オープン シールド 工法とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

「オープンシールド工法」とは、主に都市部でのトンネル工事などに使用される掘削工法の一つです。シールド工法は、トンネルを掘削しながらその内部でトンネルの内壁(ライニング)を組み立てる工法で、様々なバリエーションがありますが、その中の一つがオープンシールド工法です。

以下、オープンシールド工法の特徴と概要を解説します。

1. **特徴**:
– 「オープン」という名称の通り、この工法では掘削面が開放されています。つまり、掘削面と工事作業者との間に特別なシールドやドアで区切りをつけず、地下の土壌と直接触れ合う形で掘削が行われます。
– 地下水の影響を受けやすいため、地下水の少ない地盤や、一時的に地下水を排水・処理することが可能な場面で採用されます。

2. **施工の流れ**:
– シールドマシンが地中を進行しながら、土砂を掘削して取り除きます。
– 掘削した後、直ちにトンネルの内壁(ライニング)を組み立てます。
– 地下水が多い場所では、事前に地下水を一時的に排水したり、凍結工法を組み合わせて地下水を凍らせてから掘削を行うこともあります。

3. **利点と課題**:
– 利点: 機械の進行速度が速く、効率的にトンネルを掘ることができます。
– 課題: 地下水の影響を受けやすいため、地下水対策が不可欠です。また、不安定な地盤では崩落のリスクがあるため、適切な地盤調査と対策が求められます。

要するに、「オープンシールド工法」とは、シールドマシンを使用してトンネルを掘削しながら内壁を組み立てる工法の一つで、特に地下水の少ない地盤や特定の条件下でのトンネル工事に適しています。