道路工事は3種類ある!それぞれの特徴や大切な役割なども解説

道路工事 種類

私たちが普段何気なく利用している道路は、3つの工事が行われています。施工方法も複数あり、実に奥深い工事です。道路工事に関する知識を付けるには、まずこれらの知識を身に付ける必要があります。
そこで、道路工事の種類と施工方法についてまとめました。工事に関する知識を身に付ける入門編としてお役立てください。

道路工事とは

道路工事は国や都道府県などの自治体が行う工事のひとつです。一口に道路といっても、一般道から高速道路・市町村道路など、その種類はたくさんあり、管理者もそれぞれ異なります。共通するのは、どれも私たちの生活に欠かせないという点です。
そんな道路で行われる工事は、道路の新設や整備だけではありません。まずはどのような工事が行われているかを学びましょう。

占用工事

道路の下には上下水道管やガス管・電線や電話線など、様々なものが通っています。これらの専門業者が道路を占有して行うのが、占用工事です。主に以下のような工事が行われます。

  • 新設工事:新しい管や線を設置するための工事
  • 更新工事:古くなった設備を新しいものに変える工事
  • 供給工事:電機の供給に必要な設備を設置する工事

これらの工事には「占用工事許可」を得る必要があります。

承認工事

個人が道路管理者の許可を得たうえで行う工事です。個人が費用負担する関係から、自費工事とも呼ばれます。工事内容はケースごとに異なりますが、よくある例としては、以下のような内容があげられます。

  • 自動車の乗り入れができるよう自宅の庭と道の段差をなくす工事
  • 敷地前のガードレールを取り除く工事
  • 歩道の街路樹や花壇を移設する工事

当然ですが、許可は施工前に取得しなくてはなりません。管理者は道路ごとに異なるため、施工を検討する場合は市町村自治体に問い合わせする必要があります。

道路工事

道路を管理している管理者が行う工事です。占用工事のように、複数の種類があります。どれも道を作り、快適に利用できるような状態に維持するための工事です。

道路工事は3種類ある

道路工事は、大きく分けると3種類に分けられます。それぞれ工事の目的が異なるため、混同しないようにしましょう。次は、それぞれの目的や内容を解説します。

新設工事

新しい道路を作るときに行われる工事です。何もない地面を整備したあと、アスファルトなどで舗装します。道路の少ない地域に行うことで、利便性を高める効果が期待できます。
新設工事は整備の前に土地を購入する必要があるため、完成まで10年近い時間が必要なケースも珍しくありません。道路を必要とする地域はまだまだあり、今も必要とされている工事でもあります。

修繕工事

道路は新設すればおしまい、というものではありません。利用しているうちに老朽化していきます。老朽化した道路は凸凹や穴などができ、思わぬ事故につながりかねません。
このような道路を正常に利用できるようにするのが、修繕工事です。修繕工事で行われる内容は、老朽化した設備ごとに異なります。

  • 道路の凸凹を埋める
  • 老朽化したアスファルトの修繕や敷き直し
  • 老朽化した標識やガードレールなどの交換
  • 見えなくなったラインの修繕

改良工事

改良工事は、道路をより使いやすい状態にするために行われます。一見すると修繕工事と同じように見えるかもしれません。しかし、施工内容は異なります。

  • 歩道と車道の段差を小さくする
  • 点字ブロックを設置する
  • 歩行の妨げとなる電柱などの設備を取り除く
  • 道路の幅を広く取り歩きやすくする
  • 雨水を浸透させるアスファルトに敷き替えて水たまりができない道路にする

改良工事の目的は、ただ車や人が使いやすい環境を整えるだけではありません。バリアフリーなど道路を利用する多くの人が便利に使えるようにするためにも行われます。

道路工事の舗装

日本の道路工事では、主にアスファルトによる舗装が行われています。しかし、すべてで採用されているわけではありません。舗装に使われる建材も、大きく3つに分けられます。こちらも覚えておきましょう。

アスファルト舗装

アスファルトに砂や砕石などの材料を混ぜ込んだものを整地した場所に流し込み、ローラーなどで整える方法です。日本の道路によく採用されている方法でもあります。
工事や施工にかかる時間が短く、コストもあまりかからないのがメリットです。また、構造により様々な機能を搭載できます。

コンクリート舗装

コンクリートに石と水を混ぜて整地した場所に流し込み、固める方法です。耐久性と耐熱性に優れ、駐車場などによく採用されています。
従来の道路舗装ではアスファルトが中心でしたが、耐久性や環境への配慮から、コンクリート舗装も注目されるようになりました。便利な反面、施工に手間や工期がかかる分コストも高く、追加工事が難しいなどのデメリットもあります。

特殊舗装

道路や用地の目的に合わせて行う舗装です。

  • 着色舗装:公園などの装飾や景観維持のために行われる
  • 排水性舗装:水たまりを作りにくい環境を作るために行われる
  • 凍結抑制舗装:凍結による事故を予防・抑制するために行われる

様々な効果をもたらしますが、その分コストがかかります。

道路工事の役割

そもそも、道路工事はただ道を作り、整えるだけが役割ではありません。道路工事には、以下のような役割もあります。

  • ぬかるみや粉じんの発生予防
  • 路面の安全性の向上
  • 景観の維持や向上
  • 道路やその下の耐震性向上や災害対策

道を舗装することで、雨の後のぬかるみや乾燥した時期に発生する土埃を防げます。また、道を平たんにならし、塗装により適度な滑りや抵抗を持たせることで、路面の安全性を高めるのも、道路工事の役割です。このほか、周辺環境に適した舗装を施して景観の維持や向上を図ることもできます。
平時の道路利用に役立つ効果だけではありません。橋梁や道路・その下の設備に耐震性を持たせ、万が一の事態で発生する被害を抑えるための施工も、道路工事の重要な役割です。最近は地震対策だけでなく、水害対策なども行われることがあります。

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【まとめ】道路工事は3種類の中から目的に合わせて選ぶのが大切

道路工事は、様々な目的を達成するために3種類の工事から行われます。工事の目的や施工内容などをよく理解しておきましょう。

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