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鹿島道路は、ホイールローダーの自動化技術開発に本格的に着手しました。この技術開発は、人手不足が深刻化する建設業界において、作業の省人化と安全性向上を同時に実現する取り組みとして注目されています。今回の開発は、国土交通省が推進する「i-Construction 2.0」の中核施策である施工のオートメーション化に貢献するものです。

開発の中心となるのは、自動制御と相性の良い電動ホイールローダーです。鹿島道路は、埼玉県久喜市の技術開発総合センターに車両を導入し、車両位置の把握や自動走行ルートの作成、LiDAR(レーザー測距装置)による障害物検知などの技術確立を進めています。特に、作業内容が繰り返される中間処理事業における「かき揚げ」や「積み込み」を自動化の対象とし、3カ年計画で研究開発を進める予定です。
今後は、アスファルトプラントへの応用や、複数の建設機械を連動させる群制御といった高度な活用も視野に入れています。これにより、限られた人員でも安定した施工体制を構築できる可能性があります。
技術開発は産学連携で進められ、成蹊大学の研究室による高精度な自動運転技術の指導や、民間企業との制御システム共同開発を通じて、現場で使える技術の実装を目指します。また、国交省が整備する自動施工導入支援ツールの活用も検討されています。
鹿島道路は、自社開発だけでなく、業界全体で共有できるルールや仕組みづくりにも力を入れる考えです。安全な自律化に関する知見を共有することで、建設DXの基盤強化と業界全体の底上げにつなげたいとしています。こうした取り組みは、省人化だけでなく、多様な人材が働きやすい職場環境づくりにも寄与すると期待されます。


