サンドマット工法とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

「サンドマット工法」とは軟弱な地盤上に建物や構造物を建設する際、その地盤を補強するために使用するための工法です。この工法の名前は、砂を主要な材料として使用することから名付けられました。


表面に厚さ0.5m~1.2m程度の砂を敷設することで、軟弱層の圧密のための上部排水を促進し施工機械のトラフィカビリティーの確保を図ります。砂は良好な排水性を持つため、地下水の上昇や雨水による地盤の浸水を防ぐ効果も期待できます。

「サンドマット工法」の主要なステップは以下の通りです。

①砂の敷設:まず、軟弱な地盤の上に所定の厚さの砂を敷き詰めます。この砂層は、地盤の荷重を均等に分散させる役割を持ちます。

②ジオグリッドの配置:砂の上にジオグリッドと呼ばれる合成繊維製の格子状の材料を敷設します。ジオグリッドは、土と砂の間に摩擦を生じさせ、その結果、地盤と砂層が一体化する助けとなります。

③さらなる砂の敷設:ジオグリッドの上にさらに砂を敷き、その上から圧縮・固定することで、強固な地盤層を形成します。

「サンドマット工法」は、簡易でありながら効果的な地盤改良方法として、多くの建設現場で採用されています。特に、都市部の再開発や軟弱な地盤が多い地域での建築において、その有効性が高く評価されています。