硫酸塩とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

硫酸塩は、硫酸イオンを含む無機化合物の総称です。石膏や重晶石、硫酸鉛鉱などの風化生成物に多く見られます。建築ではコンクリートの耐久性に影響を与えます。硫酸塩がセメント中の成分と反応して膨張破壊を引き起こすことや、土壌中の硫酸マグネシウムがコンクリートを侵食することが問題視されています。

特に中近東のコンクリート工事ではこの影響が顕著です。一般的な対策としては樹脂ランニングなどによる保護層の施工が行われます。さらに、硫酸塩が多く含まれる土壌中にコンクリートを打設する場合には、耐硫酸塩セメントの使用が推奨され、このセメントは将来的な普及が期待される材料となっています。