tbm工法とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

「TBM工法」は、「Tunnel Boring Machine」の略で、直訳すると「トンネル掘削機」を意味します。これは、トンネルを掘るための大型の機械のことを指し、特に都市部での地下鉄や道路トンネルの建設などで使用される工法の一つです。

TBM工法の特徴は以下の通りです:

効率的な掘削:TBMは、大型のカッターヘッドを前方に持ち、このカッターヘッドが回転することで岩石や土を削り取り、トンネルを掘進します。これにより、一度の作業で大きな断面のトンネルを掘ることが可能です。

環境影響の軽減:都市部での工事においては、地上での大規模な掘削作業や騒音、振動を最小限に抑えることができます。

連続的な掘削とトンネル補強:TBMの後方部分には、掘削したトンネルの壁を補強するためのセグメント(コンクリート製のリング状の部品)を設置する装置があり、掘削と同時にトンネルの補強作業を進めることができます。

TBM工法は、従来の掘削方法(ドリルアンドブラストなど)と比較して、効率的かつ安全にトンネルを掘ることができるため、多くの大規模なトンネルプロジェクトで採用されています。特に複雑な地質や深い地下でのトンネル掘削において、その性能を発揮します。

簡単に言えば、「TBM工法」とは、大型の掘削機械を使用して、効率的かつ安全にトンネルを掘る工法のことを指します。