スリップ フォーム 工法とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

もちろん、「スリップ フォーム 工法」について解説いたします。

**スリップ フォーム 工法**は、建築や建設分野でのコンクリート打設方法の一つです。この工法は、特に高い構造物の建設、例えば高層ビルのコア部や煙突、橋の柱などの連続的なコンクリート構造を造る際に使用されます。

この工法の主な特徴としては、型枠(フォーム)を連続的に、または定期的に上昇させながらコンクリートを打設する点にあります。具体的には以下のような手順で進行します:

1. 型枠を設置します。この型枠は、内側にはコンクリート打設の形状を取る部分、外側には型枠を移動させるための機械や装置が取り付けられています。
2. コンクリートを型枠内に打設します。
3. コンクリートがある程度固まったら、型枠を上昇させます。この上昇は、ジャッキなどの装置を用いて行われます。
4. 型枠を上昇させた部分に再びコンクリートを打設します。
5. このプロセスを繰り返して、所望の高さまで構造物を建設します。

スリップ フォーム 工法のメリットとしては、以下の点が挙げられます:

– **効率性**: 型枠を繰り返し組み立てる必要がないため、高い生産性と効率を実現できます。
– **連続的な構造**: 型枠の移動に伴い、継ぎ目が少なく、均一な外観のコンクリート構造を作成できます。

スリップ フォーム 工法は、その効率性と品質の良さから、多くの高層建築物やインフラストラクチャの建設において利用されています。