オールケーシングとは?用語の意味を分かりやすく解説|建築建設メディアのツクノビ

「オールケーシング」について説明いたします。

「オールケーシング」とは、建設業界、特に基礎工事や地盤改良工事における掘削技術の一つであり、主に深い場所に柱状の地盤を作成する際に使用される方法です。

オールケーシング工法の特徴は、掘削しながらケーシング(鋼管)を打ち込むことで、地盤の崩落や水の進入を防ぎながら掘削を行う点にあります。

以下は、オールケーシング工法の基本的な手順です:

1. **ケーシング打設**: 最初に鋼管(ケーシング)の先端部分を地面に打ち込む。
2. **掘削**: ケーシング内部の土を掘り取る作業を行いながら、同時にケーシングを更に打ち込む。
3. **ケーシングの進行**: 土を掘り取ることで生じた空間にケーシングを進行させる。
4. **材料充填**: 必要に応じて、掘削した空間にコンクリートや砂などの材料を充填する。

オールケーシング工法は、特に水を含んだ地盤や不安定な地盤での掘削に適しています。これは、ケーシングが地盤を支持し、同時に水の進入や土砂の崩落を防止するためです。

この方法は、高速道路や鉄道の橋脚、ビルの基礎など、多くの建設プロジェクトで用いられており、安全かつ効率的に深い部分の掘削を行うことができます。