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チップソーカッターと丸ノコはどちらも材料を切断するために用いられる電動工具ですが、違いがいくつかあります。チップソーカッターと丸ノコに装着するチップソーには様々な種類があり、大きさや刃数などが異なるため、用途に応じて使い分けることが大切です。本記事では、チップソーカッター・チップソー・丸ノコの特徴、主要メーカー、メンテナンス方法などを解説します。
チップソーカッター・チップソー・丸ノコの特徴
チップソーカッター、丸ノコ、チップソーの特徴を以下でそれぞれ解説します。
チップソーカッターの特徴
チップソーカッターは、鉄工用チップソー(ノコ刃)を装着して金属を切断する電動工具です。ディスクグラインダーや高速切断機よりも火花が少ない、早く切断できる、切断する際の音が小さいといったメリットがあります。
チップソーカッターで切断した材料の切断面が比較的綺麗であることも利点です。ただし、チップソーの替え刃の費用が高めです。
丸ノコの特徴
チップソーカッターが金属を切断する道具であることに対し、丸ノコは木工用のチップソー(ノコ刃)を装着して木材を切断する電動工具です。ノコギリよりも速やかに切断作業を終えられることが利点です。
木材だけでなく、外装材や石膏ボードを切断するためのチップソーも市販されています。精度の高い造作丸ノコ、集塵機が付属した集塵丸ノコなどの種類があります。
チップソーの特徴
チップソーは、チップソーカッターや丸ノコに装着する円盤状のノコ刃を指します。ソー(saw)は英語でノコギリという意味です。ノコ刃に超硬チップが付けられていることから、チップソーと呼ばれます。木材用や金属用など様々なチップソーがあります。特に金属用のチップソーは、金属の種類によって適切に使い分けなければなりません。
チップソーカッターと丸ノコの主な違い
チップソーカッターと丸ノコの主な違いは以下の3つです。
- 耐熱性や耐久性
- 回転数
- 機能性
それぞれの内容を解説します。
耐熱性や耐久性
チップソーカッターは、丸ノコよりも耐熱性や耐久性が高いことが特徴です。木材を切断する際よりも金属を切断する際に大きな熱が発生します。耐熱性が高くないと、チップソーカッターの部品が溶けることもあるでしょう。
また、木材よりも硬い金属を切断するためには、機械に大きな負荷がかかります。チップソーカッターが破損しないような耐久性も重要です。
回転数
丸ノコではチップソーの回転数が1分間に約5000回、チップソーカッターでは1分間に約4000回であることが一般的です。丸ノコとチップソーカッターでは切断する素材が異なるためです。
熱の発生を抑えるために、チップソーカッターでは丸ノコよりも回転数が抑えられています。チップソーカッターに丸ノコ用のチップソーを取り付けても、回転巣が足りず、木材を適切に切断できません。
機能性
丸ノコには、ノコ刃を45度傾斜させる機能が搭載されていることに対し、チップソーカッターには傾斜機能が搭載されていません。ノコ刃を45度傾ける機能によって、木材を斜めに精度よく切断できます。
木材のフレームを製作したいときに便利です。ノコ刃に15度程度の傾斜を付けて、面取り加工のように切断することも可能です。
チップソーカッターと丸ノコの主要メーカー
チップソーカッターと丸ノコの主要なメーカーは以下の2つです。
- マキタ
- ハイコーキ
それぞれの特徴を解説します。
マキタ
マキタは、愛知県に本社のある、日本を代表する工具メーカーです。日本国内でトップクラスのシェアを持ちつつ、海外でも高いシェアを持ちます。日本にいくつもの支店や営業所があり、速やかな修理サービスに定評があります。有名なメーカーなので、工具を手放すときにも高く買い取ってもらえるでしょう。製品共通のバッテリーがあるので、マキタで工具を揃えると便利です。
ハイコーキ
ハイコーキ(HiKOKI)も日本を拠点とする、70年以上の歴史がある大手工具メーカーです。日立グループに属していましたが、現在はアメリカ企業の傘下として事業を続けています。切断用工具以外に、穴あけ用、研削用、研磨用などの工具も充実しています。保証や品質に高い評価を得ているので、長く使い続けられるでしょう。
チップソーの替え刃を購入するときの注意点
チップソーの替え刃を購入する際は以下の点に注意しましょう。
- 種類
- 刃型
- 厚み
- 大きさ
- 刃数
それぞれの内容を解説します。
種類
チップソーの替え刃には、金属用、木材用以外にも、サイディング用、石膏ボード用などの種類があります。特に木工用は超硬チップ、金属用はサーメットチップという名称で販売されていることが一般的です。刃の種類によって耐久性や耐摩耗性などが異なります。材料に合わせて適切に刃を選ばないと、きれいに切断できません。
刃型
チップソーの刃の付き方を刃型と呼びます。刃型の種類は主に以下のとおりです。
- 千鳥刃
- 交互刃
- 平刃
- 組刃
それぞれの特徴を解説します。
千鳥刃
