積算システムおすすめ5選!導入するメリットや選び方などを解説

積算システム

近年、自動で積算業務をしてくれる積算システムが様々なメーカーから市販されています。積算システムの導入によって、煩雑な積算業務を効率よく進められます。ただし、自社に適していない積算システムを導入してしまうと、かえって手間が増えるかもしれません。本記事では、積算システムのメリット・デメリット、選び方、おすすめ製品などを解説します。

積算システムとは

積算システムは、数値を入力するだけで自動的に積算業務をしてくれるシステムを指します。積算システムを導入することで、手入力の手間を削減できます。また、手入力を削減すると、入力ミスも減り、積算業務の正確性が向上するでしょう。

メーカーごとに積算システムの機能や操作性が異なるため、自社に適したシステムを見極めて導入することが大切です。

積算システムを導入するメリット

積算システムを導入するメリットに、主に以下の3つが挙げられます。

  • 計算ミスを防止できる
  • 業務を効率化できる
  • 自由に設定できる

それぞれの内容を解説します。

計算ミスを防止できる

積算システムを導入することで、計算ミスを防止できます。特に大規模な工事の積算でExcelやスプレッドシートといった表計算ソフトを使って計算すると、計算式の崩れやセルのずれが原因での計算間違いが発生しがちです。
高度に自動化された積算システムであれば、計算式やセルを編集する必要がないため、正確に計算できるでしょう。

業務を効率化できる

効率よく積算業務を進められることも積算システムを導入するメリットの1つです。Excelで積算業務をしようとすると、細かな計算式や単価の入力・確認、ミスの修正などに多大な手間がかかります。

単価を入力するだけで自動的に計算してくれる積算ソフトを導入すれば、業務負荷が軽減されます。整えて見積書に変換することも簡単です。

自由に設定できる

自由に設定できることも積算システムの魅力です。Excelでも関数を駆使して独自のフォーマットを作成できるかもしれませんが、Excelに精通していないと難しいでしょう。

一方で、簡単に計算条件をカスタマイズできる積算システムが多く市販されています。他のソフトとの連携機能を備えた積算ソフトであれば、スムーズに業務に取り入れられるでしょう。

積算システムのデメリット

積算システムのデメリットもいくつかあります。

  • 入力ミスが発生する可能性がある
  • 形式や項目が統一されない可能性がある
  • 積算システムへ移行する際にコストがかかる

それぞれの内容を解説します。

入力ミスが発生する可能性がある

積算システムを利用すると、入力ミスが発生する可能性があります。積算システムは自動で計算やデータ整理をしてくれますが、担当者が手動で単価を入力しなければなりません。

間違った値を入力しても自動的に整理されて計算されてしまい、ミスに気付けないかもしれません。入力後の指差し確認や複数人による確認が大切です。

形式や項目が統一されない可能性がある

積算システムのデメリットに、形式や項目が統一されない可能性があることが挙げられます。計算式や見栄えなどを自由に設定できる分、担当者ごとに異なる内容が出力されることも考えられます。

見積もりに一貫性がないと、顧客からの信頼を損なう恐れがあります。担当者ごとにばらつきが発生しないように、ルールを定めて十分に教育をしましょう。

積算システムへ移行する際にコストがかかる

積算システムへ移行する際にコストがかかることもデメリットです。多くの企業のPCに標準インストールされているExcelであれば、無料で積算業務を始められます。

一方で、積算専用のシステムには小さくない導入コストがかかります。さらに、操作が難しい積算システムを導入した場合、教育にもコストがかかるでしょう。

積算システムの選び方

積算システムを選ぶ際は、以下の項目を確認しましょう。

  • 機能性から選ぶ
  • BIMモデルと連携できるシステムから選ぶ
  • 操作性から選ぶ

それぞれの内容を解説します。

機能性から選ぶ

積算システムを選ぶ際に、機能性を確認しましょう。内訳書の作成・反映機能や所要数量の概算機能などがあれば、効率よく積算業務を進められます。

積算システムによっては、建造物の設計データを反映できるシステムもあります。自社に適した機能性を有する積算システムを選びましょう。

多機能な製品ほど高価であるため、本当に自社に必要なのか見極めることが大切です。

BIMモデルと連携できるシステムから選ぶ

BIM(Building Information Modeling)と連携できるか、積算システムを選ぶ際に確認しましょう。

BIMとは、建造物の3Dモデルに、各部位の仕様やコストといった建築情報が紐づけられたシステムを指します。BIMと連携できる積算システムを導入すれば、正確で効率のいい積算業務を達成できるでしょう。

操作性から選ぶ

積算システムを選ぶときに操作性を確認することも重要です。シンプルで直感的に操作できる積算システムを導入すれば、入力ミスやデータの見直し時間などを減らして積算業務を効率よく進められるでしょう。

