特命発注とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

「特命発注」とは、特定の事情や条件のもとで、通常の競争入札を経ずに、特定の業者に直接建設工事等の発注を行うことを指します。一般的な公共工事の発注は、多数の業者が公平に競争することが前提となる公開入札や競争入札を経ることが多いですが、特定の理由や事情により、これを経ずに直接発注を行う場合が「特命発注」となります。

特命発注の理由は様々であり、以下のような場面で採用されることが考えられます。

  • 緊急を要する工事や修復:例えば、災害後の復旧工事など、時間が限られている場合。
  • 特定の技術やノウハウを持つ業者のみが実施可能な工事:高度な技術や特殊な機材が必要な場合。
  • 業者との長期的な関係を築きたい場合や、過去の実績から特定の業者が適切であると判断される場合。

しかし、特命発注は公平性や透明性の観点から批判されることもあります。そのため、この方法を選択する際は、その理由や背景を明確にし、公正・公平な発注が行われていることを示すための適切な手続きや説明責任が求められます。