※記事内に広告を含みます
建設現場では朝礼での安全確認や危険予知活動など、安全管理に関わる口頭のやりとりが毎日欠かさず行われています。しかしこれらの内容は紙や手書きで記録されることが多く、書き漏れや記録の質のばらつきが生じやすいという課題がありました。こうした状況を改善するため、東急建設とNTTソノリティが音声AIを活用した建設現場の安全管理向上・効率化に向けた共同実証実験を2026年3月に開始しました。建設業界が抱える人手不足と労働時間の制約の中で、テクノロジーで現場を支える取り組みとして注目されています。
![]()
実証実験では、朝礼・危険予知活動・職員打ち合わせ・協力会社間の作業調整という現場の4つの業務を対象に音声AIシステムを導入します。NTTソノリティが開発した騒音対策技術を搭載した専用マイクで音声を収録し、生成AIが自動でテキスト化・要約・レポートを作成します。重機の稼働音や工事騒音が絶えない建設現場でも安定して音声を収録できる点が大きな特徴です。さらにAIが安全指示の内容を評価・採点する機能も検証することで、安全意識の継続的な向上につなげる狙いがあります。
期待される効果は主に二つあります。一つは記録業務の効率化です。現場スタッフが手作業で議事録や安全記録を作成する手間が省け、本来の施工管理業務に集中できる環境が整います。もう一つはデータの蓄積・活用です。これまで口頭だけで終わっていた安全指示や危険予知の内容がデジタル資産として保存され、安全教育や事故防止の強化に役立てることができます。
建設業界では2024年4月から時間外労働の上限規制が適用されており、限られた人員で安全と生産性の両立が求められています。音声AIによる記録の自動化は現場担当者の負担を減らすだけでなく、安全管理の質そのものを底上げする手段としても期待されます。実用化に向けた今後の展開に注目が集まります。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000098.000106079.html

