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バイクや自動車をはじめ様々な機械で使用されているネジは、使用状況や経年劣化により異物が付着します。ネジがうまく入らないという経験がある人は多いのではないでしょうか。
今回は、ネジ山の損傷を修正するタップ・ダイスについて解説します。選び方や使い方とともに、タップ・ダイスおすすめランキング10選もご紹介します。
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タップ・ダイスとは
タップとは、雌ネジを作る棒状の工具で、主にネジ切り作業に使用します。一方、ダイスは雄ネジを作る丸型や六角型の工具です。ネジの損傷具合を修正したり、ネジの異物を除去したりする際に用います。
傷んで違和感のあるネジをそのまま使い続けると、いつかトラブルが生じかねません。スムーズかつきれいに仕上げるために必要な工具です。
タップ・ダイスの選び方
ネジの豊富な種類に合わせて、タップ・ダイスの種類も豊富です。実店舗やネット販売のどちらで探すとしても、自分の用途や目的をきちんと明確にして選ぶようにしましょう。せっかく購入しても使えなかったという事態が生じるケースがあるためです。
どのような視点で選べばよいか、下記項目の情報を参考にしてみてください。
セットから選ぶ
ネジ山の修復作業には、タップとダイスの両方が必要な場合も少なくないため、タップ・ダイスのセット購入がおすすめです。
セット購入の注意点として、自分が使用したいサイズが入っているかをきちんと確かめることが大切です。例えば、安価なセットには国産車のバイクや自動車に使用するサイズが入っていない場合もあります。
サイズから選ぶ
必要なサイズを選ぶためにサイズの見方をマスターしましょう。タップ・ダイスのサイズ表記のMはネジ山の外径を、×マークの後の数字はネジ山の間隔(ピッチ)を表しています。
少しの違いでも使用できないため、おおよそで購入することは避けましょう。購入前に、ノギスとピッチゲージを使って必要なネジのサイズを測っておきましょう。
材質から選ぶ
一般的なタップ・ダイスは、ハイスピードスチール(HSS)またはタングステンスチールという材質です。
HSSの特徴は、高硬度・高耐摩擦性・高耐熱性で、金属材料の高速切削用です。
一方、タングステンスチールも耐摩耗性・耐熱性に優れていますが、連続作業や高い頻度での使用に適しているとはいえません。使用頻度をもとに検討してみましょう。
ダイスの形状から選ぶ
ダイスの形状は、丸型と六角型の2種類です。丸型ダイスは、ダイスハンドルまたはダイスホルダーに固定して使用します。ダイスハンドルの種類も多く、作業状況などにより使い分けが可能です。
六角型ダイスは、モンキーレンチなどで回せるためダイスハンドルを使用する必要がありません。滑りにくく、狭い場所での作業に向いています。
タップ・ダイスおすすめランキング10選!
ネジの種類に合わせたタップ・ダイスは選択肢が多く、サイズに注目してもどれを選べばよいか悩む人は多いのではないでしょうか。購入の際に参考にできるよう、タップ・ダイスおすすめランキング10選をご紹介します。
メーカーにより特徴が若干異なります。材質・形状などに注目し、作業環境や状況を想定しながら選んでみましょう。
1.Gunpla タップダイスセット
価格:2,200(税込)
材質:高品質合金工具鋼
ダイスの形状:丸型
サイズ:M3×0.5 M4×0.7 M5×0.8 M6×1.0 M7×1.0 M8×1.25 M9×1.25 M10×1.5 M12×1.75
重さ:660g
耐久性処理および熱処理加工を施しています。一般的な機械や機器に使用しているネジの修復に向いています。
2.STEELMIGHT 40PCS タップダイスセット
価格:3,580(税込)
材質:硬化合金鋼
ダイスの形状:丸型
サイズ:(粗)M3×0.5 M3×0.6 M4×0.7 M4×0.75 M5×0.8 M5×0.9 M6×1.0 M7×1.0 M8×1.25 M10×1.5 M12×1.75(細)M6×0.75 M7×0.75 M8×1.0 M10×1.25 M12×1.5
重さ:1.42kg
高強度および優れた耐久性が特徴で、鋳鉄・鋼・アルミニウム・銅など様々な材料に対応しています。
3.YANHAO タップダイスセット
価格:1,899(税込)
材質:ステンレス鋼
ダイスの形状:丸型
サイズ:M3×0.5 M4×0.7 M5×0.8 M6×1.0 M7×1.0 M8×1.25 M9×1.25 M10×1.5 M12×1.75
重さ:650g
高強度かつ耐摩耗性のある大型フレームで、長時間使用に適しています。自動車や通信をはじめ幅広い分野で活躍しています。チタン合金や亜鉛メッキ、ステンレス鋼など様々な素材に対応可能です。
4.ASTRO PRODUCTS 11-09472 40PC タップダイスセット
価格:6,578(税込)
材質:タングステンスチール
ダイスの形状:丸型
サイズ:40個組