教育にかかる時間や費用を抑えられることもメリットです。多機能なシステムほど操作が複雑で難しいので注意しましょう。

積算システムおすすめ5選

本記事でおすすめする積算システムは以下の5つです。

  • 維津美V7
  • メビウスR
  • ゴールデンリバー
  • ATLUS REAL Evo
  • ヘリオス

それぞれの特徴を解説します。

維津美V7

引用元:https://systemrun.co.jp/products/izumi
特徴
「維津美V7(イズミV7)」は、株式会社システムランがリリースしている積算システムです。測量や地質調査といった委託業務に関する積算に特化しています。

国土交通省や農林水産省などの項目に対応しているため、取引先に適したフォーマットで簡単に積算業務をできます。操作に困ったときには、遠隔操作によるサポートを利用可能です。

メビウスR

メビウスR

引用元:https://www.kibi.co.jp/product_detail09.html
特徴
吉備システム株式会社が提供している「メビウスR」は、公共土木工事向けの積算システムです。国土交通省や農林水産省などの基準に合わせて、河川工事や道路工事といった公共工事向けの積算業務を遂行できます。

OCR(光学的文字認識)によって、画像の設計データから数量や金額といった文字情報を取り込めることも特徴です。

ゴールデンリバー

ゴールデンリバー

引用元:https://www.cpu-net.co.jp/doboku/
特徴
「ゴールデンリバー」は、株式会社シーピーユーが提供する、自治体の土木工事向け積算システムです。入力された内容に応じてリアルタイムに経費計算してくれるので、進捗状況を迅速に把握できます。

細かくフォーマットを設定してPDFやExcelで出力できるので、電子入札も安心です。電話やWebリモートによるサポートが充実していることも魅力です。

ATLUS REAL Evo

ATLUS REAL Evo

引用元:https://service.okicom.co.jp/items/atlus-real-evo/
特徴
株式会社okicomが運営している「ATLUS REAL Evo」も公共工事向け積算システムです。土木だけでなく建築や設備の積算にも対応しています。

OCR(光学的文字認識)による画像データの自動取り込み機能、積算内訳書からの歩掛条件の自動解析といった自動ツールが多く搭載されています。

建設業向けの最新技術に関するセミナーを頻繁に開催していることも特徴です。

ヘリオス

ヘリオス

引用元:https://www.val-system.co.jp/service/helios
特徴
「ヘリオス」は、40年間の実績を誇る、業界で初めてBIMに対応した建築積算システムです。株式会社バル・システムが運営しています。

BIMとの連携によって、部材の作成・配置にかかる作業時間を削減できます。手入力を減らせるので、ヒューマンエラーも減らせるでしょう。リモートサポートサービスもあるため、安心して利用できます。

積算システムの一般的な使い方

積算システムの使い方の一般的な流れは以下のとおりです。

  1. 積算システムへデータを入力する
  2. 入力したデータを処理・集計する
  3. データ分析・レポート作成を行う
  4. データを保存・管理する

それぞれの内容を解説します。

1.積算システムへデータを入力する

はじめに、積算システムへデータを入力します。入力するデータとして、作業に必要な作業員、材料、機材などの単価や数量が挙げられます。事前に積算業務に必要なデータの洗い出しを実施し、十分に整理することが大切です。

工事の内容が同じでも、時期や環境によって作業員や材料などの単価・数量が変化するので注意しましょう。

2.入力したデータを処理・集計する

データを入力し終えたら、自社で定めたルールや自治会が決めた基準などを基に処理します。

Excelの場合、ルール・基準を手入力しなければなりませんが、積算システムであれば自動的に反映されます。積算システムであれば処理が完了後、自動的に集計されます。平均値や最大・最小値などの算出も簡単です。

3.データ分析・レポート作成を行う

積算システムを使えば、データ分析もできます。Excelを使った場合、グラフツールを手で操作しなければならず、手間がかかります。

積算システムであれば、予算と実績の比較、成約率、利益率などの分析も容易です。分析後、データ分析結果のレポートを作成しましょう。分析結果を可視化することで、効率よく改善活動に取り組めます。

4.データを保存・管理する

データを基に見積書や内訳書を出力したら、データを保存して管理しましょう。過去のデータを蓄積することで、業務効率化に役立てられます。

過去のデータを参照しながら積算業務を進められる積算システムもあります。また、情報が漏洩しないように管理しなければなりません。セキュリティ性の高い積算システムを選ぶことが重要です。

【まとめ】積算システムの導入は計算ミスの防止や負担軽減につながる!

積算システムのメリット・デメリット、選び方、おすすめ製品などを解説しました。積算システムの導入によって、計算ミスを防いだり業務負荷を減らしたりできます。

ただし、多機能な積算システムほどコストがかさんだり教育に手間がかかったりするかもしれません。自社に適したシステムを選ぶことが大切です。ぜひ本記事を参考にして、積算システムの導入を検討してみましょう。

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