何の職業でも収入は気になるところですが、建設関係の仕事は危険が伴う職業なので一般よりも収入が多いと言われています。
会社所属の職人は安定している代わりに1日あたりの収入はかなり低いのが普通です。
では一人親方の場合はどのくらいの収入を得られるのでしょうか。
一人親方の日当の相場を解説!
一人親方の日当=単価は次の要素になります。
職種
地域
経験
この3つで大きく異なります。
特に地域によって日当はかなり違ってきます。
都会は高層建築工事が多く、物価も高いうえに人手が少ないので日当は高くなります。
地方では低層アパートや個人宅の建築がメインになるので、単価は下がります。
一人親方の経験や資格などは会社所属の主任クラスなので、18,000円~20,000円が日当の相場です。
年収を上げるには日当を上げる必要があるので、地方の職人さんでも都会の仕事を引き受ければ稼げる可能性はあります。
しかし、その場合の見積もりはしっかりと単価を表示してもらうようにしましょう。
【職種別】一人親方の日当の相場
日当は職種によっても大きく変わるというデータがあります。
国土交通省の参考資料をもとに、解説します。
こちらは各職種ごとに労務費の単価が掲載されており、公共工事における単価です。
東京都の数字は、一部ですが以下のようになっています。
溶接工 31,300円
防水工 30,300円
塗装工 30,300円
板金工 29,100円
左官工 28,100円
鉄筋工 28,100円
内装工 28,000円
とび工 27,900円
石工 27,300円
サッシ工 26,700円
電工 26,700円
ガラス工 26,400円
鉄骨工 25,700円
はつり工 25,600円
ブロック工 25,300円
配管工 24,100円
ダクト工 23,800円
金額を見ると単価の違いは一目瞭然です。一番高い溶接工は31,300円、安いダクト工は23,800円なので7,500円の差があります。
このように希少性が高く、需要が多い職業ほど単価が高くなります。
※国土交通省参考資料
令和4年3月から適用する公共工事設計労務単価について
一人親方が日当を上げる5つのポイントを紹介
日当を上げるためのポイントは5つあります。
単価を上げるために個人の価値を高める
日当が高い職種を選ぶ・増やす
日当が高い仕事を受注できる地域を選ぶ
仕事のマッチングサイトを活用する
WebサイトやSNSで集客・営業をする
以上のことを順番に解説していきます。
単価を上げるために個人の価値を高める
単価を上げるためには資格、人脈、経験により個人の付加価値をプラスしていくことが大切です。
それぞれどういうことか、説明していきます。
- 資格の取得
大工をするにあたって必須の免許や資格は特にありませんが、持っていれば有利になる資格はいろいろとあります。
職種によってさまざまですが、資格を持ってないとできない仕事の依頼がきた時は需要が高まり、単価が上がりやすくなります。
- 人脈を大切にする
人付き合いを大切にして、人脈を広げることで案件を得ることができます。
古くからの知り合いや既存のお客様とつながりを持つことも大事ですが、新規開拓をすることで収入があがることもあります。
そのためにはどんな忙しい時でも、依頼されたら手を差し伸べてあげることです。
忙しい時ほど期待以上の仕事をすると評価が上がり、暇な時期になっても仕事が殺到してきます。
その結果、仕事を選べるようになり、初めて単価の高い仕事を受けることができるのです。
- 経験を積む
経験年数によっても単価は変わります。
正確に早い仕事ができれば案件の数もこなすことができ、そのことが評価に繋がり仕事が集まってきます。
そして単価の高い案件を選ぶようになれば、少ない仕事量でも収入を上げることはできるのです。
日当が高い職種を選ぶ・増やす
職種を変えることも1つの方法です。
大工とは全く違う職種に転職は難しいですが、似たようなジャンルだとすでに持っている技術で転職は可能です。
仕事上、他の仕事の手伝いをすることはあります。
そこから技術を覚えていき、その職種の単価が高ければ徐々に仕事を取っていきましょう。
1つの職種だけでなく、いろんな分野の仕事ができればマルチに対応できるので依頼も増え、単価を上げることができます。
日当が高い仕事を受注できる地域を選ぶ
九州や四国の一人親方が急に東京などで仕事をもらうことは難しいですが、近くの地域の方なら可能です。
新規開拓をするので容易なことではありませんが、少しの移動と営業でできます。
遠すぎると移動費もかかるので、近くの都会から営業をしていきましょう。
仕事のマッチングサイトを活用する
今の時代では大工の仕事でも、マッチングサイトを利用することも有効です。
マッチングサイトは顧客と職人を繋ぐサイトです。
たくさんの依頼主が仕事を登録しているので、その中から提案をして仕事を受注するという流れになります。
時間はかかりますがコツコツと仕事を受ければ評価が上がり、数年後には単価を大きく上げることができます。
WebサイトやSNSで集客・営業をする
WebサイトやSNSを使いましょう。
ホームページを作って実績や施工例、お客様からの質問などを掲載すればどんな会社かわかりやすく、自身のアピールになります。
またSNSでハッシュタグ「♯」をつけて仕事を依頼すれば、そこから連絡をもらえることもあります。
もし、現場の仕事もしつつ営業もしなければならなくて忙しいとあれば、営業代行という外注することも1つの方法です。そうすると仕事だけに集中できるので、負担はかなり減ります。
営業代行サービスに相談して営業戦略の提案を受ける
「社内の営業人員が足りない」ということで新規営業を諦めていませんか? 営業代行には獲得のプロがいますので、外部に頼ってみるのも一つの手です。 例えば弊社サービスである建築建設特化の営業代行ツクノビは、月に3000社もの企業に御社の営業としてアタックし、かつ成果が出なかったら返金保証もしています。 まずは話だけでも聞いてみたい!という方には無料でどのように営業していくべきか営業戦略のご提案も致しておりますので、200社以上の企業様をご支援してきた弊社にお気軽にご相談ください。 オンラインにて30分程度でお打ち合わせ可能ですので、明日30分だけ空いている!という方でも気軽にご相談いただけます。 1分で入力が終わるお問い合わせフォームはこちらから
【まとめ】一人親方の日当相場は職種や地域によって異なる。単価を上げるために技術・資格・経験を磨いてくことが重要<
基本的に大工という仕事に資格は必要ではありません。
しかし単価を上げるためには経験・技術はもちろんですが、資格も取得することが非常に有利になることがわかりました。
新規案件を獲得するには経験・資格等が名刺代わりになります。
また他に職種や地域でも単価の高低差はあります。
その場合はしっかりと仕事内容を確認し、それに見合った単価交渉をして一人親方の日当アップに繋げましょう。