジェクト全体を成功に導く非常に重要な役割を担っています。

施工管理技士がやりがいを感じる瞬間6選

施工管理技士の仕事には日々の業務を通じて多くのやりがいを感じられる瞬間があります。ここでは多くの管理技士がやりがいを感じた瞬間を6つ紹介します。

チームの一体感を味わえたとき

施工管理の仕事ではチームの一体感を感じる瞬間が多くあります。

建設プロジェクトは施工管理者だけでなく、職人や下請け業者、発注者、設計者や資材メーカーなどが協力して進めるものです。現場の職人と信頼関係を築けると連携がスムーズになり、共にものづくりに取り組む仲間としての連帯感が生まれます。

厳しい工期や予期せぬトラブルを乗り越えてチーム全体で目標を達成した際には、強い達成感と共に一体感を味わえます。施工管理技士として働いていると多くの人々と協力しながら進めるため、チームとしての一体感を得られる瞬間が大きなやりがいとなります。

プロジェクトを完遂した達成感を得たとき

施工管理の仕事で最も大きなやりがいを感じるのは自分が担当した建設プロジェクトが完成したときです。長い期間をかけて計画し、困難を乗り越えてきた建物が形になる瞬間には何にも代えがたい達成感を得られるでしょう。

大規模な商業施設やインフラなど社会的に重要な建設物を完成させたときは、達成感はさらに大きくなります。さらに完成した建物は地図に載り、何十年も人々に利用され続けるものです。

自分の仕事が形として残り、多くの人に役立っていることを実感できるのも施工管理技士ならではの喜びです。

自身の成長を実感したとき

施工管理技士として働いていると、自身の成長を実感できる瞬間が数多くあります。日々の業務を通じて建築や土木に関する専門知識が自然と身につき、問題解決能力やコミュニケーション能力が磨かれていくのを感じられる人が多くいます。

現場での経験を積む中で、設計図の理解や施工方法の検証を繰り返すことで知識が深まります。新しい技術を取り入れて実践できるようになると大きな成長の実感につながります。

予期せぬトラブルに直面した際には冷静に状況を分析し、適切な対策を講じることで問題解決能力が向上します。

顧客から感謝の声をかけられたとき

施工管理の仕事ではお客様から直接「ありがとう」という言葉をいただける瞬間が何よりの喜びとなります。念願のマイホームが完成したお客様から感謝の言葉をかけられたとき、その喜びはひとしおです。

商業施設や病院などの完成時に顧客から感謝されたときも、大きな達成感を味わえます。橋が開通して移動時間が短縮されたり、商業施設ができて買い物が便利になったりと、人々の暮らしを豊かにしていることを実感できるのも魅力です。

社会貢献を実感できたとき

自分が手がけた建設物が人々の暮らしを支えていることを実感できる瞬間があります。道路や橋、学校や病院など、自分が管理した工事によって完成した建造物が実際に利用されている様子を目にしたとき、社会への貢献を肌で感じられるでしょう。

自分が携わった道路を多くの人が通勤や通学で利用している光景や、建設に関わった商業施設が地域の人々で賑わう様子を見ると、仕事が形として残り社会の役に立っていることを実感できます。災害復旧工事に携わることで人々の安全な生活を取り戻すお手伝いをしたり、将来の世代にも利用される建造物を創り上げたりすることは施工管理者としての大きな誇りとなります。

高評価を得たとき

施工管理の仕事では努力や成果が目に見える形で評価されることが大きなやりがいとなります。設計図や仕様書に沿って安全基準や品質を満たした建物を工期内に無事完成させることができれば、上司や顧客からの高い評価につながります。成果が目に見えて分かりやすいため、自分の実力や頑張りが直接評価に反映されやすいのが特徴です。

評価が高まると、規模の大きなプロジェクトや重要な役割を任されるようになり、責任は増しますがそれだけやりがいも大きくなります。工期の厳守や事故件数の削減などの成果に応じて、成果報酬が別途支給される会社もあります。

