シートパイルとは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

シートパイルとは、主に水辺や地下の構造物で使用される、薄い板状の鋼製もしくは鋼筋コンクリート製の杭のことを指します。シートパイルは、通常、隣接するパイル同士が連結する形状を持っており、これを打ち込むことで一連の壁を形成することができます。

シートパイルの主な用途と特徴を以下に挙げます:

河川や海岸の護岸工事:浸食や土砂の崩落を防ぐためにシートパイル壁を形成します。
掘削の際の仮設壁:建物の基礎工事や地下駐車場の掘削時に、周囲の土砂が崩れ落ちるのを防ぐためにシートパイルを使用します。
防音壁:道路沿いなどで音を遮断するための壁としても使用されることがあります。
シートパイルの利点としては、比較的迅速に設置できること、柔軟性があり曲線形状にも対応できること、後で取り外しや移設が可能な場合もあることなどが挙げられます。しかし、打ち込む際の騒音や振動が発生するため、近隣住民や環境への影響に配慮する必要があります。

シートパイルは、特定の条件下での施工に適しており、土の保持や水の浸入を防止するための重要な工法として多くの現場で利用されています。