泥水式シールド工法とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

泥水式シールド工法とは?

泥水式シールド工法は、主に都市部での地下鉄や道路トンネルの建設など、狭い空間や深い場所でのトンネル掘削時に使用される工法の一つです。この工法は「スラリー」や「泥水」と呼ばれる粘性のある液体を使用して、掘削面の崩落を防ぎつつ、土砂の排出や掘削の進行をサポートするものです。

主なポイント:

掘削面の安定化: スラリーが掘削面に直接供給されることで、土の崩れや浸水を防ぎながら掘削が行われます。

土砂の排出: 掘削に伴い発生する土砂はスラリーと混ざり合い、その後、特殊な設備を使ってスラリーから分離・排出されます。

都市部での利点: 都市部では、多くの建物や施設、既存の地下構造物などが存在するため、通常の掘削方法では難しい場所でも、泥水式シールド工法を使用することで安全に掘削が可能となります。

要するに、「泥水式シールド工法」とは、特定の粘性の液体(スラリー)を使用して、トンネル掘削時の安全と効率を高めるための工法です。都市部などの複雑な環境下でのトンネル掘削において、この工法は非常に重要な役割を果たしています。