「千鳥刃」は、刃が左右交互に取り付けられた刃型です。毛引き刃が交互に作用することが特徴です。切れ味が軽く、素早く切断できる反面、仕上がりは荒くなる傾向にあります。主に木材の横挽き(木目に対して直角・交差する切り方)に使われます。
交互刃
千鳥刃の両面に刃が付いている刃型を「交互刃」と呼びます。木材の縦挽き(木目に対して平行な切り方)だけでなく、樹脂や非金属の切断にも使われます。
平刃
「平刃」はすべての刃が平らな刃型です。すべての刃型の原型と呼べるでしょう。木材の縦挽きや非鉄金属の切断に使われます。
組刃
「組刃」は、千鳥刃と平刃を組み合わせた刃型で、縦横兼用刃とも呼ばれます。5刃1組や3刃1組といった種類があります。木材の横挽きや、木目が混在している合板などの切断に使われることが一般的です。
厚み
チップソーによって厚みが異なります。用途に適した厚みのチップソーの替え刃を用いることが大切です。厚みがあるチップソーを使うメリット・デメリット、薄いチップソーを使うメリット・デメリットをそれぞれ解説します。
厚みがあるチップソーを使うメリット・デメリット
チップソーは厚みがあるほど剛性が増します。厚みがあるチップソーのほうが切断時のブレを抑えられます。安定して円滑に切断作業を進められるでしょう。
正確な寸法が求められる切断作業に多く用いられます。一方で、厚みのあるチップソーを使うと、機械のモーターに大きな負荷がかかります。モーターの寿命が短くなるかもしれません。
薄いチップソーを使うメリット・デメリット
鋸道が狭い分、モーターへの負担が小さいことが薄いチップソーのメリットです。適切に扱えば、機械のモーターが長持ちするでしょう。切断時のバリが少ないことも利点です。ただし、チップソーの台金への負担が大きいことがデメリットです。
刃がブレやすいため、正確な寸法で切断することは難しいでしょう。刃の強度が小さく、歪んだり破損したりしやすいことも弱点です。
大きさ
チップソーの替え刃を購入する際は、大きさにも注意してください。内径と外径の大きさが替え刃によって異なります。内径が合わないと工具に替え刃を装着できません。外径の大きさはチップソーカッターや丸ノコの種類によって決まっていることが一般的です。特に、内径と外径の大きさの単位では、ミリ(mm)とインチ(inch)が混在しているので注意しましょう。
刃数
チップソーの替え刃によって刃数が異なることにも注意しましょう。目的に応じて刃数を選ぶ必要があります。刃数が多いチップソーを使うメリット・デメリット、刃数が少ないチップソーを使うメリット・デメリットをそれぞれ解説します。
刃数が多いチップソーを使うメリット・デメリット
刃数が多いチップソーは切断力が大きいため、材料をきれいに切断できます。バリが少ないことや、まっすぐに切断しやすいことなどもメリットです。特に薄い材料を切断する際に活躍するでしょう。
ただし、刃数が多い分、刃と材料の間の抵抗が大きいため、速やかに切断することは困難です。切粉が刃に詰まりやすいこともデメリットです。
刃数が少ないチップソーを使うメリット・デメリット
刃数が少ないチップソーは、刃と材料の間の抵抗が小さいため、材料をスムーズに切断できます。切粉が刃に詰まることも少なめです。厚めの材料も速やかに切断できるでしょう。一方で、バリが発生しやすいことが難点です。刃がブレやすいこともデメリットに挙げられます。きれいに仕上げなければならないケースには向いていません。
チップソーのメンテナンス方法
チップソーのメンテナンス方法を、作業後の処理方法と保管方法に分けて解説します。
作業後の処理方法
作業後に、刃に付着した屑や汚れを取り除くことが大切です。特に木材を切断した後、ヤニが刃に付着することが多くあります。木材の中で固まっている樹脂がヤニです。刃に屑、汚れ、ヤニなどが付着したまま放置すると、固着して刃の切断能力が低下します。市販されているソークリーナーやヤニ取りなどを用いて清掃しましょう。
保管方法
刃を清掃したら、チップソーの台金が錆び付くことを防ぐ必要があります。市販の防錆油をチップソーに塗布してから保管してください。錆止めのコーティングがすでにされているチップソーであれば、防錆油の塗布は不要です。
また、使用前と使用後に刃に欠けや割れといった異常がないか確認しましょう。異常のあるチップソーを使い続けると事故の恐れがあるため、必ず新しいチップソーに交換してください。
【まとめ】チップソーと丸ノコの違いをよく理解して適切な工具を選ぼう!
チップソーカッター・チップソー・丸ノコの特徴、主要メーカー、メンテナンス方法などを解説しました。チップソーカッターは金属を、丸ノコは木材を切断するために用いられる電動工具です。どちらも用途に適したチップソーを装着することが大切です。作業後は、刃に付着した屑や汚れを取り除き、防錆油を塗布してから保管しましょう。ぜひ本記事を参考に、目的に合った工具を見つけてください。
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