施工管理の仕事に就く魅力

施工管理の仕事には他の職種では得られない多くの魅力があります。建設プロジェクトの中心的な役割を担い、現場を指揮するリーダーシップを発揮できる点や、多くのプロジェクトに携わることで幅広い経験を積める点が挙げられます。

ここでは施工管理の仕事につく魅力を5つ紹介します。

リーダーシップを発揮できる

施工管理の仕事では現場のリーダーとしての役割を担えることが大きな魅力の1つです。建設プロジェクトには多くの専門業者や職人、協力会社などの方々が関わりますが、施工管理者はその全体をまとめる司令塔として活躍します。

現場では工程管理や安全管理、品質管理などを通じてプロジェクト全体を把握し、計画通りに工事が進むよう指揮・監督する役割を担います。作業員や協力会社と連携しながら1つの目標に向かってチームをまとめ上げる過程で、自分の判断や行動が直接結果に反映されることにやりがいを感じられるでしょう。

設計者やクライアント、行政機関などの関係者との調整役としても重要な役割を果たします。予期せぬトラブルが発生した際には冷静に状況を分析し、迅速かつ適切な判断を下して解決に導くことも施工管理者の重要な仕事です。

様々な規模のプロジェクトに携われる

施工管理の仕事の魅力として、多種多様な建設プロジェクトに関わる機会があることが挙げられます。住宅や商業施設などの建築物から、道路や橋などのインフラ整備まで、幅広いプロジェクトに携わることができます。

様々な規模のプロジェクトを経験することで現場特有の課題や技術に触れ、幅広い知識と実践的なスキルを習得可能です。大規模なプロジェクトに参加した際には、社会基盤に大きな影響を与える仕事に関わっているという誇りと達成感を味わえます。

目に見える形で成果が残る

施工管理の仕事の大きな魅力は自分が携わったプロジェクトが目に見える形で残ることです。建物や道路などの建設物は完成後も長く存在し続け、多くの人々の生活を支えるものです。何もない土地から建物が立ち上がり、完成を迎えたときには言葉では表現できないほどの達成感を味わえます。

自分が管理した建築物が地図に載ったり、多くの人に利用されたりすることで社会貢献を実感できます。完成した建物を見るたびに「頑張って良かった」と感じられることも施工管理ならではの喜びです。

資格の取得やスキルアップが昇給につながる

施工管理の仕事では資格取得やスキルアップが直接昇給やキャリアアップにつながる大きな魅力があります。特に施工管理技士の資格は技術力と知識を証明するものとして高く評価されます。

多くの建設会社では資格手当が支給され、試験費用の補助や合格祝い金、研修制度などの支援制度も充実しています。資格を取得することで、より大規模なプロジェクトを担当できるようになり、責任ある立場に就くチャンスも広がります。

需要が安定している

施工管理の仕事の大きな魅力は安定した需要があることです。建設業界では新しい建物の建設だけでなく、古い建物の建て替えや補修工事も常に行われているため、将来にわたって高い需要が見込まれています。特に道路や橋などの公共インフラは社会生活に不可欠なものであり、これからもなくなることはないでしょう。

施工管理技士の仕事は社会の基盤を支える重要な役割を担っており、景気に左右されにくい安定性があります。

給料が高い傾向にある

施工管理の仕事は給与水準が高い傾向にあることが大きな魅力の1つです。建設業全体の平均年収は491万円と日本人の平均年収436万円を上回っています。施工管理に携わる方の給与は一般的に正社員で450万円以上とされており、業界内でも高水準となっています。

大手ゼネコンなどでキャリアを積めば年収1,000万円を超えるケースもあり、努力や実績が直接収入に反映される仕組みは、施工管理ならではのやりがいといえるでしょう。

施工管理の仕事できつい部分

施工管理の仕事は、多くのやりがいや魅力がある一方で、きついと感じる部分も存在します。具体的に5点挙げて解説します。

労働時間の長さ

施工管理の仕事が「大変」「激務」といわれる理由の1つが長時間労働です。工期内に現場を完成させるという使命があり、突発的なトラブルへの対応や工程の遅れを取り戻すために残業や休日出勤が発生することも少なくありません。

