JSG工法とは?特徴や適用範囲・施工手順などをわかりやすく解説

JSG工法

「JSG工法にはどのような特徴があるの?」「適用範囲や施工手順が知りたい」とお悩みではないでしょうか?そこで今回はJSG工法の特徴や適用範囲、施工手順を解説します。ぜひ参考にしてください。

JSG工法

JSG工法とは、二重管ロッドに装着したモニターから超高圧硬化材と空気を噴射させ、回転、引き上げをしながら地盤中に個結体を造成する工法です。軟弱地盤の地盤改良に役立ちます。

JSG工法の特徴

JSG工法には、下記のような特徴があります。

  • 施工機械や設備がコンパクト
  • さまざまな土質に施工可能
  • ゆるい地盤でも施工可能
  • 狭い場所でも施工可能
  • 騒音や振動がほとんどない
  • 三重管工法よりも経済性に優れている

このように、JSG工法はあらゆる場所や土質の地盤改良に適しています。

JSG工法の適用範囲・用途

続いてJSG工法の適用範囲と用途を確認していきましょう。

  • シールド発進・到達部の防護、地盤改良
  • 土留工の止水強化、欠損部防護
  • 掘削、立杭底盤改良
  • 既存構造物の支持力増強や防護
  • 構造物の基礎強化
  • シールド工路線の防護
  • 液状化対策

JSG工法の土質条件と有効径

ここからはJSG工法の砂質土、粘性土それぞれの標準設計値を解説していきます。

砂質土

砂質土での標準設計値は下記のとおりです。

N≦1010<N≦2020<N≦3030<N≦3535<N≦4040<N≦50砂礫
標準有効径(m)深度(0m<Z≦25m)2.01.81.61.41.21.0
引き上げ時間(分/m)403530262117
硬化材単位吐出量

(㎥/分)

0.06

JSG工法は、N値の低い砂質土に適しています。

粘性土

粘性土での標準設計値は下記のとおりです。

N<1N=1N=2N=3N=4腐植土
標準有効径(m)深度(0m<Z≦25m)2.01.81.61.41.2
引き上げ時間(分/m)3027232016
硬化材単位吐出量

(㎥/分)

0.06

JSG工法は粘性土やゆるい地盤でも施工が可能です。

JSG工法の施工手順

JSG工法の施工手順は下記のとおりです。

①据付JSGマシンを所定の位置に据え付けます。
②削孔地質条件におうじたロッド回転とストローク速度で削孔します。
③噴射テスト工削工後にスチールボールを投入し、回転速度と引き上げ時間を設定します。その後に噴射テストを行います。
④JSG造成所定の引き上げ時間とノズルの回転によってパイルを造成します。
⑤ロッド引き抜き・洗浄造成が終わったら二重管ロッドを地上まで引き抜きます。その後管内を清水によって洗浄します。

JSG工法は計画通りに施工が完了しやすいというメリットがあります。確実に造成できるのも大きな強みと言えるでしょう。

【まとめ】JSG工法はコンパクトな設備で密着性に優れた地盤改良が可能

JSG工法はコンパクトな設備であり、場所や土質を問わず施工が可能です。スライムを地表に排出するため周辺地盤への影響が少なく、振動や騒音が気になりません。安価な施工費用も魅力の一つです。計画的に施工が完了しやすく、密着性に優れた地盤改良が叶うでしょう。

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