全国48万3,823者・前年比+123のみ、業者数の入れ替わりが加速

令和7年度末の建設業許可業者数は483,823者・前年度比+123(+0.03%)、伸び率は前年の30分の1に急減速

国土交通省が2026-05-15に発表した令和7年度末(2026-03-31時点)の建設業許可業者数調査によると、全国の許可業者数は483,823者となり、前年度から123者(+0.03%)の増加でした。令和5年度末から3年連続の増加ですが、増加幅は令和6年度末の+4,317者から+123者へ、実に35分の1に縮小しています。国土交通省 不動産・建設経済局建設業課(2026-05-15)


建設業許可業者数の推移グラフ(昭和47年度〜令和7年度末・国土交通省)

新規許可は18,121者で前年16,164者から1,957者増、廃業等は17,998者で前年11,847者から6,151者増。差し引きで+123に圧縮された

許可業者の入れ替わり自体は加速しています。新規許可取得は前年16,164者→今年18,121者で1,957者増。一方、廃業届出と許可自動失効を合わせた廃業等は前年11,847者→今年17,998者で6,151者増となり、廃業側の増加が新規側の増加を上回った結果、純増は+123者に圧縮されました。「業者数横ばい」の裏で、市場からの退場と新規参入が同時に膨らんでいるのが実態です。

業種別では23業種で増加・6業種で減少、解体・塗装・内装仕上は前年比2,000者超の増加

業種別の動向は29業種のうち23業種で増加・6業種で減少と報じられています。中でも解体工事業・塗装工事業・内装仕上工事業の3業種は、それぞれ前年から2,000者を超える増加幅を見せました。リフォーム・改修・更新投資の領域に新規許可が集中している構図です。逆に減少した6業種の中身と、自社業種が増加グループ・減少グループのどちらに入っているかは、自社の競争環境を読む指標になります。詳細は国交省 調査結果概要PDF調査結果詳細PDFを参照してください。

廃業ピッチが上がる局面で、自社の許可更新・経審・事業承継の書類整備を後回しにすると一気に詰む

3年連続増は事実ですが、廃業等業者数17,998者は前年の1.5倍、令和3〜5年度の年間14,000〜16,000者水準を超えました。建設業者の経営者高齢化と人手不足、価格転嫁の遅れが廃業を後押ししているのは複数機関が指摘している通りです。許可更新(5年ごと)・経審の毎年更新・事業承継の社内資料を後回しにしてきた会社ほど、いざ動こうとした時に書類が揃わずに失効、というケースが現実に増えます。

出典: 国土交通省「全国の建設業許可業者数は3年連続で増加~令和7年度末の建設業許可業者数調査の結果~」(2026-05-15)記者発表資料PDF日刊建設工業新聞「許可業者数25年度末集計、3年連続増で48・4万者」(2026-05-18)