鑿おすすめランキング15選!選び方や正しい使い方なども解説

鑿 おすすめ

木材の穴あけや彫刻といった切削加工に鑿(ノミ)が必要な場面があります。目的や用途に応じて適した鑿を選ばないと、効率の良い作業ができません。また、鑿の刃先は破損したり錆び付いたりしやすいので、正しく使用・メンテナンスすることが大切です。本記事では、おすすめの鑿15選、鑿の選び方、使い方、保管方法を解説します。

鑿とは

鑿(ノミ)は、木材を切り削るために用いる工具です。他にも穴を開けたり、彫刻したりできます。柄の後端を木槌やハンマーなどで叩きながら切削加工することが多くあります。繊細な装飾を施すために用いられる彫刻刀とは異なるので、用途や目的に合わせて使い分けましょう。金属製の刃に木製の柄が付いている鑿が一般的です。

鑿の選び方

鑿を選ぶ際には、鑿の種類と刃の幅を確認しましょう。それぞれの内容を解説します。

種類から選ぶ

鑿には主に以下の3種類があります。目的や用途に応じて使い分けることが大切です。

  • 平ノミ
  • 丸ノミ
  • 三角ノミ

それぞれの特徴を解説します。

平ノミ

平ノミは、刃裏が平らな鑿です。刃の形が付いている面が刃表です。平面や凸部を削ることに用いられます。最も一般的な鑿です。

丸ノミ

丸くカーブした刃が取り付けられた鑿を丸ノミと呼びます。凹凸部や外周部を削ることに用いられます。丸ノミの種類は、内側が裏刃である内丸鑿と外側が裏刃の外丸鑿の2つです。内丸鑿は器状の材料の内側を彫る作業に向いています。一方で外丸鑿はまっすぐ彫る作業に適しており、内丸鑿のようにすくって彫ることはできません。

三角ノミ

三角ノミは、刃がV字型の鑿です。細かい線や鋭い溝を彫る作業に向いています。三角ノミの刃先は鋭く尖っているので、取り扱いに十分な注意が必要です。

刃幅から選ぶ

鑿を購入する際は、刃幅を確認しましょう。刃幅の単位は「分(ぶ)」で表され、1分=約3mmです。刃幅が3~42mm(1~14分)程度の鑿が多く市販されています。刃幅が15mm以下の場合は1.5mmごと、15mm以上の場合は3mmごとに大きくなる鑿が一般的です。

目的や用途に合わせて、適した刃幅の鑿を選びましょう。

鑿おすすめランキング15選!

本記事がおすすめする鑿は以下の15個です。

  1. 高儀(Takagi) M&M 木工用 のみ 3本組
  2. 角利(KAKURI) 追入のみ 3本組
  3. Amazonベーシック 木工用ノミセット
  4. 近与(KONYO) SUN UP 木工用のみ 11599 3入
  5. EZARC のみ セット 6本組 木工用
  6. 伝匠 木彫細工のみ 丸 24mm
  7. 角利産業(Kakuri Sangyo) 木彫細工のみ 赤樫柄 三角 9mm
  8. 伝匠 木彫半月(半円)ノミ 桐箱入
  9. 角利(KAKURI) プロホビー 彫刻刀のみ 三角刀
  10. 与板利器 利一 追入のみ 3本組
  11. HANDSCREAFT 与板利器(Yoitariki)桜日本 追い入れのみ 24mm
  12. Yoita 追入のみ 袋入 15mm
  13. 嵯峨 追い入れのみ 12mm
  14. 小山刃物製作所 モクバ印 大工のみ 追入 俊弘丸 24mm H124
  15. M-SK11 木成のみ(差のみ) 42ミリ

それぞれの特徴を解説します。

1.高儀(Takagi) M&M 木工用 のみ 3本組

価格:¥1,207(税込)
種類:平ノミ
刃幅:9mm、15mm、24mm
サイズ:31×13.4×3.5cm
重さ:590g
簡単な説明
高儀(Takagi)の平ノミ3本セットは、コストパフォーマンスに優れた鑿セットです。柄が樹脂製で、ハンマーで叩くところは金属製なので、かつら落としをせずに使い始められます。安価なので、初心者に適しているでしょう。9mm、15mm、24mmとポピュラーな刃幅が揃っているので、どの刃幅が目的や用途に適しているのかわからないときにも便利です。

