カルスト とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

**カルスト**とは、石灰岩や石膏岩など、水に容易に溶ける性質を持つ岩石が、長い時間をかけて地下水や雨水によって浸食・溶解されることで形成される特有の地形や地下空間を指します。

建設業界においては、カルスト地形は以下のような特徴や問題点を持ちます:

1. **鍾乳洞やドリーネ**:カルスト地形には、地下に広がる鍾乳洞や、地表に現れる円形のくぼみであるドリーネなど、特有の地形や空間が形成されます。

2. **基礎工事の難易度**:カルスト地形上での建築は、地下に空間が存在するため、基礎工事が難しくなることがあります。不意の地下空間や浸食が進行中の部分に建築すると、後に地盤沈下や建物の傾きなどのリスクが考えられます。

3. **水資源**:カルスト地形は豊富な水源となることが多いですが、その水は地下を流れるため、水質の保全や管理が難しい面もあります。

4. **採石場としての利用**:石灰岩はセメントの原料として利用されるため、カルスト地形は採石場として利用されることもあります。

建設プロジェクトをカルスト地形で進行する際は、上記のような特性や問題点をしっかりと理解し、適切な計画や対策を立てる必要があります。