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建設業界では、設計業務を担う技術者の不足が深刻化しています。特に土木分野では配筋図の作成や図面照査に高度な専門知識が求められるうえ、若手入職者の減少によってベテランへの依存が続いており、業務効率化が急務となっています。こうした状況に対応するため、清水建設は2026年3月、土木設計のDX化を一体的に推進するプラットフォーム「Shimz DDD」の運用を本格的に開始しました。
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「Shimz DDD」は三つの主要機能で構成されます。一つ目の「設計自動化(Design Automation)」では、これまで熟練技術者の手作業に頼ってきた配筋施工図の自動生成・修正・照査が可能となり、従来比で約5割の省人化を実現します。二つ目の「ワークフローのデジタル化(Digital Workflow)」は、設計変更の通知や各担当者への作業指示をデジタル上で一元管理し、情報共有に伴う手戻りやミスを大幅に削減します。三つ目の「設計情報利活用(Design Data Utilization)」では、過去プロジェクトの設計データを体系的に蓄積・横断活用できるデータベースを構築し、技術知識の継承効率化にも貢献します。
ジャカルタ地下鉄プロジェクトへの先行導入では、配筋施工図の作成で約5割、図面照査業務では約7割の省人化を達成しており、現場での高い実効性が確認されています。この実績を踏まえ、今後は国内外の大規模土木工事への全面展開を進める方針です。
改正労働基準法の施行により時間外労働の上限規制が建設業にも適用されるなか、設計フェーズの自動化・効率化は業界全体の急務です。人に依存しない設計プロセスの構築は、担い手不足の解消に向けた現実的かつ有効な手段として、今後の業界全体に広がることが期待されます。
参考:https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2026/2025066.html

