塩害とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

「塩害」とは、主に海岸近くや冬季に道路に散布される融雪剤などの塩分が原因で、建物や構造物、道路などのインフラに対して及ぼす悪影響を指します。この塩分が金属やコンクリートに作用することで、腐食や劣化が進行することが知られています。

以下、塩害の主な影響や特徴について詳しく解説します:

1. **金属の腐食**: 塩分は金属と反応しやすく、特に鉄や鋼材は錆びやすくなります。海岸近くの橋や建物、車などは、塩害による腐食のリスクが高まります。

2. **コンクリートの劣化**: 塩分はコンクリートの中に浸透し、内部の鉄筋と反応して錆を生じさせることがあります。この錆は膨張する性質があり、コンクリートを内部から圧迫し、割れやはがれを引き起こす可能性があります。

3. **植物への影響**: 地面に散布される融雪剤などの塩分は、植物にも悪影響を及ぼすことがあります。塩分は植物の成長を妨げることがあるため、緑地や農地での注意が必要です。

4. **対策**: 塩害から建物や構造物を守るために、塗装や防錆処理、耐塩害材料の使用など、さまざまな対策が考えられています。

要するに、「塩害」とは、塩分に起因する建築やインフラの劣化や損傷を指す言葉であり、海沿いや冷冷地域など特定の環境下での建設や維持管理において重要な概念となります。