重さ:1.27kg
工具専門店として知名度が高いアストロプロダクツ製品です。日本製のため、ほとんどの国産車のボルト・ナットに対応しています。ただし、ステンレスの素材には使用できません。荒削りから仕上げまで対応可能な中タップ採用です。
5.HFS(R) タップダイスセット
価格:3,580(税込)
材質:合金鋼
ダイスの形状:丸型
サイズ:(粗)M3×0.5 M3×0.6 M4×0.7 M4×0.75 M5×0.8 M5×0.9 M6×1.0 M7×1.0 M8×1.25 M10×1.5 M12×1.75(細)M6×0.75 M7×0.75 M8×1.0 M10×1.25 M12×1.5
重さ:1.48kg
高強度かつ高精度、多彩なサイズ展開が特徴です。幅広い用途に適しているため、利便性の高さも魅力です。
6.STRAIGHT/ストレート タップダイスセット 21ピース 18-1361
価格:6,980(税込)
材質:タングステンスチール
ダイスの形状:六角型
サイズ:M5×0.8 M6×1.0 M8×1.25 M10×1.25 M10×1.5 M12×1.25 M12×1.5 M14×1.25 M14×1.5
重さ:ー
世界中からよいものを安く販売している工具メーカーのツールカンパニーストレートが、自動車やバイクの修理に便利なサイズを集めたセットです。ハンドルにセットしやすい仕様で、回転時のトルク逃げもありません。
7.CoCud タップ ダイス タップ&ダイセット
価格:2,420(税込)
材質:ハイスピードスチール
ダイスの形状:丸型
サイズ:M12×1.25
重さ:120g
それぞれ1つずつ入っている1セットタイプです。ステンレス鋼・アルミニウム合金・鋳鉄・銅・鉄・アルミニウム・プラスチックといった様々な素材に対応しています。硬度と靭性を兼ね備えており、耐摩耗性に優れています。
8.Merlintools タップ&ダイスセット HSS
価格:9,200(税込)
材質:ハイスピードスチール
ダイスの形状:丸型
サイズ:M1M1.1 M1.2 M1.4 M1.6 M1.8 M2 M2.2 M2.5
重さ:180g
イギリスなどヨーロッパで切削工具やスピンドル工具などをマーケット展開しているメーカーです。自転車用工具も数多く取り扱っています。サイズ展開が豊富で使い勝手の良い一品です。
9.TTOCAR 86PCS タップダイセット
価格:14,188(税込)
材質:チタンメッキ超硬合金
ダイスの形状:六角型
サイズ:M3×0.5 M4×0.7 M5×0.8 M6×1.0 M7×1.0 M8×1.0 M8×1.25 M9×1.25 M10×1.25 M10×1.5 M11×1.25 M11×1.5 M12×1.5 M12×1.75 M14×1.5 M14×2.0 M16×1.5 M16×2.0
重さ:5.7kg
強度・摩耗性・耐久性に優れています。テーパー状の厚さが特徴で、スムーズなネジ切りが可能です。
10.BUZHI タップアンドダイセット
価格:4,126(税込)
材質:炭素鋼
ダイスの形状:丸型
サイズ:M3×0.5 M4×0.7 M5×0.8 M6×1.0 M8×1.25 M10×1.5 M12×1.75
重さ:1,348g
真鍮や青銅など様々な金属に対応可能です。自動車のスパークプラグなど、腐食やカーボンの付着が多いネジも修復できます。
タップ・ダイスの使い方
タップ・ダイスを使う前に、ネジの外径とピッチを測り、同じサイズのタップ・ダイスを準備する必要があります。サイズを測らずに作業してしまうと、かえってネジ山をつぶす結果になるため注意しましょう。
具体的にどのように使えばよいか、下記項目以降タップとダイスに分けて説明します。
タップの使い方
まず、タップハンドルにタップを取りつけ固定します。
基本的な使い方は下記のとおりです。
1.適切な大きさと深さの下穴を開ける
2.切削油(浸透潤滑剤やエンジンオイルなど)をタップ全体に塗る
3.タップをゆっくり時計回りに回す
3回まわして1回戻すを繰り返すイメージで行うとうまくいきます。適宜パーツクリーナーで清掃しましょう。
ダイスの使い方
ダイスの使い方は、基本的にタップの場合とほぼ同じです。ただし、ダイスのほうがまっすぐ当てるのが難しく、切り始めにくいため注意しましょう。
タップを使用するとき同様、切削油をまんべんなく塗布して作業します。削り鉄粉により目詰まりしないようにするのが目的です。つぶれたネジ山の成形時は、メガネレンチとダイスハンドルを使用します。
【まとめ】用途に合わせたタップ・ダイスを選び作業を効率よく進めよう!
ネジの締め付け作業時に少しでも違和感を感じたら、トラブルが生じる前に早めに対処しましょう。少し手間がかかるものの、タップ・ダイスでネジ山を修復するだけできれいな仕上がりになり、機械の寿命が延びます。
この記事のタップ・ダイスおすすめランキング情報を参考に、作業用途に合わせて適切なものをお選びください。
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