水中 コンクリート 施工 方法とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

「水中コンクリート施工方法」とは、文字通り水の下でコンクリートの施工を行う技術や手法のことを指します。このような施工は、橋の基礎、ダム、港湾施設などの水中構造物の建設や補修の際に行われることが多いです。

水中でのコンクリート施工は通常の施工とは異なり、以下のような特別な点が考慮される必要があります。

1. **トレミーコンクリート法**:
– この方法は、一般的に水中でのコンクリート打設によく使われる手法です。
– トレミーとは、上端が開いており、下端がコンクリートを通すためのノズルを備えた長いパイプや筒のことを指します。
– コンクリートは上部からトレミーに供給され、ノズルを通して直接水の下の所定の位置に打設されます。このとき、ノズルの下端は常に打設されるコンクリートの中に保持されることで、水とコンクリートが混ざるのを防ぎます。

2. **バッグ工法**:
– この方法は、予め製造された大きなバッグや袋にコンクリートを入れ、その袋を水中の所定の位置に設置してから袋を切り開き、コンクリートを放出させるものです。
– 主に補修工事など、限られた範囲での施工に適しています。

3. **コンタミンの使用**:
– 水とコンクリートが混ざり合うのを防ぐためのもので、特定の化学物質でコンクリートの表面を覆うことで、水との接触を防ぎます。

4. **施工の際の注意点**:
– 水中の施工では、水流や潮の動き、水深、水圧、水温などのさまざまな要因が作業に影響を与えるため、それらの要因を考慮した計画と実施が求められます。
– また、潜水士の安全や健康も考慮する必要があります。

簡単に言えば、「水中コンクリート施工方法」とは、水の中でコンクリートを打設するための専門的な技術や手法を指す言葉です。これには特別な設備や方法が必要であり、建設現場の特性や条件に応じて最適な方法が選ばれます。