2.角利(KAKURI) 追入のみ 3本組

価格:¥5,327(税込)
種類:平ノミ
刃幅:9mm、15mm、24mm
サイズ:25.4×9.7×3.4cm
重さ:‎472g
簡単な説明
角利(KAKURI)の平ノミ3本セットは、お手頃な価格ながらも本格的な鑿セットです。角利産業は1946年に創業した、歴史のある日本の大工道具メーカーです。鑿以外にも小刀や金槌といった様々な大工道具を取り扱っています。9mm、15mm、24mmの定番の刃幅が揃っているので、様々な場面で役立つでしょう。

3.Amazonベーシック 木工用ノミセット


価格:¥3,573(税込)
種類:平ノミ
刃幅:6mm、13mm、19mm、25mm、32mm、38mm
サイズ:28.96×23.5×7.11cm
重さ:2.45kg
簡単な説明
Amazonのプライベートブランドである「Amazonベーシック」から、平ノミ5本セットが販売されています。13mm、19mm、25mmの定番の刃幅以外に、細めの6mm、太めの32mmと38mmが含まれており、様々な用途や目的で活用できるでしょう。砥石だけでなく、鑿の刃先を研ぐ際に角度を固定できるホーニングガイドも付属しています。

4.近与(KONYO) SUN UP 木工用のみ 11599 3入


価格:¥1,650(税込)
種類:平ノミ
刃幅:9mm、15mm、24mm
サイズ:27.8×12.9×3.5cm
重さ:480g
簡単な説明
近与(KONYO)の平ノミ3本セットもコストパフォーマンスに優れた鑿セットです。高儀の平ノミ3本セットと同様に、柄が樹脂製で、ハンマーで叩くところは金属製です。かつら落としをせずに、手軽に使い始められます。9mm、15mm、24mmのベーシックな刃幅が揃っているので、適した刃幅がわからない初心者におすすめします。

5.EZARC のみ セット 6本組 木工用

価格:¥5,980(税込)
種類:平ノミ
刃幅:6、10、12、16、20、25mm
サイズ:‎29×3.8×23cm
重さ:1.18kg
簡単な説明
EZARCの平ノミ6本セットは、コストパフォーマンスに優れながらも本格的な鑿セットです。10、16、25mmの定番の刃幅以外に、6、12、20mmの刃幅が含まれているので、細かく使い分けたいときに活躍するでしょう。柄はラッカーコーティングされたブナ材でできています。高級感のある木箱に入れて保管・持ち運びできます。

6.伝匠 木彫細工のみ 丸 24mm

価格:¥1,982(税込)
種類:丸ノミ
刃幅:24mm
サイズ:22.5×5×3.1cm
重さ:110g
簡単な説明
伝匠の丸ノミは、本格的な大工道具です。刃には耐久性に優れた安来鋼、柄にはオークウッド材が用いられています。曲面の荒削り作業に適しています。一般的な丸ノミよりも柄が短めに作られているので、細かい作業も容易でしょう。同じシリーズで、6mm、9mm、15mmも販売されているので、用途や目的に適した刃幅の丸ノミを選びましょう。

7.角利産業(Kakuri Sangyo) 木彫細工のみ 赤樫柄 三角 9mm

価格:¥2,700(税込)
種類:三角ノミ
刃幅:9mm
サイズ:‎22×5.6×2.9cm
重さ:‎95.2g
簡単な説明
品質に定評のある角利(KAKURI)の三角ノミもおすすめの鑿の1つです。カービングや装飾彫りといった繊細な作業で活躍します。硬度が高いハイカーボンバナジウム鋼が刃に使われているので、快適に彫り作業を進められるでしょう。柄は赤樫製です。使用する前に、柄についている金属製の輪を下に落とす「かつら落とし」が必要です。

8.伝匠 木彫半月(半円)ノミ 桐箱入

価格:¥16,784(税込)
種類:丸ノミ
刃幅:-
サイズ:22.6×3.6×3.2cm
重さ:233g
簡単な説明
伝匠の木彫半月(半円)ノミは、本格的な鑿です。刃には丈夫な安来鋼が用いられています。霧箱に収められており、高級感があります。

