総合評価方式とは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

「総合評価方式」とは、公共工事の発注者が請負業者を選定する際の評価方式の一つで、これまでの最低価格落札方式だけでなく、技術力や信用力、提案内容などを総合的に評価し、それに基づいて請負業者を選定する方法を指します。

具体的には、以下のような特徴があります:

1. **多角的な評価基準**:従来は価格が主な選定基準でしたが、総合評価方式では業者の技術力、経営安定性、品質管理能力、過去の実績や提案内容など、さまざまな要素を基に業者を評価します。

2. **品質の向上**:この方式により、品質を重視する業者が選ばれる確率が高まり、結果的に工事の品質が向上すると期待されます。

3. **コストと品質のバランス**:最低価格だけでなく、その価格で提供される品質も評価の対象となるため、コストパフォーマンスが良い業者が選ばれることが期待されます。

4. **公平性の確保**:明確な評価基準とその評価方法を公開することで、公平性を確保するとともに、業者がその基準をもとに自社の強みをアピールすることができます。

この「総合評価方式」を採用することで、発注者は最適な業者との契約が可能となり、また業者も公平な競争のもとで受注の機会を持つことができるのです。