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建設現場での配筋作業が、人の手を借りずに完成する時代が近づいています。鹿島は複数の企業と共同で、太径鉄筋を全自動で配筋する新工法を開発しました。多関節型ロボットと専用ツールを組み合わせ、現場内に設けた工場で大型の鉄筋ユニットを自動製造する仕組みです。作業効率を示す「歩掛かり」が従来比で5割向上することが確認されており、建設現場の省人化に向けた大きな前進として注目されています。
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建設現場の鉄筋工事は、重量物を扱う体力と専門的な技能の両方が求められ、熟練した鉄筋工の存在が不可欠でした。特に太径鉄筋は1本あたりの重量が大きく、複数人での人力作業が前提となっています。今回の工法では、現場内に設置した専用工場でロボットが鉄筋ユニットを自動で組み上げ、それをクレーンなどで設置位置まで運ぶ工程に切り替えることで、重量物の取り扱いによる身体的負担と必要な作業員数を大幅に削減できます。他の工程との連携もスムーズになり、工期短縮にも貢献する見通しです。
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省人化だけでなく、施工品質と安全性の向上も同時に実現している点が特筆されます。ロボットによる自動組み立ては配筋精度を安定させ、重量物を人力で扱う場面が減ることで労働災害リスクも低下します。鉄筋工事は建築・土木を問わず多くの現場で必要とされる基幹工程であるため、この技術が普及すれば業界全体の生産性向上に直結します。
建設業では技能者の高齢化と若手離れが深刻な課題となっており、担い手不足の解消が急務です。重労働を自動化して若い世代が参入しやすい環境をつくることは、人手不足の解消だけでなく業界の持続可能な発展にもつながります。ロボット技術が建設現場の「当たり前」になる日が、近づいています。