9.角利(KAKURI) プロホビー 彫刻刀のみ 三角刀

価格:¥1,368(税込)
種類:三角ノミ
刃幅:-
サイズ:22.3×6.7×2.8cm
重さ:62g
簡単な説明
角利(KAKURI)の木材、石膏、プラスチック、ゴムなどの彫刻に使える三角ノミもおすすめの1つです。かつらは付いていませんが、柄の後端まで金属が伸びている貫通タイプなので、木槌やソフトハンマーなどで叩いて使えます。コンパクトなので、細かい作業に向いているでしょう。同じシリーズで、平ノミや丸ノミも販売されています。

10.与板利器 利一 追入のみ 3本組

価格:¥2,566(税込)
種類:平ノミ
刃幅:9mm、15mm、24mm
サイズ:‎27×11.5×3.4cm
重さ:430g
簡単な説明
与板利器工業のブランドである利一の3本組平ノミセットは、安価で入手しやすい鑿セットです。9mm、15mm、24mmのオーソドックスな刃幅の平ノミが揃っています。安価ながらも、炭素鋼製の刃、木製の柄にかつらが付いています。コストパフォーマンスに優れており、どの刃幅の鑿が適しているかわからない場合に活躍するでしょう。

11.HANDSCREAFT 与板利器(Yoitariki)桜日本 追い入れのみ 24mm

価格:¥978(税込)
種類:平ノミ
刃幅:24mm
サイズ:29×7.1×3.7cm
重さ:170g
簡単な説明
与板利器工業のブランド桜日本の平ノミです。炭素鋼製の刃、かつらが付いた木製の柄のある鑿をお手頃に購入できます。同じシリーズで、24mm以外に9mmと15mmが市販されています。24mmだけでは不足したときに他の刃幅の鑿を買い足せることも魅力です。パッケージ裏面にかつら落としの方法や鑿の打ち方などが丁寧に図解されているので、参考にしましょう。

12.Yoita 追入のみ 袋入 15mm

価格:¥988(税込)
種類:平ノミ
刃幅:9mm、15mm、24mm
サイズ:‎27×11.5×3.4cm
重さ:430g
簡単な説明
10.「与板利器 利一 追入のみ 3本組」と同タイプの鑿を単体で購入できます。用途や目的に適した刃幅がわかっている場合や、セットのうち1本が破損してしまった場合などに、単体での購入が便利です。

13.嵯峨 追い入れのみ 12mm


価格:¥2,324(税込)
種類:平ノミ
刃幅:12mm
サイズ:29.5×7.2×3.6cm
重さ:200g
簡単な説明
与板利器工業には、他のブランドである嵯峨の平ノミもあります。刃に高級刃物鋼、柄に樫材が用いられています。与板利器のブランド利一や桜日本の鑿と同様の形状です。

14.小山刃物製作所 モクバ印 大工のみ 追入 俊弘丸 24mm H124

価格:¥6820(税込)
種類:平ノミ
刃幅:24mm
サイズ:‎9×4×1.2cm
重さ:160g
簡単な説明

小山刃物製作所のモクバ印の平ノミは、仕事の現場で活躍する、品質の高い鑿です。株式会社小山刃物製作所は1933年に鑿の製作所として創業し、モクバブランドで高品質の大工道具を製造し続けています。刃には強靭な安来鋼、柄には打撃に強い赤樫が使われています。職人の道具として長く現場で使い続けたい人におすすめします。

15.M-SK11 木成のみ(差のみ) 42ミリ


価格:¥9,476(税込)
種類:平ノミ
刃幅:42mm
サイズ:‎43×10×3.6cm
重さ:352g
簡単な説明
用途や目的によっては、SK11の刃幅42mmという大きめの平ノミが活躍します。SK11は、大工道具や電動工具の総合商社である藤原産業株式会社のブランドです。刃は鋼製、柄は木製です。かつらが付いておらず、ハンマーで叩いて掘ることには適していません。ハンマーで叩いて掘ることが難しい深い穴を掘る際に役立つでしょう。

鑿の正しい使い方

鑿を使う前にかつら落としをすることが重要です。かつら落としの方法、基本的な使い方を解説します。

使う前のかつら落とし

鑿の柄の後端には、木槌の衝撃から鑿を守るために、「かつら」と呼ばれる鉄製の輪が付いています。鑿を使い始める前に、「かつら落とし」をしましょう。かつら落としをしないと、作業のたびにかつらが脱落して、鑿が破損するかもしれません。