重い責任

施工管理は「現場の司令塔」として工事全体の管理を担当するため、責任が非常に重いです。工程・安全・品質・コストの「4大管理」を一手に引き受け、現場が期日までに完成するよう全体を指揮する立場にあります。1つの判断ミスが工事全体に影響を及ぼす可能性があり、常に緊張感を持って業務に取り組む必要があります。

複雑な人間関係

施工管理がきついといわれる理由の1つに「人間関係が複雑」なことが挙げられます。職人、協力会社、発注者などと関わり、意見や要望の調整が必要です。

突発的なトラブル対応

施工管理の仕事では突発的なトラブルや予想外の問題が日常茶飯事です。天候不良による作業の遅延、資材の納入遅れ、予期せぬ地盤の状況などに対して迅速かつ柔軟に対応する必要があります。

マルチタスクの必要性

施工管理の仕事では多くの業務を同時に進める必要があります。現場の進捗状況を確認しながら資材の発注を行い、さらに発注者への報告書や検査記録書を作成するなど、複数の業務を並行して進めることが求められます。

施工管理技士に求められる能力

施工管理技士は建設プロジェクトの成功を支える重要な役割を担っています。そのため現場での円滑な運営を実現するために求められる能力があります。

ここでは、施工管理技士に必要な3つの能力を解説します。

対話力

施工管理の仕事では対話力が非常に重要な能力の1つです。現場では多くの関係者と連携する必要があるため、円滑なコミュニケーションが欠かせません。

具体的には工事の計画段階から完了まで関係者との打ち合わせや調整、現場の職人へ作業内容や安全に関する指示が挙げられます。上司や発注者への進捗報告、問題発生時の関係者との協議や工程変更などの交渉も重要な業務です。

対話を円滑に進めるためには相手の話をしっかり聞く力、自分の考えを分かりやすく伝える力、関係者間の調整力、相手への共感力が大切です。高い対話力を持つことで、チームワークが向上し、プロジェクトを成功に導けます。

調整力

施工管理の仕事において調整力はプロジェクトを円滑に進めるために欠かせない能力です。現場では相手の意見や要望を理解してバランスを取りながら調整していく力が求められます。

例えば、工期が遅れそうな場合には作業計画を見直し、関係業者との間で作業順序や人員配置を調整する必要があります。予期せぬトラブルが発生した際にも、柔軟に対応して工期への影響を最小限に抑えることが重要です。

対応力

施工管理の現場では、予期せぬトラブルが日常的に発生します。天候の急変による作業中断、資材の納期遅延、設計図の不備、現場での事故、近隣住民からのクレームなどの問題に直面することがあります。施工管理技士には、常に冷静に状況を把握して迅速に適切な判断を下す対応力が求められます。

また、工事中に設計変更が発生した際には新たな計画を立て直し、関係者全員に周知することも重要です。安全管理や品質確保のためには、状況に応じて作業の中止判断や是正措置の実施も求められます。

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【まとめ】施工管理技士はやりがいや魅力が豊富!興味があれば挑戦しよう

施工管理技士は建設工事の現場において計画から完成までの全工程を統括する専門職です。主な業務は「四大管理」と呼ばれる工程管理、安全管理、品質管理、原価管理を担当します。

求められるスキルとしては、コミュニケーション能力、リーダーシップ、問題解決能力、危機管理能力、スケジュール管理能力などが挙げられます。現場では多くの関係者と連携を取りながら予期せぬトラブルに対応する必要があるため、臨機応変な対応力も重要です。
施工管理の魅力はリーダーとして現場を指揮できること、自分の仕事が形として残ること、需要が安定していること、給与水準が高いことなどが挙げられます。

労働時間の長さや責任の重さなど大変な部分もありますが、大きなやりがいを感じられる仕事であるため興味を持たれた方はぜひ挑戦してみてください。

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