かつら落としの手順は以下のとおりです。

  1. 金槌や万力などを使ってかつらを外す
  2. かつらの下部分を広げるようにやすりで削る
  3. 段差がなくなるよう柄を平らに削る
  4. 改めてかつらをはめ込む
  5. かつらの周りを金槌で叩き、柄の先端から2~3mm程度落とす
  6. 丸くなるように柄の先端の隅を叩く

使い方

鑿を使って木材に四角形のホゾ穴を作る手順は以下のとおりです。

  1. ホゾ穴の寸法線の2mm程度内側に、刃裏を外側に向けて垂直に鑿を立てる
  2. 金槌で叩いて縁に沿って切り込みを入れる
  3. 鑿を60度程度内側に傾け、切り込みに向かって叩いて少しずつ掘り起こす
  4. 手順4を繰り返して目的の深さまで掘る
  5. 縁の線に刃裏を合わせてホゾ穴の大きさを寸法通りに仕上げる

一度に大きく掘るのではなく、少しずつ掘ることで、失敗を防げます。鑿の刃で怪我をしないよう気を付けましょう。

さらに、柄を金槌で叩いて使う際、手や指を誤って叩かないよう、注意してください。

鑿の研ぎ方

鑿を研ぐ手順は主に以下のとおりです。

  1. 裏打ち
  2. 裏押し
  3. 荒研ぎ・中研ぎ
  4. 仕上げ

それぞれの内容を解説します。

1.裏打ち

「裏打ち」は、鑿の刃先を裏側に曲げて裏の平面を出しやすくする作業です。金床の上に斜めに刃を当て、金槌で刃を叩きます。強く叩くと刃が割れてしまうので注意が必要です。

また、刃の先端は非常に薄いため、金槌で叩くと欠けてしまいます。鑿の刃先から3分の2程度を叩きましょう。冬場は鋼が割れやすいため、人肌に温めてから裏打ちをしてください。

2.裏押し

「裏押し」と呼ばれる作業で、刃裏を研ぎます。金盤(かなばん)と金剛砂(こんごうさ)を用います。裏押しの手順は以下のとおりです。

  1. 金盤の上に金剛砂を少量出し、水を2~3滴垂らす
  2. 金剛砂と水を金盤にのばし広げる
  3. 鑿の刃先に重心をかけ、金盤全体を使って刃裏を研ぐ
  4. 刃裏から見て刃先が平らになるまで、金剛砂と水を追加しながら研ぐ
  5. 刃裏が鏡のようになれば完成

3.荒研ぎ・中研ぎ

「荒研ぎ」、「中研ぎ」作業で刃表を研ぎます。水分を含ませた砥石を用います。泡が出なくなるまで砥石を水に漬けてください。

準備した砥石に刃先を当て、砥石全体を用いて研ぎます。刃先を指で押さえながら研ぐと失敗が減るでしょう。刃の角度が重要なので、刃を立てすぎても寝かせすぎてもなりません。慣れない頃は、刃物の角度を測る専用の定規があると便利です。

4.仕上げ

最後に1000番の砥石で刃先を研いで仕上げます。刃先に爪を立てた際に引っかかれば研ぎは完了です。刃を十分に研ぎ終えると、刃先が薄く裏返った「返し」が生じます。改めて刃裏を研いで返しを取り除いてください。

鑿の保管方法

刃が錆びないように水分や汗を十分に拭き取り、錆止め油を付けて保管することが大切です。刃先に布を巻いたりケースに入れたりして、刃先に水分や汚れが付着しないようにしましょう。

湿気がこもりにくい木箱に保管することをおすすめします。高温・多湿を避け、気温の変化が少なく、風の通りが少ない場所に保管しましょう。

【まとめ】素材のサイズに合わせた鑿を選び作業効率を向上させよう!

おすすめの鑿15選、鑿の選び方、使い方、保管方法を解説しました。鑿は木材の穴あけや彫刻といった切削加工に活躍します。目的や用途に応じて適した種類、刃幅の鑿を選ぶことが大切です。また、使い始める前に「かつら落とし」をし、定期的に刃先を研ぐことで、長く鑿を使用できます。ぜひ本記事を参考に、鑿を選んでみてください。

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